カランコエとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!
乾燥に強く育てやすいカランコエは肉厚な葉っぱが特徴。冬の寒い時期にも明るい花を咲かせてくれるので、お部屋の中に彩りを添えてくれるでしょう。カランコエの花を咲かせるにはちょっとしたコツが必要です。この記事ではカランコエの特徴、育て方、お手入れ方法などを紹介します。
カランコエの特徴と基本情報
科・属 | ベンケイソウ科カランコエ属(別名:リュウキュウベンケイ属) |
和名 | 紅弁慶(ベニベンケイ) |
英名 | Kalanchoe |
学名 | Kalanchoe blossfeldiana |
花の色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑 |
原産地 | マダガスカル島 |
開花期 | 11~5月 |
乾燥に強く育てやすいカランコエはインテリアのワンポイントとしても人気の多肉植物です。色鮮やかな花だけでなく、肉厚の葉も色、姿がバラエティーに富んでいます。原種は140種ほどあると言われており、草丈10cm程の小ぶりなものから3m程まで生長する低木まで様々です。品種にもよりますが、開花時期が11~5月と寒い時期にもカラフルな花を咲かせてくれるので、冬場のガーデニングに彩りを添えてくれるでしょう。
カランコエは日照時間が短くなると花を咲かせるという「短日性」という性質を持っています。日照時間が1日12時間以下になると花を咲かせ始めると言われており、早くから花を楽しみたい場合は段ボールなどで覆って意図的に日照時間を減少させます。秋に花を楽しみたい場合は8月ごろにはじめ、夕方5時ごろから光を遮ります。30日ほどすると花が咲き始めるでしょう。
カランコエの開花時期や見頃の季節
品種にもよりますがカランコエの開花時期は11~5月です。花でなく、色づいた葉を楽しむカラーリーフとして人気のものもあります。
カランコエの花言葉と由来
カランコエ全般の花言葉と由来
カランコエ全体の花言葉は「たくさんの小さな思い出」「おおらかな心」「幸福を告げる」「あなたを守る」です。
「たくさんの小さな思い出」「おおらかな心」はカランコエの花姿が由来となっています。カランコエは小さな花が集まって咲きます。友達や家族が集まりあっているようにも見える可愛らしい花の様子から、「たくさんの小さな思い出」「おおらかな心」という花言葉がつけられました。
カランコエの花は小さくかわいいだけでなく、ベルのようにも見えます。幸せなことがあった時にベルを鳴らしたり、教会での挙式後にベルを鳴らしたりしますよね?このことから「幸福を告げる」「あなたを守る」という花言葉がつけられました。
カランコエの色別の花言葉
カランコエは赤、黄色、白、ピンク、オレンジなどの花を咲かせますが、色別の花言葉はつけられていません。
カランコエの花言葉についてはこちらの記事で詳しく紹介しています!
カランコエの種類、品種
ベニベンケイ種
カランディーバ
まるで小さな花束の様な、八重咲の花をたくさん咲かせます。カランディーバは「女神」という意味があるように、華やかで気品あふれる印象です。花色はピンク、黄色、赤、オレンジなど様々です。気温が高いうちは次々と花を咲かせるので、複数の色を寄せ植えにして楽しむ方が多いようです。
ディスコディップ
小さな花が集まってこんもりと咲く様子が可憐なディスコディップ。咲き進むにつれて花の色が変化します。パステルイエロー、ホワイト、ピンクと移り変わりを楽しむことができるでしょう。光の強さで発色が異なるそうなので、できるだけ明るい場所で育てるとよいでしょう。
トメントーサ種
月兎耳(つきとじ)
白く細かな毛で覆われた肉厚の葉がウサギの耳に見えることから「月兎耳」と名付けられました。葉のふちには茶色の線が入ります。他にも「黒兎耳」や「月兎耳錦」など「~兎耳」という変異種も多くみられます。暖かい場所を好みますが、真夏の暑さは苦手ですので半日陰に置きましょう。寒さには弱いので5度を下回る場合は室内など暖かい場所で管理します。
孫悟空
月兎耳の変異種です。葉に茶色の細かい毛が生えており、茎の中心部分は赤っぽい色になります。「チョコレートソルジャー」「ブラウンバニー」と呼ばれることもあります。和名の孫悟空は、茶色っぽい毛がお猿さんのように見えたことからつけられたのかもしれませんね!
