
フラワーアレンジメントの基本とは?お花など植物の魅力に触れよう
オアシスを使うとき、まずはカットします。使う花器に合わせてぴったりの大きさにしましょう。しっかり水を吸わせれば、花を生ける準備は完成です。
オアシスは基本的に使い捨てです。しかし、あまり傷んでいないようであれば再利用も可能です。オアシスを再利用するには、乾燥しないように水につけた状態で冷蔵庫保存しましょう。
お花の形は大きく4つに分けられる

フラワーアレンジメントに使う花は、大きく4種類に分けられます。それぞれの花の特徴を知り、フラワーアレンジメント作りに活かしましょう。
主役になるマスフラワー
フラワーアレンジメントの主役になる花を『マスフラワー』といいます。
マスには、集まりという意味があることからもわかる通り、マスフラワーはたくさんの花弁でできている花のことです。丸い形をしているマスフラワーは、アレンジ全体のボリューム感を出してくれます。
代表的なマスフラワーには、バラ・カーネーション・ガーベラ・ラナンキュラス・ダリア・アネモネなどがあります。
個性ある形のフォームフラワー
『フォームフラワー』は、フラワーアレンジメントの中心になる特徴ある花のことです。フォーカルポイントという、目を引く場所を作るときに使います。
フォームフラワーは、花弁が1枚でも欠けると原型を留めません。例えば、カトレア・コチョウラン・カサブランカ・カラー・チューリップなどが、フォームフラワーとて使用されます。
バランスを整えるフィラーフラワー
『フィラーフラワー』は、フラワーアレンジメントの隙間を埋めて全体をまとめる役割をする花です。1つの茎からたくさん枝分かれし、それぞれの枝に小花がたくさんついています。
フィラーフラワーとして代表的なものに、カスミソウ・スターチス・クジャクソウ・ブルーファンタジアなどがあります。
構成の要となるラインフラワー
『ラインフラワー』は、フラワーアレンジメントのアウトライン・高さ・幅を決める役割をします。アレンジの骨格となる大切な花です。
ラインフラワーは、その名の通り茎のライン状に花が咲いています。また、穂に花がつくものもラインフラワーです。例えば、グラジオラス・リンドウ・デルフィニューム・スイートピーなどがあります。
アレンジメントの前に

フラワーアレンジメントを作る前に、道具や花材の準備をしなければいけません。花の選び方や準備の仕方・オアシスの下準備について知り、フラワーアレンジメント作りがスムーズにできるようにしましょう。
お花の選び方を知る
花を選ぶときに大切なのは、色のバランスを考えることです。アレンジ全体のバランスを取るためには、下記の順番で花を選びます。
- メインの花を決める:存在感のある華やかな花を選ぶ
- サブの花を決める:主役の反対色を選ぶ
- 奥行を出す花を決める:メイン・サブそれぞれと同系色の花を選ぶ
- 白い花を決める:明るさを出すための白い花を選ぶ
- ダークカラーの花やグリーンを決める:全体を引き締める
フラワーアレンジメントをおしゃれに仕上げるには、メインの花だけでなく、ダークカラーの花やグリーンが重要です。どのくらいの分量を選ぶのが最適か、全体を見ながら選ぶ習慣を身につけましょう。
お花の準備の仕方
色合わせを考えて選んだ花は、水揚げをして下準備しておきます。水揚げは、花のすみずみまで水を行き渡らせることです。きちんと水揚げすることで、花の寿命が延び、美しいフラワーアレンジメントを長く楽しめます。
水揚げをよくするために、花は買ってきたらすぐ水切りしましょう。状態の悪い切り口からは水がうまく吸えません。
その結果、花や葉からどんどん水分が蒸発して乾燥してしまいます。水切りすることで、切り口から十分な水を吸えるようになるのです。
水切りのポイントは2つあります。水の中で切ることと、切れ味のよいはさみを使うことです。水中で切ることで、水の通り道である導管に空気が入るのを防ぎます。また、切れ味のよいはさみで切ることで、導管がつぶれるのを防ぐのです。
オアシスの準備方法
オアシスの準備の手順は下記の通りです。
- 器の大きさに合わせカットする
- たっぷりの水で吸水させる
- 器にセットする
オアシスには、カットしやすいようにラインが書かれています。そのため、ラインを利用すればきれいにカットできます。角も忘れずに落としましょう。角を落とすことで、花を挿せる場所が増えるからです。
オアシスに吸水させるときには、自然に水を吸いこむのを待ちます。無理に水に沈めたり、水の量が少なめだったりした場合、中心部分に空気が残り、花が枯れる原因となってしまいかねません。
たっぷり水を吸ったオアシスを器にセットすれば、下準備の完成です。
フラワーアレンジメント 基本の形

フラワーアレンジメントにはたくさんのスタイルがあります。飾る場所・贈る相手・使う花によって、ベストなスタイルがあるのです。ここでは、基本のスタイルを紹介します。
テーブルに飾りやすい形
テーブルに置くフラワーアレンジメントは、360度どこから見ても花の魅力がわかるものがよいでしょう。例えば、『シンプルラウンド』『オールラウンド』『フレンチスタイル』などです。
『シンプルラウンド』は、フラワーアレンジメントの基本形です。少ない花でかわいらしく生けられるスタイルなので、初心者にも向いています。小さめのアレンジなので、テーブルに飾っても邪魔になりません。
『オールラウンド』はどの角度から見ても花が美しく見えるデザインです。そのため、みんなで囲むテーブルにぴったりのアレンジといえます。
また、『フレンチスタイル』は、花とグリーンの調和を目指すスタイルです。ナチュラルな雰囲気は、カフェにもおすすめのおしゃれさです。
高さのある形
高さのあるフラワーアレンジは、空間をダイナミックに演出できます。代表的なスタイルに『トライアンギュラー』と『パラレル』があります。
『トライアンギュラー』は、三角形をイメージして構成します。高さと三角形の鋭利なイメージで、シャープさを表現できるスタイルです。おしゃれなフラワーアレンジメントにするには、焦点の位置を正しく取りましょう。