ミニトマトを栽培しよう。家庭で美味しく育てるためのポイント

2020 11/18
ミニトマトを栽培しよう。家庭で美味しく育てるためのポイント

ミニトマトはプランターで育てられるため、広い庭や畑がなくても手軽に栽培を楽しめます。また、とても丈夫な野菜で、初心者でも簡単に育てられるでしょう。ミニトマトの基本の育て方や美味しく育てるポイントを紹介します。

目次

ミニトマトの基礎知識

ミニトマトの基礎知識

甘くて美味しいミニトマトは、そのまま食べてもよしサラダやグリルに使用してもよしと万能な野菜です。

そんなミニトマトの種類や旬の時期はご存知でしょうか?まずは基本的な知識を見ていきましょう。

ミニトマトの主な種類

ミニトマトは果実の大きさが『5~30g程の小さなトマト』を指しています。品種によって赤や黄色、オレンジなど色が変わり、形も丸いものから卵型などさまざまです。

また、種類により味や育てやすさも変わります。主な種類は以下の通りです。

  • アイコ
  • キャロル
  • 千佳(ちか)
  • シュガープラム
  • ブラックチェリー/ブラックタイガー(黒トマト)
  • プレミアムルビー
  • シュガーオレンジ
  • ピッコラルージュ

中でも家庭栽培の代表品種は『アイコ』や『キャロルシリーズ』です。病気や裂果に強く、比較的育てやすいミニトマトといえるでしょう。ホームセンターでの取り扱いも多く、品種選びで迷った際におすすめです。

旬の時期や栽培期間

ミニトマトは、3月中旬に種をまき、日中の気温が上がる4~5月に植え付けることが一般的です。種から育てるのはややハードルが高いため、初めて挑戦する場合は苗から栽培を始めるとよいでしょう。

植え付けたミニトマトは『7月~8月まで収穫できる』ことも魅力です。育つ環境さえ整えれば、10月初旬まで楽しめるでしょう。一度植えてしまえば、長期間楽しめることもミニトマトの家庭菜園が人気の理由です。

ミニトマトの家庭菜園は可能?

ミニトマトの家庭菜園は可能?

ミニトマトは小学校の授業で育てることもあるほど簡単に育てられる野菜です。具体的な育て方をチェックする前に、まずはミニトマトを家庭栽培するときの基本を学びましょう。

初心者におすすめの野菜

家庭栽培できる野菜の中でもミニトマトは、初心者におすすめの野菜です。育てる途中で割れてしまったり病気にかかってしまったりする心配も少ないものもあるので、丈夫で失敗しにくい野菜といえます。

また、植え付けから収穫までの期間が比較的短く「早く収穫を楽しみたい」「手軽に始めたい」という人と相性抜群です。加えて収穫量が多く、育てる品種や育て方でも前後しますが『1房から50~100個程は収穫できる』でしょう。

近年では市販されるミニトマトの価格が上昇傾向にあります。上手に家庭栽培できれば、安価で美味しいミニトマトを楽しめるでしょう。

プランターで栽培できる

野菜を育てるためには、畑や庭のような広いスペースが必要と思うかもしれません。

しかし、ミニトマトはプランターで栽培することが可能です。ベランダや窓辺で育てられるため、省スペースで家庭栽培を楽しめるでしょう。

ミニトマトを育てるプランターは、根が広がることを考慮して『高さ・幅・奥行が30cm以上』のサイズを準備するとよいです。

プランターの素材はプラスチック・陶器・木製などいくつか種類があります。好みのものを選んでも問題ありませんが、プラスチックのように軽く移動しやすいものを選ぶと扱いやすいでしょう。

