5月に植えられる野菜は?おすすめの野菜と上手に栽培するコツを紹介
5月に種まきや苗の植え付けができる野菜
5月に種まきや苗の植え付けができる野菜は多いため、家庭菜園は忙しい時期です。5月には、夏野菜の植え付けが最盛期を迎えます。夏野菜には、家庭菜園初心者にもかんたんに育てられる野菜が多いのが特徴。植え付けが遅くなると収穫期間が短くなり、6月には梅雨に入る地域が増えるため、栽培が難しくなることも。
5月は気温が安定して、霜の心配もなくなる時期なので、計画的に夏野菜の植え付けをしましょう。夏野菜にはプランターで栽培可能なものもあります。夏野菜を作りたいけれど庭がない場合でも、ベランダでプランター菜園を楽しめますよ。
5月に種まきができる野菜
5月に種まきができる野菜は、初心者にも育てやすい種類が多いのが特徴です。マメ科の枝豆やインゲンは、病気に強く育てやすい野菜です。実がついてきたら、虫や鳥に食べられないように、ネットを張って対策しましょう。
枝豆は7月から8月、インゲンは6月中旬から収穫できます。プランター栽培する場合には、つるなしのインゲンを選びましょう。イネ科のトウモロコシは、種からでも簡単に栽培できます。
そうめんや冷やっこなど、夏の食卓の冷たいメニューに欠かせない薬味がシソ。家庭菜園で育てれば、たくさん収穫できるのでお得ですね。病気に強く、成長が早いシソは、6月から収穫できます。他にも、5月にはチンゲンサイやミズナなどの葉物野菜も種まきができます。
種まきに適した時期は品種によって異なる場合がありますので、タネを購入する場合には、あらかじめ植え付け時期をしっかり確認しましょう。
5月に苗の植え付けができる野菜
5月に苗の植え付けができる野菜は、代表的な夏野菜である、ピーマン、ミニトマト、きゅうりなどです。そのほかにも、肥料とたっぷりの水が必要なナス科のナス、畑での栽培がおすすめのウリ科の小玉スイカやメロンなども5月に植え付けができますよ。
また、薬味として活躍するショウガも、5月に苗の植え付けをするのがおすすめ。5月に植えて夏に収穫できる葉ショウガは、夏バテ対策にもぴったりですよ。
ミニトマト
ナス科のミニトマトは、アンデス山脈の高地が原産の野菜です。ミニトマトは乾燥に強く、やせた土地でも育つ野菜のため、丈夫で育てやすいのが特徴。はじめて家庭菜園に挑戦する場合には、まずミニトマトからはじめるのがおすすめですよ。
トマトには生食用と加工、調理用の品種がありますが、小玉のミニトマトは主に生食用です。苗を選ぶときには、花がたくさんついているものを選びましょう。カロテンやリコピンなどの栄養素が豊富なミニトマトは、健康や美容にもよい野菜です。
ミニトマトの特徴
ミニトマトは強い光を好み、20℃から30℃くらいの気温でよく育ちます。苗を植えてから約2ヶ月で実が収穫できるので、5月上旬に苗の植え付けをした場合には、7月上旬ごろからが収穫期です。種からでも育てられますので、野菜の栽培に慣れてきた場合には、種まきをして苗を作るところから挑戦してみるのもよいでしょう。植え付けができる苗に育つまでも約2ヵ月かかりますので、種まきをするのは、3月上旬頃に行います。アブラムシなどの害虫や青枯れ病などの病気対策には、殺菌剤や殺虫剤を使用しましょう。
ミニトマトの植える時期
ミニトマトの植え付けは、5月上旬から可能です。植え付けの時期が遅くなると、梅雨に湿度の影響を受けて育ちが悪くなるので気をつけましょう。苗は茎が太く、葉が多くて健康そうなものを選ぶと丈夫で育ちやすいですよ。
ミニトマトの苗同士は、50cmほどの間隔をあけて植え付けます。ミニトマトは、販売されている品種が多いのも魅力。甘味がある種類や、大玉のミニトマト、実が黄色い品種など、好みに合わせて選びたいですね。
ミニトマトはプランター栽培にも向いている野菜です。雨のあたらないベランダなどで栽培する場合には、害虫が発生しやすくなります。害虫を見つけたら早めに対策しましょう。
ミニトマトの栽培のコツ
ミニトマトは、乾燥に強い野菜です。そのため、水のやりすぎには注意が必要です。水はけの悪い畑に植える場合には、畑の周囲に溝を作るとよいでしょう。プランター栽培をする場合には、土を入れる前に砂利などを敷くと、水はけがよくなります。苗が成長して脇目が出てきたら早めにつんで、風通しをよくするのもポイントです。
