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ローズマリーの特徴とは?開花時期・品種・花言葉・育て方・手入れ方法も

ハーブの一種として親しまれているローズマリーは、自宅の庭で簡単に育てられます。開花時期には小さな花をたくさん付けてくれるので、寄せ植えにもぴったりです。白、ピンク、薄紫など、花の色も豊富なので、ぜひガーデニングに取り入れてみましょう。

ローズマリーの特徴

ローズマリーとはどんな植物?

ローズマリーは、地中海沿岸を原産とする常緑低木です。ハーブの一種としても知られており、香草・薬草としても古くから親しまれていました。育てる前に、どのような植物なのか見ていきましょう。

特徴:爽やかな香りを持つハーブの一種

枝や葉に爽やかな香りを持つローズマリーは、ハーブの一種です。楽しみ方はさまざまで、花を楽しむのはもちろん、葉や枝をリースのクラフト材料にすることもできます。

食用にも幅広く活用でき、ハーブティーや肉・魚料理の風味付けに使用されます。薬効があるハーブとして知られており、古くは修道院などを中心に研究が重ねられてきました。

また、ローズマリーの香りは『集中力を高める』とされていて、アロマ用の精油としても使われています。

開花時期:11月から5月頃まで花を付ける

ローズマリーは開花期が長く、11~5月頃に咲くものが多いです。種類が豊富なので、花の色だけではなく、葉の色も緑の濃淡の違いが楽しめます。

木の形は、縦に伸びるもの、横に枝が伸びていくもの、横と縦をミックスしたものと、3パターンに分けられます。大きいものだと、2m近くにまで生長する種類もあるでしょう。

常緑性であることから、葉は1年を通して収穫可能です。鑑賞用としても食用としても1年中楽しめるため、家庭菜園やガーデニングでとても人気のある植物だといえます。

ローズマリーの種類・品種について

種類によって色が異なる

ローズマリーの花は、種類によって色が異なります。種類によって、寒さに少し弱いタイプもありますが、基本的な育て方は変わりません。これから栽培をする場合は、育てる場所をイメージしながら選んでみましょう。

花の色は白、ピンク、薄紫など

ローズマリーの色のバリエーションは、白、ピンク、薄紫などがあります。『ローズマリー・ホワイト』は、白い花を咲かせるとても珍しい品種です。薄紫の花を付ける『サンタバーバラ』は花が付きやすい品種なので、初心者でも比較的育てやすいといえるでしょう。

葉の色にも濃淡の差があり、品種によってさまざまなタイプがあります。例えば、ピンクの花を咲かせる『オーレウス』は、葉の斑模様と花色のコントラストが美しい品種です。『マジョルカピンク』は緑色の濃い葉が特徴となっています。

ローズマリーの花言葉

花や葉の色のバリエーションが豊富なローズマリーですが、花言葉は全て共通です。花の色が変わると花言葉も変わることが多いので、珍しいパターンかもしれません。

ローズマリーの代表的な花言葉には、『記憶』『思い出』『誠実』『変わらぬ愛』などがあります。『愛』にまつわる言葉が多いことから、古代ギリシアの時代から、結婚式の花嫁の冠に使われていたそうです。

ローズマリーの育て方・栽培方法

ローズマリーを育ててみよう

ローズマリーは発芽率が低いため、初心者は苗からのスタートがおすすめです。ここでは育て方について、順を追って見ていきましょう。

形状や色から種類を選ぶ

まずは、育てたいローズマリーの種類を選びましょう。どの品種でも、基本的な育て方は変わりません。鑑賞用であれば、木の形と花の色をポイントに選ぶとよいでしょう。

ローズマリーの木の形は、垂直に伸びる『立性』、横に伸びる『匍匐性(ほふくせい)』、横に伸びてから縦に伸びる『半匍匐性(はんほふくせい)』の3種類に分けられます。いずれも大きく育てられ、縦にも横にも2m近くにまで生長が可能です。

