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アロエとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!

鋭いトゲトゲのあるビジュアルがちょっと怖いアロエですが、身体によいとされる成分が多く含まれており、かつては万能薬ともいわれていました。そんなアロエの特徴や花言葉、育て方を解説します。また、アロエの使用例やおすすめのアロエレシピも紹介します。

アロエとはどんな花?

アロエとはどんな花?

アロエは、トゲのある鋭角の葉が特徴的なススキノキ科の多肉植物です。アロエの花は鮮やかな赤や黄色などの色をもち、筒型の花が密集したかたちをしています。一般的にアロエは大きく成長しないと花を咲かせません。品種によって違いはありますが、茎の太さや高さがある程度まで育ってから開花をするといわれています。

「アロエ」の特徴

「アロエ」の特徴

アロエの原種は世界中に300種以上存在します。大きさやかたちにはそれぞれ違いがありますが、ロゼット状に生えている葉の中に厚みのある葉肉組織をもち、そこに水分を蓄えて生きています。外皮と葉肉のあいだには「アロイン」や「アロエシン」に代表されるさまざまな有効成分があり、通称「医者いらず」とよばれるほどの健康効果が認められています。 アロエは丈夫な植物で、暑さに強く厳しい夏の日差しにも耐えます。世話や水やりも少なくて済むので比較的育てやすい植物といえます。

アロエの開花時期や見頃の季節

アロエの開花時期や見頃の季節

アロエには数多くの種類が存在しますが、基本的にアロエが開花するのは冬の時期です。日本に多く生えている「キダチアロエ」や「アロエベラ」は、平均して12月~3月にかけて開花の時期を迎えます。アロエは寒さに弱く、霜が降りると枯れてしまうこともあります。アロエの花を戸外で見れるのは温暖な地域が多いのはそのためです。

アロエの花言葉と由来

アロエの花言葉と由来

アロエの花言葉には「健康」と「万能」があります。アロエは昔から健康によいとされ、万病に効く薬として扱われてきました。そんなアロエのイメージが花言葉の由来となっています。また、西洋では「bitterness(苦痛)」と「grief(悲嘆)」がアロエの花言葉です。日本の花言葉と比べて辛辣な印象がありますが、これはアロエの葉についているトゲや、食べたときの苦みのイメージが花言葉の由来になったと考えられます。

アロエの種類・品種

" アロエの種類・品種"

アロエの品種は世界中に数多く存在しており、その数は300種類以上といわれています。そのなかで、日本でもよくみられる代表的なアロエを紹介します。

アロエベラ

アロエベラは北アフリカやアラビア半島が原産とされる大型品種のアロエです。成長すると大きな株で1m前後にもなります。アロエベラは「アロエの王様」とよばれ、分厚い葉に詰まった葉肉を食用とすることが多い品種です。アロエベラの「ベラ」とはラテン語では「最高、本物」の意味を持っています。

キダチアロエ

キダチアロエは古くから日本でも栽培されている品種のアロエです。温暖な地域の海岸線などに群生し、開花時期には一斉に花を咲かせます。アロエ・ベラが食べられるのは葉肉の部分だけですが、キダチアロエは外皮も食用にできます。アロエは外皮と葉肉の間に多くの健康成分が凝縮されているので、キダチアロエにはさまざまな健康効果が期待されています。

千代田錦

葉の表面の模様が特徴的でタイガーアロエとよばれるアロエが「千代田錦」です。英名は”Aloe variegata”といい、オレンジ色の鮮やかな花を咲かせます。千代田錦は花の大きさが比較的コンパクトなので、観賞用として室内で育てるのにも向いています。

アロエの育て方・栽培方法

アロエの育て方・栽培方法

アロエは夏に育つタイプの多肉植物です。アロエの生育期は暖かくなりはじめの4月頃から、暑さの落ち着く10月頃までです。暑さに強く乾燥を好むので、風通しがよく日の当たる場所がアロエの生育には適しています。 アロエは気温が10℃以下になると成長が遅くなります。冬場は日の当たる室内や、霜が降りない軒下などで越冬させるとよいでしょう。さらに気温が下がるとアロエは休眠期に入ります。休眠中は水をやらずに乾燥させておき、春になってから水を与えるのがポイントです。

アロエの手入れ方法や増やし方

アロエの手入れ方法や増やし方

アロエの樹勢が乱れてきたら、選定をして整えます。このときに茎が付いている葉を「挿し木」にすれば、アロエを増やせます。選定した茎の切り口を、3日以上かけてしっかりと乾かし、多肉植物用の土などに植えておけば1~2か月ほどで根が張ります。水は霧吹きでかける程度にとどめておくのが挿し木を成功させるコツです。茎がぐらついて安定しないようなら、支柱などで支えてあげるとよいでしょう。 また、アロエの品種によっては「株分け」で苗を育てる方法もあります。地面から子株が生えるタイプのアロエは、親株から子株を切り離して株分けをしても増やせます。