園芸店やホームセンター種や苗を購入

ミニトマトを家庭栽培するのであれば、種や苗の購入がスタートラインです。園芸店やホームセンターでは、早い店舗であれば3月頃から販売が始まります。

しかし、ミニトマトを3月のまだ寒さが残る環境で育てるのは、初心者には難しいです。気温が暖かくなる5月頃に購入し、育て始めるとよいでしょう。

苗から育てる場合は、以下の状態の苗を選ぶと育てやすいです。

  • 蕾や花が多くついている
  • 葉に厚みがあり、色も濃い
  • 葉に虫食いや病気の気配がない
  • 新芽(苗の先端)が元気

苗を選ぶとききは、やみくもに触ると葉や茎を痛めてしまう可能性があります。購入前の商品であることを意識して、しっかり目で見て確かめることがポイントです。

ミニトマトの育て方

ミニトマトの育て方

ミニトマトは育てるポイントさえ押さえれば、育てやすい植物です。ここではミニトマトの基本的な育て方を見ていきましょう。

苗の植え付け

ミニトマトの苗の植え付けは『5月のゴールデンウイーク明けが目安』です。

まず植え付ける前に、苗が入る大きさのバケツを用意します。そこに苗を入れた後、水を与えてしっかり吸収させましょう。続けてプランターに入れた土に苗と同じ大きさの穴を開け、水を吸収させておいた苗を植え付けていきます。

このとき苗を軽く手で押さえて根が倒れないように植えることがポイントです。加えて花がついている方を手前にすると、ミニトマトを収穫しやすくなります。

さらに、風でミニトマトが倒れないように、苗から少し離した場所に『支柱』を1本立て、苗と一緒に麻ひもで固定しておきましょう。支柱は150~180cm程の長さのものを用意すればOKです。

種からも育てられる

ミニトマトは種から育てることも可能ですが、苗になるまでは約2カ月かかります。

また、発芽には25℃以上の温度が必要・土を乾かさないなど、成長するまでに手間と時間がかかるため初心者にはおすすめしません。

まずは苗から栽培を始め、家庭栽培に慣れてきたらチャレンジするのも手です。

仕立てと支柱への誘引

ミニトマトがそのまま成長すると、葉と茎の間から『わき芽』が出てしまいます。放置し続けると余計な栄養を奪ってしまうため、定期的に『仕立て』が必要です。

主枝に咲く花のすぐ下に咲くわき芽は、成長させて2本仕立てにします。それ以外のわき芽は、下から順番に取り除いていきましょう。

わき芽の成長スピードは早く『1週間に2~3回はチェックするとよい』でしょう。また、成長させたわき芽は、支柱へ誘引させます。

花がついた部分の下に麻ひもをかけ、支柱にしっかり結び付けましょう。この時点では細い茎でも太く成長するため、麻ひもをねじって余裕を持たせておくことが大切です。

必要に応じて摘芯を

ミニトマトを家庭栽培する場合は、ベランダや窓辺で育てることが多く高さに制限があるものです。主枝が支柱の高さまで成長したら、必要に応じて『摘芯』しましょう。

摘芯は主枝の先端を切る作業のことで、その主枝で最後になったミニトマトの花が咲く『8月頃を目安に実施』します。

最終果房の花の上に2~3枚葉を残し、消毒したハサミで主枝を切り取りましょう。晴天の日に実施すると、切り口が乾きやすくミニトマトのダメージを防げます。

また、摘芯は必ずしも実施する必要はありません。主枝をそのまま伸ばし、頭を下げるように下ろしながら栽培する方法もあります。

収穫の目安

ミニトマトを収穫するタイミングの目安は『ヘタの周りまで赤く、枝から簡単に取れるようになったとき』です。

スーパーで販売されているミニトマトは、ヘタの周りが緑や黄色でかたいものもあります。これは完熟のトマトを出荷してしまうと、店頭に並ぶ頃にはブヨブヨした状態になり、食べ頃を逃してしまうからです。

そのため、自宅で楽しむときは、真っ赤になった食べ頃を収穫するとよいでしょう。収穫仕立ての味を楽しめるのは、家庭栽培ならではの特権です。

美味しく育てるために

美味しく育てるために

せっかく育てるのであれば、美味しいミニトマトを味わいたいものです。美味しく育てるためには、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか?

