ガーデニアとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!
ガーデニアの花は、キンモクセイやジンチョウゲなどと同じくとてもいい香りのする癒される花です。ガーデニアの特徴や花言葉、育て方などについて詳しく調べました。甘い香りの花の魅力を詳しく知って育ててみませんか。
ガーデニアとはどんな花?
ガーデニアの花を知っていますか?名前を聞いてよくわからないと思う方もいるかもしれませんが、クチナシと聞けばその花姿をイメージできる方も多いのではないでしょうか。ガーデニアは、女性らしいいい香りがする花です。香水などの原料としても使われていて、さらに実は染料に、そして漢方にも使われる実用的な花でもあります。
ガーデニアの自宅での育て方は、少し気をつけなければいけないポイントがあります。ガーデニアの基本情報や、育て方などを詳しく紹介していきます。
ガーデニアの基本情報
まず、ガーデニアの基本情報を知っておきましょう。ガーデニアは常緑で低木の一種で成長すると30~40cm程度になります。地面に近い場所で花を咲かせ、その香りが近くにいる人を甘く包んでくれます。
日本で自生している地域もあり、主に静岡県より西の温暖な地域で見かけられます。ガーデニアは、大きいものでは1〜2mほどになる木もあります。
科・属
ガーデニアは、アカネ科クチナシ属の花です。アカネ科は約500属6000種ある大きな科で、熱帯や温帯に分布する植物が多くあります。日本には35属あり、アカネ科の特徴は、双子葉の植物で合弁花類。また、葉は対で生えてきます。花冠は合弁なのが特徴です。アカネ科の植物はガーデニアのほかにコーヒーノキ、キナノキ、トコン、ハクチョウゲなどがあります。
和名
ガーデニアの和名は「梔子(くちなし)」です。口無しと書くほうが正しいという説もあります。また中国名は「山梔(さんし)」といいます。クチナシと名付けられた語源はいろいろあり、実が熟しても開かないので、口なしの実の意味でクチナシ、上部の萼を口、細かい種子がある果実を梨とみてクチナシ、さらに、クチナワナシ(クチナワはへびの意味でナシが果実)と呼ばれ、ヘビしか食べない果実のなる木がクチナシへと変わっていったといいう話もあります。
英名
ガーデニアの英名は、Cape jasmine(ケープジャスミン)、Gardenia(ガーデニア)、 Common gardenia(コモンガーデニア)などと呼ばれています。ガーデニアは、ジャスミンの似たいい香りがするため、ジャスミンの名前が入っているんですね。一般的にはCape jasmineやGardeniaと呼ばれます。
学名
ガーデニアの学名は、Gardenia jasminoidesです。
花の色
ガーデニアは白い花を咲かせます。花は大型で真っ白の6つの弁があります。また品種によっては八重咲きで大ぶりのものや小さな花を咲かせるものもあります。とても種類が多い花なので、育て方に慣れてきたらいろいろな種類のガーデニアを楽しんでもいいかもしれません。
花が咲き終わると実がなり、山梔子(さんしし)として漢方に使われますが、品種によっては花が咲き終わっても実をつけないものもあります。
原産地
ガーデニアの原産地は、台湾、中国、日本などです。またインドシナの温帯、亜熱帯地域にも生息しています。日本は東海地方よりも西、そして四国や九州、沖縄などでも生息しています。暖かい気候の場所で育つ植物なので、耐暑性に優れていて、耐寒性はやや弱い特徴があります。日本や台湾などで育つので、湿度のある気候の方を好み、乾燥している環境は苦手です。
植物を育てるときは、原産地の気候などを参考にすると植物に大きな負担をかけずにうまく生育させられます。
開花時期
ガーデニアの開花時期は、6月~7月頃です。ガーデニアが旬の時期は、初夏で市場に出回る最盛期は6月です。花が保つ期間は2~4日程度と短いので、ガーデニアの花が咲いたら、その香りと花の姿を十分に愛でてあげてください。
ガーデニアの特徴
ガーデニアの特徴はさまざまあります。可愛らしい白い花を眺めるだけでなく、香りはアロマや香水、芳香剤などの原料として使われています。また花のあとになる実から抽出される液は、オレンジ色や黄色で染料としても利用されています。
平安時代から布染めや、またたくあんや栗きんとんなどの食料の色付けにも使われます。植物から作られる着色料なので安心ですね。さらに漢方では、ガーデニアの実を生薬として使います。
ジャスミンの香り
ガーデニアのもっとも大きな特徴は、甘くて濃厚な花の香りでしょう。ジャスミンにも似た香りで、エキゾチックな印象も持っています。特に夜の間や雨上がりなどは、ガーデニアの芳醇な香りが強く周囲に漂います。ガーデニアは、香りのいい植物として知られる春のジンチョウゲや秋のキンモクセイと並んで三香木の一つとして有名です。
英名のCape jasmineは、ガーデニアの花の香りから名付けられています。
ウェディングブーケ
ガーデニアは、アメリカでは男性がダンスパーティーに女性を誘うときに使う花として知られています。小さな純白の花、そして甘くてエキゾチックな香りは、女性にプレゼントする花として最適といえるでしょう。また、ガーデニアは、ウェディングブーケとしても人気があります。純白のウエディングドレスを着た花嫁が持つ白く甘い花。とても素敵ですね。またウェディングブーケとして人気があるのは、ガーデニアの花言葉も関係がありそうです。
ガーデニアの開花時期や見頃の季節
ガーデニアの開花時期は6月から7月頃です。爽やかな5月が過ぎて、夏の始まりを思わせるような日が多くなってきた頃に花が咲き、甘い香りを周囲に振り撒きます。ガーデニアの花は、咲きはじめは白くだんだんと黄色みが強くクリーム色になっていきます。クリーム色が濃くなってくると花の終わりが近づいている証拠です。
ガーデニアの花びらはデリケートで、花の保ちも短いので、とても儚い花といえるかもしれません。
ガーデニアの花言葉と由来
ガーデニアの花言葉や由来を調べました。和名のクチナシの由来では、ヘビしか食べない実がなる木といったあまりよくない意味もありますが、花言葉はよい意味のものがたくさんあります。花を誰かに送るときは、花言葉にも注意しましょう。いい意味と悪い意味、両方あわせ持つ花も少なくありません。
その点、ガーデニアはよい花言葉ばかりなので、安心して人に贈れる花といえるでしょう。自分の気持ちをガーデニアの花と一緒に伝えたいなら、花言葉を書いたカードを添えてもいいかもしれません。
花言葉
ガーデニアの花言葉には、とても幸せ、喜びを運ぶ、洗練、優雅などがあります。とても幸せや喜びを運ぶは、アメリカのダンスパーティーで使われる花からつけられたのでしょう。花を贈られてダンスに誘われた女性は、もちろん幸せですよね。また洗練や優雅などはガーデニアの花姿からつけられたといえます。白くて可憐な花、そして甘くて濃厚な香りは、優雅です。ウェディングブーケで人気があるのもうなずけます。
西洋の花言葉
ガーデニアの西洋の花言葉は、I’m too happy(私はとても幸せです)、transport of joy(喜びを運ぶ)などです。どちらもガーデニアがダンスパーティーで贈られる花だからつけられた言葉のようですね。
また、ガーデニアの誕生花は、5月6日、6月7日、6月30日、7月7日です。ちょうど甘く華やかな香りを振りまいてガーデニアが咲く時期に多くつけられています。
ガーデニアの種類・品種
ガーデニアはとても種類が多い花です。世界で200種類もの花があります。数多い品種の中でも有名なものは3種類あります。