痩せた土地が原産の野菜なので、肥料のやりすぎにも気をつけましょう。窒素が多すぎると花が咲いても結実しなかったり、害虫が発生しやすくなったりします。
ミニトマトは他の野菜と混ぜて混植することで強く育つので、同じ時期に植え付けができるえだ豆などと一緒に植えるのがおすすめですよ。
ミニトマトの収穫時期
ミニトマトは、7月から10月くらいまで長期間の収穫を楽しめる野菜です。枝葉が混み合うと生育に支障をきたすので、脇芽をこまめにとるとよいでしょう。脇芽の摘みとりはハサミよりも手で行います。枝が伸びてきたら主枝を支柱に誘引してひもで結び、ミニトマトが倒れるのを防ぎます。
実が熟してきたら、朝の涼しい時間に熟した実を摘みとってください。
きゅうり
ウリ科のきゅうりは、インドのヒマラヤ山脈の山麓が原産の野菜です。漢字では「胡瓜」と表記するきゅうりは、シルクロードを通ってアジアに広がり、日本には10世紀ごろに伝わった野菜だとされています。和食やサラダなどにも多用されるきゅうりは、私たちにとってなじみの深い夏野菜ですね。
家庭菜園で育てて収穫したきゅうりは、みずみずしい新鮮さがポイント。とれたてのきゅうりを楽しむために、きゅうりを上手に栽培する方法を紹介します。
きゅうりの特徴
きゅうりは寒さに弱い野菜なので、気温がじゅうぶんに上がってから植え付けるのがうまく栽培するポイントです。種から育てることもできますが、初心者は苗を植え付けるのが手軽でおすすめです。
きゅうりの苗は50cm間隔で植え付けましょう。苗を植える際にはしっかりと水を与えて、植え付けた後には水やりを控えめにします。水やりを控えることで、きゅうりがしっかりと根を張り、暑い夏にも乾燥に耐えて成長しやすくなるためです。
代表的な夏野菜のきゅうりの栽培に挑戦してみたいですね。
きゅうりの植える時期
きゅうりは5月に苗の植え付けをする野菜です。つる性の植物なので、つるが伸びてきたら支柱に誘引しましょう。植え付けをする1週間前に堆肥をまいて、土をよく耕しておくことが大切です。
きゅうりは病害の多い野菜なので、家庭菜園で育てる場合には、できるだけ病気に強い品種を選ぶのがポイントです。苗を植え付けた後には、黒いビニールシートをかぶせましょう。土の表面の温度を一定に保ち、雑草の生育を抑える効果が期待できます。
つるが非常に早く伸びる野菜なので、伸びたつるはこまめに支柱に誘引します。病害虫が発生したら、早めに対策をとる必要があります。
きゅうりの栽培のコツ
きゅうりは病害虫に弱く、とくにウリハムシという害虫が発生しやすいことで知られています。オレンジ色の体色の害虫で、きゅうりの葉を好んで食べるのが特徴です。生育途中のきゅうりの葉が被害にあうと、正常な生育を妨げる要因となります。そのため、きゅうりの苗の植え付けをする際に、苗の周囲をビニールで行灯のようにおおうのがおすすめ。
また、風通しが悪いとうどん粉病などの病気の発生の原因となります。脇目をこまめにつみとり、枝葉がこみあわないように管理しましょう。実が大きくなる時期には多くの水分を必要としますので、土が乾いている場合には、夕方にたっぷりと水やりをしてください。
きゅうりの収穫時期
きゅうりは7月ごろに収穫できます。きゅうりの成長は非常に早く、同じ日の朝と夕方では大きさが違うほど。開花から1週間ほどで食用できるサイズに育ちます。収穫の時期を逃さないよう、実がなったら毎日確認しましょう。
私たちが食べているきゅうりは、実は完全に実が成熟する前の状態のものです。成長しすぎると表皮が硬くなるので、適度な大きさになったら収穫するのがおすすめ。
きゅうりの実は、水分が全体の90%以上を占めます。栄養素はほとんどないのですが、サラダや漬物などに使って、収穫したてのきゅうりを味わいたいですね。
ピーマン
ピーマンは熱帯アメリカ原産の、ナス科の野菜です。ビタミンCやカロテンを多く含み、栄養価が高いのが特徴。とくに赤色のピーマンは緑色のピーマンに比べて、より栄養価が高いのでおすすめです。熟す前の実は緑ですが、熟すと赤・オレンジ・黄色など、さまざまな色に熟すカラーピーマンと呼ばれる品種もあります。