一般的には、立性よりも匍匐性の方が香りが強い傾向にあります。『マリンブルー』『マジョルカピンク』『ローズマリー・ホワイト』などは立性で、淡い青や紫の花を咲かせる『プロストラータス』『サンタバーバラ』などは匍匐性です。

庭に植える場合は、生長後の大きさも見越してからスペースをあけましょう。

初心者は苗からの栽培がおすすめ

ローズマリーは、他の植物に比べて発芽率が低めです。うまく発芽したとしても、種から発芽するまでは長くて1カ月ほどかかってしまうこともあります。そのため、初心者は苗を購入して植え付ける方法がおすすめです。

苗は、園芸店やホームセンターなどで購入できます。購入時は、できるだけ元気な苗を選びましょう。しっかりと根付いたもの、葉にハリがあるもの、色がいいものが、良い苗の特徴です。

また、虫が付いていないか、カビが付いていないかも必ず確認をします。葉や茎が細いものは、栄養状態に問題があるかもしません。なるべく太目で元気な苗を選ぶのがポイントです。

詳しい解説はこちら

ローズマリーの手入れ・剪定方法

花が枯れた後は手入れをしよう

花が一度咲いたら、次の花に向けて手入れをしましょう。新しい芽元気に育つ環境を整えるためには、剪定の工程が大切です。ここでは、剪定が必要な理由と適切な時期、方法を解説します。

適切な剪定が必要な理由

剪定は『見栄えを整えるために行う作業』と思われがちですが、実はそれだけではありません。花付きの良さをキープするためには、剪定が大切なポイントとなります。花が咲き終わった後は、必ず剪定を行うようにしましょう。

ローズマリーに剪定が必要とされるのは、縦や横にぐんぐん育つ特性が理由です。剪定せずに放置していると、枝の上部にしか花が咲かなくなる、木の下部に葉が付かないなどの、『偏り』が見られるようになります。まんべんなく花を咲かすためにも、古い枝を落として新しい枝の生長を促しましょう。

また、ローズマリーは湿度が苦手です。放置すると枝がどんどん伸びますので、枝が幾重にも重なることがあります。そのままでは水分を逃しきれず蒸れてしまうので、弱ってしまう原因になりかねません。しっかり剪定をして、湿度も防ぎましょう。

花が終わって1カ月以内が目安

ローズマリーには、新しい枝に花が付きやすいという特徴があります。花付きを良くするためには、古い枝を落とす作業が必要です。花が咲き終わったら、遅くとも1カ月以内には剪定を行いましょう。それ以降のタイミングでは、花が付きにくくなってしまいます。

匍匐性のローズマリーは、花が途切れずに咲く性質を持っているため、剪定するタイミングに迷うかもしれません。そこでおすすめなのが、花の季節を自分で決める方法です。花を咲かせたい時期を定めたら、その半年前を目安に剪定を行うことで花付きをコントロールします。

剪定の手順

ローズマリーの選定方法は、大きく2種類に分けられます。切ったところから脇芽を増やしていく『摘心』と、伸び過ぎた枝を整理する『切り戻し』です。摘心は、植え付け・植え替え後に、枝が伸び始めたタイミングで行います。

切り戻しは、安定して生育の様子を見ながら行います。傷んだ枝を切り離したり、不要な葉や枝を取り除いたりして、風通しも意識します。ローズマリーの枝は固めなので、剪定バサミを使うのがおすすめです。

剪定の際には、葉の付いた枝を全て切り落とさないように注意しましょう。枝が伸びるまでにかなりの時間を要することになります。

ローズマリーの花付きを良くする肥料の与え方

花付きを良くするなら肥料を追加

ローズマリーは、基本的には肥料が不要といわれています。ですが、花を長く楽しみたい場合には、肥料を与えることもあります。肥料やけに注意し、うまく生長を促しましょう。

カリウムを多めに含んだ肥料がおすすめ

花付きを良くするためには、株自体を強く育てましょう。花付きに効果のある『リン酸』に加え、根を丈夫にしてくれる『カリウム』を多めに含む肥料がおすすめです。

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