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おいしいリンゴの見分け方は?人気の品種や保存のコツも紹介

リンゴには数多くの種類があり、知れば知るほど奥深い魅力があります。リンゴが旬を迎える秋頃には「おいしいリンゴが食べたい」「どの品種にすべき?」と考える人は多いでしょう。おいしいリンゴの見分け方、そして人気の品種や保存のコツを紹介します。

リンゴのこと、どれくらい知っていますか?

リンゴのこと、どれくらい知っていますか?

リンゴといえば、比較的身近にある果物の一つではないでしょうか。旬の時期は秋頃ですが、スーパーには年中並べられているため、食べたい時にいつでも手に入ります。

しかし「リンゴにはどのくらいの品種があるのか?」「そもそもリンゴはいつ日本に入ってきたのか?」など、詳しく知っている人は少ないものです。

おいしいリンゴの見分け方をチェックする前に、まずはリンゴの品種や歴史について見ておきましょう。

リンゴの品種は全部で1万5000種以上

リンゴの品種は、日本だけで約2000種類、さらに海外も入れると1万5000種類以上あります。『ふじ』『王林』『ジョナゴールド』などは一般的によく知られていますが、知らない品種の方が多いといえるでしょう。

日本では、青森県と長野県で多く生産されており、この2県だけでリンゴの全国生産量の8割弱を占めています。その背景として、それぞれの気候や地形などリンゴにとって最適な環境がマッチしたと考えられます。

世界でリンゴを多く生産している国は、中国・アメリカ・ポーランドなどです。中には、日本でなかなかお目にかかれないような珍しい品種も多く、それぞれの特徴を知るとリンゴの奥深さに魅了されることでしょう。

リンゴの歴史

初めて日本にリンゴが入ってきたのは、平安時代中期頃といわれています。当時のリンゴは、現在栽培されている品種とはまったく異なり、観賞用のリンゴでした。

食べられるリンゴが日本に広まったのは1871年、アメリカから数十種類の品種を輸入したことがきっかけです。この時、国がリンゴの苗木を全国に配布し、その後、栽培が定着していったとされています。

「1日1個のリンゴで医者いらず」という言葉がある通り、リンゴは栄養価の高い果物として、昔も今も多くの人に愛されています。

人気の品種を紹介

人気の品種を紹介

リンゴの種類は豊富にあるため、どれを選べばよいか迷ってしまう人は多いようです。リンゴについてあまり詳しくない場合は、まず人気の品種から試してはいかがでしょうか。

人気が高く万人受けしやすい品種を紹介します。

甘味が強い品種

甘味が強い品種といえば、『王林』『トキ』『サンふじ』です。

まず『王林』は、酸味がほとんどなくとても甘いリンゴです。かじった瞬間にフワッと甘い香りが漂い、リンゴ好きにはたまらないでしょう。

『トキ』は、青森を代表する黄色いリンゴです。シャキシャキした歯ざわりが特徴的で、甘味と爽やかな香りが楽しめます。甘味だけでなく食感にもこだわる人にはぴったりな品種といえるでしょう。

『サンふじ』は、国内生産量1位を誇る品種です。『ふじ』とは元々同じ品種ですが、栽培方法が異なります。甘味と酸味のバランスが絶妙で、『ふじ』よりも糖度が高く蜜が入りやすいといわれています。

適度な酸味が特徴の品種

ほどよい酸味が感じられる品種といえば、『ジョナゴールド』や『シナノゴールド』です。

『ジョナゴールド』は、『ゴールデンデリシャス』と『紅玉』をかけ合わせたアメリカ生まれの人気品種です。ほどよい酸味が特徴ですが、甘味も十分にあります。生食はもちろん、サラダに混ぜたり軽く煮たりして食べるのもおすすめです。

『シナノゴールド』は、適度な酸味とシャキッと硬めの食感が楽しめます。歯ざわりは『ふじ』や『つがる』と似ていて、食べごたえ抜群です。日本に限らず海外でも高い評価を受けています。

料理やお菓子作りに向く品種

料理やお菓子作りに最適なのは、『紅玉(こうぎょく)』と『あかね』です。

『紅玉』はアメリカ生まれの品種で、現地では『ジョナサン』という名前で親しまれています。酸味が強く煮崩れしづらいため、製菓用リンゴとして使われることが多いです。おいしいリンゴジャムやアップルパイを作る時に欠かせない品種といえます。

『あかね』は、『紅玉』と『ウースター・ペアメイン』の交配種です。酸味が強いため、生食よりも料理やお菓子作りに向いています。味や食感などが『紅玉』と似ていることから、代用品として使われることもしばしばです。

リンゴの旬はいつ?

リンゴの旬はいつ?

一般的にリンゴの旬といえば秋頃と考えられていますが、実は品種によって収穫時期は微妙に異なります。また、食べごろの期間が短いものもあれば長いものもあるため、知っておくとどの品種もおいしく食べられるでしょう。

リンゴの収穫時期や1年中買える理由について紹介します。

品種によって収穫時期が違う

リンゴは品種によって収穫時期が異なり、大きく四つの部類に分けられます。8月下旬までに収穫されるものを『極早生種』といい、代表的な品種は『恋空(こいぞら)』『夏緑(なつみどり)』『しおりの詩(しおりのうた)』です。

8月下旬〜9月中旬に収穫されるものを『早生種』といい、『つがる』『彩香(さいか)』『きおう』などがあります。この時期がリンゴの本格的なシーズンの始まりといえそうです。

9月下旬〜10月中旬に収穫されるものは『中生種』、ここには『紅玉』『トキ』『陸奥(むつ)』『ジョナゴールド』などが分類されます。

10月下旬以降に収穫されるものを『晩生種』といい、代表的な品種は『シナノゴールド』『サンふじ』『王林』です。

晩生種ほど旬の期間が長い

基本的にリンゴをはじめとする果物には賞味期限というものがありません。そのため「いつまでに食べればいいの?」と疑問に思う人もいるでしょう。

一般的にリンゴの賞味期限は2週間〜1カ月程度といわれています。場合によってはそれ以上経っても食べられますが、腐っている部分などは取り除いて食べるようにしましょう。

おいしく食べられる期間は、収穫時期の遅い晩生種ほど長いです。そのため、自宅用にはもちろん、大切な人にリンゴを贈る場合は、晩生種を選んだ方が喜ばれるかもしれません。

1年中買えるのはなぜ?

秋から冬にかけてリンゴは旬を迎えますが、スーパーでは1年中買うことが可能です。その理由には『CA貯蔵』という特殊な技術が関係しています。

CA貯蔵とは、Controlled Atmosphere(空気調整)の略です。酸素・二酸化炭素・窒素・温度・湿度などを調整した冷蔵庫でリンゴを保管することで、長期的に鮮度を保っています。

このような特殊な保存方法を行っているため、『ふじ』などのリンゴは収穫時期に関係なく1年中買えるのです。

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