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イチジク(無花果)とは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法

成功率が高いと言われている、前年に伸びた枝の中間部分を挿し穂として使いましょう。枝は2~3節を目安に切り、幹に近い方の枝を鉛筆のようにとがらせて削ります。こうすることで発根する面積を増やすことができます。土に植える前に切り口を水につけて水揚げしておきましょう。

赤玉土または鹿沼土を用意し、枝が半分ほど埋まるように植えます。水切れがないよう、たっぷりと水を与え、発根するまでは明るい日陰で管理します。芽がついてきたら発根したと考えていいでしょう。徐々に日光に当たる場所へ移します。十分に発根したところで鉢や地面に植え付けます。

イチジク(無花果)と同じクワ科の植物

イチジク(無花果)と同じクワ科の植物
ガジュマル

ガジュマル

沖縄ではキムジナーという精霊が住んでいると言われ、「精霊の住む樹」「多幸の木」として親しまれています。風水的には金運アップの効果があるとされています。花言葉は「健康」です。

ベンジャミン

光沢のある葉が人気の観葉植物です。イチジクと同じように、隠頭花序といって実の様な花を咲かせることがあります。花言葉は「信頼」「友情」「永遠の愛」です。

イチジク(無花果)の食べ方

イチジク(無花果)の食べ方

イチジク(無花果)に含まれる栄養と効果

ペクチン

イチジクは便秘改善の効果水溶性食物繊維のペクチンを多く含んでいます。ペクチンは善玉菌のエサとなり乳酸菌を増やすことで腸の動きを活発にし、腸内環境を正常化してくれます。

カリウム

カリウムは体内の余分なナトリウムを輩出してくれるので、むくみ解消や血圧を下げる効果が期待できます。高血圧の予防にもなるでしょう

フィシン

フィシンはたんぱく質分解酵素で、肉や魚の消化を助けます。胃もたれや二日酔い防止の効果が期待できるでしょう。

植物性エストロゲン

イチジクの種の部分には植物性エストロゲンが含まれており、ホルモンバランスを整えたり、生理痛など女性特有の悩みを緩和する効果が期待できます。

イチジク(無花果)の選び方

皮にハリがあり、ぽってりと丸く、少し裂け目ができているものを選びましょう。

皮にシワがあるものは鮮度が低い可能性があります。皮の貼り具合だけでなく、イチジクの切り口が乾燥していない新鮮なものを選びましょう。実の先が裂けるのは熟し始めて食べごろの合図です。大きく避けているものは熟しすぎているので避けましょう。

イチジクは傷みやすい果物なので、長時間室温に置かないようにしましょう。ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管し、できるだけ早めに食べましょう。数が多くて食べきれない場合は冷凍保存します。皮をむいてラップにくるんで冷凍すると、解凍したときに食べやすいでしょう。

イチジク(無花果)の食べ方

生で食べる場合は、実の付け根から皮をむいて食べます。消化促進、二日酔いに効くフィシンは熱すると効果がなくなってしまうので、この二つの効果を望む場合は生でそのまま食べるのがおすすめです。

コンポートや甘露煮にする場合は煮汁にペクチンやカリウムが溶け出しているので、煮汁もいただくといいでしょう。

イチジク(無花果)の豆知識

イチジク(無花果)の豆知識

イチジク(無花果)は人類が最初に育てた果物?

イチジクは紀元前2700年のアラビア半島で栽培されていたという記録があり、なんと6,000年近くも昔から栽培されていたという事になります。そのほかにもエジプトのお墓の壁画にイチジクの収穫が描かれていたり、砂糖が珍しい時代にはいイチジクを甘未として使われていたと言われています。日本には中国を経由して1600年代半ばに伝来し、品種改良が進んでいます。

食べているところは実じゃない?

イチジクの実として紹介してきましたが、冒頭でも触れたように、イチジクの実は厳密には隠頭花序(いんとうかじょ)と呼ばれる花にあたる部分です

イチジク(無花果)という名前の由来は?

イチジクの名前の由来は中国語名の「映日果(えいじつか)」がなまったもの、一日に一つ実が熟すことから「一熟(いちじく)」、さらにそれがなまって「イチジク」になったとも言われています。

漢字の「無花果」は先にご紹介したように、一見すると花を咲かせていないように見えることから当てられました。

ちなみに、イチジクにまつわる迷信として「イチジクを庭に植えると子どもに恵まれない」というものがあります。これは「無花果」から「種ができない」=「子孫ができない」という発想から生まれたと言われていますが、根拠のない迷信です。花言葉の「子宝に恵まれる」と全く正反対の迷信ですね!

イチジク(無花果)の種類・品種

イチジク(無花果)の種類・品種

夏果

キング

実は70~80gと大きく、糖度は20℃前後あるので味も比較的よい部類に入ります。熟しても皮が色付かず黄緑色のままなのが特徴です。熟しても実の先が裂けにくいのですが、熟すと中は他のイチジクと同じように赤くなります。

秋果

蓬莱柿(ほうらいし)

1600年代にポルトガル人によって中国のイチジクが持ち込まれたと言われており「蓬莱柿」として日本各地に広まっていきました。色づきが浅いので「白イチジク」とも区別されます。アメリカが産地の桝井ドーフィンと区別するのに「日本いちじく」とも呼ばれます。耐寒性が強く、収穫量の多い品種です。雨で実が裂けやすいので、実がなった後は雨除けをした方が良いでしょう。9月上旬~11月に収穫できます。

イスラエル

黄緑色の実で甘みが強く、皮ごと食べられる品種で、別名ドリーミースイートとも呼ばれます。耐寒性が高く、育てやすい品種です。

秋夏兼用種

(桝井)ドーフィン

1909年に桝井光次郎氏がアメリカから持ち帰った品種で、日本で最も多く栽培されている品種と言われています。桝井ドーフィンと呼ばれることもあり、育てやすく、実の持ちが良いことから日本で広く栽培されるようになりました。夏果と秋果で大きさがことなり、夏果物は100~200g、秋果は一回り小さい50~110gほどです。

ブラウンターキー

6月下旬~7月下旬と8月下旬~10月下旬に収穫できます。樹勢があまり強くないので、スペースがあまり取れない場所でも育てることができます。1節に実が2つなる枝が多いのが特徴です。実は小ぶりで夏果は80g程、秋果は50g程ですが味はいいと評判です。イチジクの中では比較的寒さに強い品種です。

まとめ

イチジクは女性に嬉しい栄養素がたくさん含まれた果物です。痛むのが早いので、お家で育てて新鮮なうちに収穫できるのもイチジクを育てる魅力の一つですね!早ければ植え付けから2年目で実を収穫できるかもしれません。お庭のシンボルツリー、または鉢植えでイチジクを育ててみませんか?

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