マンギニー種
テッサ
オレンジ、白の花を咲かせるテッサは花付きがよく、長い間お花を楽しむことができます。細長い釣鐘型の花は枝垂れるように咲く姿はまるでシャンデリアのようですので、ハンギングバスケットで楽しむのがおすすめです。
ウェンディ
コンパクトですが花付きがよく、ブドウの皮の様な赤紫の釣鐘形の花をうつむき加減に咲かせます。オランダの大学で作り出された品種で、作者にちなんで「カルパーウェンディ」とも呼ばれます。0度以上で冬越しができるので、室内の暖かい場所で管理しましょう。
コダカラベンケイ種
子宝弁慶草
名前の通り繁殖力が旺盛で、葉のふちに無数の芽をつけます。「クローンコエ」とも呼ばれます。カランコエの中でも寒さに強い品種で暖かい地域では一年中戸外で管理することができます。落ちた芽はちょっとした隙間でも繁殖しますので、増えすぎないように気をつけましょう。
ティルシフローラ種
ティルシフローラ(デザートローズ、唐印)
重なりながら肉厚の葉が成長していく姿は、葉のふちがピンクに色づくことも相まって、まるでバラのようも見えます。葉が大きなパドルに見えることから「パドルプランツ」とも呼ばれます。クリーム色の花を咲かせますが、どちらかというと葉の美しさを楽しむ品種です。
ベハレンシス種
カランコエ・ベハレンシス
別名「仙女の舞」「エレファントイヤー(象の耳)」とも呼ばれます。カランコエというとこんもりした草姿をイメージするかもしれませんが、ベハレンシスは3m程まで生長します。そのため、多肉植物というよりは観葉植物として認識しているかたもいるかもしれません。できたばかりの葉は柔らかい毛で覆われており薄い茶褐色ですが、大きくなるにつれ毛は亡くなり、銀色の様な美しい緑色になります。
セイロンベンケイ種(ハカラメ)
セイロンベンケイ
葉から芽を出すことから「ハカラメ」とも呼ばれるセイロンベンケイ。他にも「マザーリーフ」「ミラクルリーフ」「灯篭草」「子宝草」などと呼ばれることがあります。とても簡単に増やすことができ、水栽培でも育ちます。花は薄紫と黄緑の斑模様でベルの様な形をしていますが日本では花を咲かせるのは難しく幻の花とも言われています。
プミラ種
カランコエ・プミラ
全体が細かい毛で覆われており、幻想的な印象の品種です。白っぽく見えることから「白銀の舞」という名前でも知られています。花はピンク色で葉とのコントラストを楽しめるでしょう。寒さに強い品種で凍らない場所であれば冬越しができます。
フミリス種
フミリス(フェグエイレドイ)
緑色の肉厚の葉に赤紫色の斑(まだら)模様が入る品種です。水分が多いと斑模様がきれいに入らないようです。葉を楽しむため、小さな鉢植えで茎が伸びすぎないように管理しましょう。
カランコエの育て方・栽培方法
カランコエを育てるときのポイント
日当たり、風通しの良い場所で管理する
カランコエが太陽が大好きな植物です。日当たりの良い場所で育てましょう。6~10月は雨の当たらない屋外で、11~5月は日当たりの良い室内で管理しましょう。日当たりが悪くなると根元付近の葉が黄色くなります。真夏の強い直射日光は苦手で葉焼けの原因になりますので、明るい日陰で管理します。また、過湿は苦手なので風通しの良い場所を選びましょう。
水をあげすぎないようにする
カランコエは乾燥に強い多肉植物で高温多湿が苦手ということもあり、土の中が蒸れないよう、水はあげすぎないようにしましょう。水分あげすぎると黒く変色して腐ってしまいます。