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フラワーアレンジメントの水やりはどうするの?長く楽しむポイントも

フラワーアレンジメントには『オアシス』とよばれる土台が使われており、花を固定しながら水を供給しています。水やりの方法や置き場所に配慮すれば花が長く楽しめるでしょう。花が枯れにくくなるポイントも紹介します。

アレンジメントに使われるオアシスの役割

アレンジメントには、通常『オアシス』または『フローラルフォーム』とよばれる吸水スポンジを使用します。たっぷりの水を含ませた後、花材を上に挿していくことで、茎を固定しながら水を与える容器のような役割を果たします。

フローラルフォームとオアシスは同じもの?

オアシスもフローラルフォームもほぼ同じものと考えてよいでしょう。

正しい名前は『フローラルフォーム』ですが、日本ではアメリカのスミザースオアシス社のものがいち早く販売されたため、フローラルフォーム全般を『オアシス』とよぶことが定着していきました。

現在、販売されているフローラルフォームはオアシス社以外のものも豊富です。有名なものでは、松村アクア株式会社の『アクアフォーム』やアミファの『マルチフローラルフォーム』などがあげられます。

フローラルフォームには様々な種類がある

色々な種類のフローラルフォームが販売されているので、用途やアレンジのサイズによって使い分けましょう。

フローラルフォームの形は『長方形』が定番で、通常は自由な大きさにカットして使いますが、用途に合わせ、ハート型・リース型・円柱型・円錐型・リング型・球状など、特別な形状に作られているものもあります。

素材は『フェノール樹脂』と『ウレタンフォーム』の2種類が主流です。フェノール樹脂で、pH値が3.5以下の酸性に調節されているものは、雑菌の繁殖を防ぐ効果があります。

一方、酸に弱い花材を使う場合は、中性のフェノール樹脂かウレタンフォームを使うのが理想です。

ほかに、プリザーブドフラワー・造花・ドライフラワー専用の水を必要としないフラワーフォームもあります。

スタンダードなフラワーフォームは濃いグリーンが通常ですが、ピンクや黄色など、アレンジメントの色に合わせたカラーフローラルフォームを使うのもよいでしょう。

実際に使う場合は硬さに注目

フローラルフォームの硬さは『硬い・普通・柔らかい』の3種類に大別されます。枝や茎が硬く、花が重いものを支えるには硬いフローラルフォームを、逆に草花系の繊細なものは柔らかいフローラルフォームが向いています。

幅広い花材を使いたい人は、スタンダードな硬さ(普通)のものを選ぶとよいでしょう。

アレンジメントの水やりのポイント

オアシス(フラワーフォーム)を使用したアレンジメントは、花瓶や容器のように水の量が見えないため、水やりのタイミングが遅れてしまいがちです。

水が多すぎると、カビの原因にもなるでしょう。正しいポイントとタイミングをおさえた水やりで、花を長く楽しみましょう。

オアシスを完全に乾かすのはNG

オアシスを使う前は、たっぷりの水に浸し、完全に水を吸収させます。水を含んだ部分は濃い色に変わり、逆に乾燥してくると白っぽくなります。重さや触感も全く違うので、実際に触ってみるとよいでしょう。

『オアシスが完全に乾ききる前に水を与える』ということを意識しましょう。乾いたオアシスは吸水力が失われ、いくら水をかけても下に溜るだけです。

オアシスの上部が白く変化してきたら水やりのタイミングです。口の細いジョウロを使い、オアシスが浸るくらいの量を与えましょう。

アレンジメントをプレゼントされた際は、水の量をチェックしてみましょう。店舗によっては、配達や持ち運び時のこぼれを防止するため水を最小限にしているケースもあるので注意が必要です。

水やりの頻度の目安

水やりのタイミングや頻度は、花材または部屋の乾き具合によって異なるため、こまめなチェックが必要です。

たとえば、春から夏にかけては花が最も水を必要とする時期です。冷たい水をほぼ毎日与えるのが基本ですが、与えすぎるとカビが生えてしまうので、様子を見ながら調節しましょう。水替えをせず、足りない分を補うだけでOKです。

秋から春は空気が乾燥しやすい時期です。水やりは2~3日を目安とし、乾燥具合によって量や回数を増やします。

観葉植物の種類によっては霧吹きも

観葉植物の中には、湿潤な環境を好む種類もあります。たとえば、熱帯地方に生息するものは根から水を吸収する以外に、葉から空気中の水分を取り入れる能力を持っています。

湿度が下がってくると葉に元気がなくなってくるため、水やりに加え、霧吹きで葉水を行いましょう。花びらに水をかけるのはNGです。

鮮度保持液があれば使おう

『鮮度保持液』とは、切り花の鮮度を長く保つ液剤のことです。主成分である水と糖分に、少量の防腐剤や殺菌剤が配合されています。

切り花は糖分をエネルギー源とするため、鮮度保持液を使用すると花がイキイキと元気になります。さらにカビや雑菌が繁殖しにくくなり、フレッシュな状態が比較的長く保持できるでしょう。

花瓶に生けるときはもちろん、オアシスを使用する際も適量の鮮度保持液を入れた水を使うと効果的です。

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アレンジメントを長持ちさせるコツ

アレンジメントを長持ちさせるには、適度な水やり・環境への配慮・こまめな手入れが欠かせません。花はデリケートなので、状態を日々チェックしたいものですね。

水やりする際の注意点

水やりのポイントは、オアシスの上から水をかけるのではなく、『器の縁から静かに少しずつ流し入れる』という点です。オアシスは型崩れしやすい上、上から一気に水をかけると奥まで吸水していきません。

水がしっかり浸透していないと花がどんどん枯れてしまうので、この点はしっかり守りましょう。また、花びらに水がかかってしまうと花が傷みやすくなります。

頂いたアレンジメントや切り花に鮮度保持液がついている場合は、ぜひ活用しましょう。

変色した花弁はこまめに取り除く

花瓶に生けた花と同じように、フラワーアレンジメントの場合もこまめなお手入れが必要です。花びらや葉っぱが一部変色している程度であれば、その部分だけを取り除きましょう

バラ・トルコキキョウ・アルストロメリア・カスミソウ・カーネーションなど、1つの株に花が複数枚付いているものは、傷んだ花の茎部分だけをハサミでカットします。

一方、チューリップ・ガーベラなど、1輪に1つの花しかついていないものは、オアシスから茎ごと引き抜いて処理しましょう。間隔が開いてスカスカになった場合は、全体的に寄せて形を整えます。

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