
フラワーアレンジメントの基本とは?お花など植物の魅力に触れよう
『パラレル』は、縦に伸びる平行ラインを2本以上作るアレンジメントです。生け花のような格式の高い印象を受けるスタイルは、和の花器ともよく合います。花器や小物使いで、季節感を演出するのも素敵です。
お祝いギフトにぴったりな形
お祝いに贈るフラワーアレンジメントは、ちょっと個性的で豪華なスタイルを取り入れましょう。『ホガース』『オーバル』『クレッセント』『ラジエーション』などのスタイルがおすすめです。
『ホガース』はS字型のアレンジメントで、ホガースという画家のサインにちなんで名づけられました。流れるような曲線が優美なフラワーアレンジメントです。
『オーバル』は楕円形のアレンジメントです。ギフトらしい華やかさにするには、花の種類を多く使います。
『クレッセント』は三日月型のアレンジメントです。上の先端より下の先端にボリュームを持たせると、美しいバランスに仕上がります。
『ラジエーション』は扇状のアレンジメントです。ラインフラワーで放射状のスタイルを強調します。
グリーンを上手く使いこなそう

フラワーアレンジメントはグリーンの使い方が大切です。効果的にグリーンを使うことで、動きを出したり、変化をつけたり、ポイントにしたりできます。代表的なグリーンの種類と使い方のポイントを知り、グリーンを活用しましょう。
スチールグラス、ベアグラスで動きを出す
すっと細長い葉が特徴のグリーンに、『スチールグラス』と『ベアグラス』があります。スチールグラスの方が細く、断面が三角のような形です。ベアグラスは平たい葉をしています。
スチールグラスの特徴は、ピンとしたかたい葉です。曲げてもすぐに元に戻るくらいかたいので、高さを出すアレンジにも向いています。また、細い葉を数本まとめて編む、といった使い方も可能です。
ベアグラスの特徴は、柔らかさです。自在に曲げられるので、くるくる巻いて使いたいときに便利なグリーンといえます。
アレカヤシ、モンステラで爽やかにまとめる
特徴的な葉で、南国風の爽やかさを演出できるのが『アレカヤシ』と『モンステラ』です。存在感たっぷりの葉っぱは、1枚入るだけでアレンジ全体の雰囲気を大きく変えてくれます。
アレカヤシは、大きなフラワーアレンジメントにおすすめの葉っぱです。使うときには、大きさの調整をします。下の方についている葉を、ちょうどよいところまで取っておきましょう。
モンステラは、夏のアレンジメントに欠かせない葉っぱです。アジアンテイストのフラワーアレンジメントを作るときによく合います。
巻く、編むなどして使う
グリーンはそのまま使うだけではなく、巻いたり編んだりできます。ちょっとした工夫で、表現の幅が広がり、さまざまなアレンジメントを作れるのです。
グリーンを巻くときには、葉の表面を外側に向けます。くるくると巻いたら、葉の繊維に対して斜めにホチキスで留めましょう。巻きのきつさや、葉先を出すか出さないかなどで、雰囲気を変えることも可能です。
グリーンは編むこともできます。細い葉なら束にして三つ編みにしたり、幅のある葉なら互い違いに編んで織物のようにしたり、カゴ細工のように格子状にすることも可能です。
実物を入れて雰囲気の変化を楽しもう

フラワーアレンジメントに実物を入れるのも、雰囲気に変化をつけられるのでおすすめです。人気の実物を紹介します。
涼し気なスグリ
『スグリ』はみずみずしい赤が特徴の実物です。初夏から出回るスグリを使えば、夏のフラワーアレンジメントを、涼し気に演出できます。
6月上旬頃までは若々しいグリーンの実で出荷され、赤い実が出回るのはそれ以降です。
大人っぽいブラックパール
『ブラックパール』は、黒く艶のある実が特徴的な観賞用トウガラシです。6~11月に出回り、熟すほど黒く光沢が出てきます。
フラワーアレンジメント全体をキリっと引き締めるのにもよいですし、大人っぽい雰囲気にまとめるのにも役立つ実物です。
可愛らしく彩るヒペリカム
『ヒペリカム』は1年中出回っている実物で、色やサイズのバリエーションが多いのが特徴です。実の色には、茶・ピンク・グリーン・イエローなどがあります。サイズも小粒から大粒までさまざまです。
そのため、フラワーアレンジメントの雰囲気に合わせて、可愛らしいヒペリカムを選べます。秋には紅葉しているものもあるので、季節感の演出にも取り入れられるでしょう。
アレンジメントを飾る花器の選び方

アレンジメントの雰囲気は、『花器』によっても変わります。そのため、イメージにぴったりの花器を選びましょう。身近な器を使うのも素敵です。
イメージから素材やデザインを選ぼう
フラワーアレンジメントを作るときには、まず全体の雰囲気をイメージします。そして、そのイメージに合った花器を選ぶようにしましょう。
涼し気なアレンジにするならガラスの花器・温かみのあるアレンジにするなら陶器の花器、という具合です。花器の素材で迷ったときには、陶器を選ぶと、どんなシーンにも比較的合いやすくなります。
また、フラワーアレンジメントのスタイルによっても、最適な花器は違います。垂れ下がるようなデザインなら高さのある花器がよいですし、茎を切った花を使うなら浅めの花器が、広がるようなデザインなら口の広い花器がよいでしょう。
アンティーク風のカゴなど
アンティーク風のカゴを花器として使うのもおすすめです。自然な色合いのバスケットなら、ナチュラル感のあるフラワーアレンジメントにぴったりです。
太めの枝で編んであるしっかりしたバスケットは、重厚感もあり、贈り物にも最適です。
カップなど身近なものを使っても
花器は専用のものを揃える必要はありません。身近な器を使っても素敵なフラワーアレンジメントが作れるのです。
例えばティーカップなら、テーブルに飾るのにぴったりのアレンジが作れます。小さめのサイズなので、日常的に飾りやすいのも魅力です。使う花に合った色・柄のカップを選ぶとよいでしょう。
基本のラウンドの形の作り方

フラワーアレンジメントの基本スタイル『ラウンド』の作り方を解説します。基本のフラワーアレンジメントの作り方を知り、アレンジ作りにチャレンジしてみましょう。
ベースとなるお花をオアシスに挿していく
フラワーアレンジメントの土台になる『5本の花』を選んでオアシスに挿します。5本の中で1番大きくきれいな花を、真ん中に上を向けて挿しましょう。その後、残りの4本を、テーブルに水平になるようにオアシスの四方に1本ずつ挿します。