アロエと同じ科の花

アロエと同じ科の花

アロエと同じススキノキ科の植物にはエレムルスがあります。エレムルスは縦長の黄色い花房が特徴的で、「デザートキャンドル」と呼ばれています。また、アフリカ南部の多肉植物ガステリアもアロエと同じ科の花です。

アロエの歴史

アロエの歴史

アロエは観賞用から薬、食材として常に私たちのそばにあります。そんなアロエはいつ頃から人間に利用されているのでしょうか?アロエと人類の歴史をみてみましょう。

アロエは紀元前から使用されていた

アロエは太古から地上に生えている植物です。人類史上では、紀元前1550年頃に書かれた古代エジプトの医学書にアロエの記述が残っています。古代エジプトでアロエは、ミイラ作りの際の防腐剤に使われ、さらにクレオパトラが美容維持や健康目的で活用していたと伝えられています。また、「ヨハネ伝」や「ギリシャ本草」など、ヨーロッパの古典においてもアロエについての記述が残されています。

日本には鎌倉時代に伝わる

アロエはシルクロードを通り、中国を経由して日本に伝わりました。アロエが日本に伝わったのは鎌倉時代で、このころ日本に持ち込まれた品種は「ケープアロエ」だったといわれています。その後、江戸時代には宣教師たちによって「キダチアロエ」が日本に持ち込まれるようになります。日本でもアロエの効能は古くから知られており、「大和本草」や「本草網目啓蒙」などの文献に記されています。

アロエの成分と効能

アロエの成分と効能

数多くの健康効果があるといわれるアロエには、一体どんな有効成分が含まれているのでしょうか?アロエのもつ有効成分と期待される効能をまとめました。

「アロイン」は便秘解消に効果大!

アロエに含まれる健康成分の代表的なものが「アロイン」です。アロインは主にアロエの外皮部分に多く含まれ、胃腸によく効くといわれています。アロエの整腸効果は、このアロインのはたらきによるところが多いとされています。

美白効果がある「アロエシン」

アロエには、「アロエシン」に代表される植物フェノール系の成分があります。これらの成分は殺菌や鎮痛の作用以外に免疫効果もあるとされ、皮膚細胞の修復や美白など美容面の効果を期待されています。

「カリウム」や「アミノ酸」豊富で殺菌・抗腫瘍効果も

アロエは、やけどや擦り傷など皮膚の炎症にも効果があるといわれています。これはアロエの葉肉に含まれた「ムコ多糖類」のはたらきによるものです。傷口にアロエを塗るとよいのは、ムコ多糖類が創傷治癒効果をもつからとされています。また、アロエ全般に含まれるカリウムやアミノ酸は抗酸化作用をもち、抗腫瘍効果もあるといわれています。

アロエの民間療法あれこれ

アロエは昔から民間療法の薬として利用され、人々の生活と共にありました。アロエによって改善される症状は、日焼けや虫さされなどによる皮膚の炎症、口内炎やのどの痛み、関節および筋肉の痛み、二日酔いなど多岐に渡ります。アロエの民間療法では、それぞれの症状にあわせて、汁をぬったり、葉肉を患部に張り付けたりします。

こんなにあるアロエを使った製品

こんなにあるアロエを使った製品

今日では、アロエを使った健康食品や化粧品などを目にする機会が多々あります。アロエを原材料とした製品にはどのようなものがあるのでしょうか?

アロエは軟膏や下剤などの薬になっている

アロエの有効成分は市販薬の材料として精製・利用されています。アロエを使った薬の代表的なものにアロエの軟膏や塗り薬があります。アロエの軟膏は、皮膚の炎症や傷に効果があるとされています。そのほかにも、アロエのもつ整腸作用を利用した胃腸薬や下剤なども開発されています。

アロエの美容用品

アロエは紀元前より美容によいとされてきた植物です。現代でもアロエを使用した美容用品は数多くあり、アロエの化粧水や美容液、アロエ石鹸やシャンプー、アロエパックなどアロエの成分が配合された製品が開発され続けています。

アロエの健康食品

さまざまな健康効果をもつアロエは健康食品の材料にもなっています。アロエの粉末やアロエエキスをはじめ、アロエタブレットやアロエジュース、アロエのど飴など、アロエ由来の健康食品が数多く販売されています。

アロエ茶でおなかもスッキリ

細かく切ったアロエの葉を乾燥させて、お湯で煎じるとアロエ茶になります。アロエ茶は茶葉の状態や粉末、他の素材とのブレンドなどさまざまなかたちで製品化されています。アロエ茶には強い整腸作用があるので、便秘解消の効果が期待できます。

おうちでできるアロエレシピ

おうちでできるアロエレシピ

アロエの加工品や食用にできるアロエの葉を使えば、いろいろなアロエ料理やデザートが作れます。自宅でかんたんにできるヘルシーなアロエレシピを紹介しましょう。

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