ここではミニトマトを美味しく育てるためのポイントを紹介します。

土づくりのポイント

ミニトマトを初めて育てる人は、園芸店やホームセンターで販売されている『トマト用の培養土』がおすすめです。あらかじめ必要な肥料や腐葉土が配合されており、気軽に家庭栽培をスタートできるでしょう。

本格的に土づくりからチャレンジしたい人は、赤玉土・腐葉土・バーミキュライトを『6:3:1』の比率で配合したものを用意します。

プランターに土を入れるときは、たっぷり入れすぎないようにしましょう。水を入れたときに溢れる可能性があります。根をしっかり埋めつつも、水が溢れない高さに調整しておきましょう。

また、土を入れる前に『鉢底石』を敷いておくと、通気性や排水性がよくなり、根腐れを予防する効果が期待できます。

肥料のポイント

ミニトマトを育てる中でよくある失敗が『肥料の与えすぎ』です。元々水や肥料のない地で育っていたトマトは、肥料をたっぷり与えてしまうと、育ちすぎてしまいます。

結果として茎や葉ばかりが成長してしまい花がつかず、実が育たなくなってしまうこともあるのです。実がつくまでは肥料は与えずに待ちます。

そして『1段目の実が大きくなったタイミング』で、初めて追肥をしましょう。化学肥料は1株あたり15gを目安に、液体肥料は規定の量に薄めて与えます。

その後もミニトマトの様子を見ながら1~2週間おきに肥料を施しましょう。葉の状態や実の成長がよければ、無理に肥料を与えなくてもOKです。

水やりのポイント

肥料と同じく『水やりの頻度』もミニトマトを元気に育てるために大切なポイントです。元々は高原地帯で自生する野菜であり、多くの水分を必要としていません。

基本的には『やや乾燥させて育てる』ことが、甘くて美味しいミニトマトを育てるコツです。とはいえ水分が不足すると必要な養分を吸収できません。

根がつくまでの2週間はしっかりを水をやり、その後は土の中が乾燥しない程度に水をやりましょう。水やりの時間帯は植物の活動が活発になる『朝9~10時頃』が目安です。

トラブルへの対処

トラブルへの対処

ミニトマトを育てる過程で「実が赤くならない」「葉が虫食いにあう」など、トラブルに悩まされる可能性も考えられます。

突然のトラブルに焦らないように、あらかじめ対処方法をチェックしておきましょう。

赤くならない場合

トマトが赤くならない原因は、以下のものが考えられます。

  • 栽培温度が低すぎる
  • 水分が少なすぎる
  • 反対に水分が多く加湿状態にある
  • 肥料を与えすぎて成長バランスが乱れている

この中でも特に大事なポイントが『温度』です。ミニトマトは最高温度の累計が1200℃にならなければ赤くならず、最高温度が20℃であれば60日必要な計算になります。

ミニトマトが赤くならないようであれば、日当たりのよい場所に移動する・ビニールで囲うなど、温度をプラスしてあげましょう。

腐る場合

ミニトマトのお尻部分が黒く腐るのは『尻腐れ症』によるものです。ウィルスやバクテリアが原因のように思えますが、実は以下の理由で腐ってしまいます。

  • 土が乾燥しすぎた
  • カルシウムの吸収が足りなかった
  • 肥料が多くチッ素過多になった

一度発症してしまったミニトマトを治すことはできません。見つけたら取り除いてしまいましょう。

また、尻腐れ症はカルシウム不足が原因の場合が多く、カルシウムが多い肥料をまくことで対処できます。さらにチッ素を多く含む肥料を控えてみましょう。

気を付けたい病気や害虫

ミニトマトをかかる病気は、以下のものが考えられます。

  • 青枯病(急にしおれる)
  • 疫病(白いカビが発生)
  • 黄化葉巻病(葉が黄色に変色)
  • モザイク病(葉にモザイク模様が現れ奇形化)

葉の状態を見れば病気の状態を把握できます。病気を発症していると考えられる葉は取り除き、必要な対処をしましょう。

また、ミニトマトはカメムシ・オオタバコガ・コナジラミなどの害虫が好む野菜です。トマト専用の防虫・殺虫剤や防虫ネットを使用し、害虫が寄りつかないようにしましょう。

まとめ

丈夫で育てやすいミニトマトは、初めて家庭栽培する人におすすめの野菜です。5月頃に植え付ければ、7~8月の間は定期的にミニトマトを味わえるでしょう。

また、甘くて美味しいミニトマトに育てるためには、温度管理が大切です。気温が低い日が続いた場合は、ビニールで囲う・日なたに移動させるなどミニトマトを保温しましょう。

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