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アジアンタムとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!

アジアンタムとは

アジアンタムとは

部屋を飾るインテリアとしての役割も果たしてくれる緑の植物たち。リビングルームや、窓際、寝室などにやさしい色の植物があると心が癒されます。観葉植物は、色とりどりの花を咲かせることはありませんが、室内から日光をあてたり水やりをしたり肥料をあげたりするだけで育ってくれるものが多く、手軽で人気があります。

お花屋さんやホームセンターなどでも、テーブルにおける小型のものからホテルやオフィスなどの入り口に飾るような大型のものまで、それぞれ特色のあるたくさんの種類の観葉植物が売られています。アジアンタムも観葉植物の仲間です。観葉植物の中では小型で、部屋の中で育てられる人気のある植物です。

アジアンタムの基本情報

科・属イノモトソウ科ホウライシダ属
和名蓬莱羊歯(ホウライシダ)
英名Adiantum(アジアンタム)
学名Adiantum
原産地温帯や熱帯・亜熱帯地域

アジアンタムは、学名を「Adiantum raddianum」といいます。イノモトソウ科ホウライシダ属の植物で、多肉植物のようなトゲを持つ植物や、肉厚の葉が生える植物とは違い、アジアンタムは、繊細で柔らかい葉を持つ植物です。アジアンタムにはさまざまな種類がありますが、大きさは小型のものが多く、ミニ観葉や中型または小鉢などで栽培ができます。パワーを感じさせる観葉植物とは違い、見た目に軽さがあってかわいらしく涼しげな印象を与える点が人気です。年間通して楽しめる観葉植物です。

アジアンタムの種類は世界中で200種類ほどが自生しています。

アジアンタムの特徴

アジアンタムは、多湿の環境を好みます。そのため冬場や晴れた日など乾燥させすぎには注意が必要です。緑色の小さな葉がたくさん集まって生えている可愛らしい葉が特徴です。また寒さにも弱いので、屋外での越冬よりも室内で育てた方が元気に増えてくれます。アジアンタムの大きさは成長すると約15~100cmになります。

アジアンタムは、イノモトソウ科ホウライシダ属だけでなく、ホウライシダ科ホウライシダ属やイノモトソウ科・クジャクシダ属に分類されるなどの説もあります。種類が豊富なので分類もさまざまな意見があるのでしょう。

シダの仲間

アジアンタムはシダの一種です。別名は「ホウライシダ」や「カラクサホウライシダ」などとも呼ばれています。また英語名は、Maiden hair fern、Delta maidenhairなどです。日本に分布しているシダは、アジアンタムの一種のホウライシダが自生しています。山の湿地帯などで見かけられることもよくあります。

日本国内でさまざまなシダの種類があり流通していますが、アジアンタムは観葉植物として室内のインテリアにちょうどいい植物です。直射日光があたる場所におくと葉が焼けて枯れてしまうので、明るい室内に置いて育ててください。葉が焼けてしまうと元には戻らないので、焼けた部分は切り取ってしまいましょう。

温帯や熱帯に生息

アジアンタムは世界中の熱帯や亜熱帯、温帯などに分布しています。そのため耐暑性には強いですが、耐寒性に弱いです。また日陰でも育ちますが暗すぎる室内で育てると、育ちすぎてしまうことがあるので注意が必要です。アジアンタムは基本的には、室内の温かい場所で育てると成長しやすいでしょう。

種類が豊富

アジアンタムにはたくさんの種類があります。園芸品種も多くあり、一般的なお店で流通しているアジアンタムもたくさんあります。アジアンタム・ラディアナム(Adiantum raddianum)やの園芸品種のミクロフィラム(A.raddianum ‘Micropinnulum)、スクツム・ロゼウム(A.tenerum ‘Scutum Roseum)、フリッツ・ルーシー(A. raddianum ‘Fritz Luth)、フラグランス(A.raddianum ‘Fragrantissimun)、テネルム(A.tenerum)などは比較的手に入りやすいでしょう。また、大形の葉が特徴的なアジアンタム・マクロフィラム(A.macrophyllum)、アジアンタム・ペルウィアナム(A.peruvianum)などもあります。吊り鉢で育てたいなら、アジアンタム・カウダツム(A.caudatum)がおすすめです。

花や実はつけない

観葉植物の中でもアジアンタムはシダの種類なので、花や実はつけない植物です。繁殖は、花を咲かせて行うのではなく、胞子を飛ばして増えていきます。

白や赤、ピンクなどの花が咲く楽しみはありませんが、アジアンタムの葉は発色がよく光があたると透けて見えるように輝くのでとてもきれいです。直射日光があたる場所ではなく、また暗すぎる場所も徒長してしまうので、明るい室内に置くとアジアンタムの栽培環境としても最適で、葉の美しさも楽しめるでしょう。

低木

アジアンタムは低木です。大きさは5cmほどのものから大きくなっても100cm程度です。寒さには弱いので、地植えで育てるよりも鉢植えなどで、室内の温かく明るい場所で育てるといいでしょう。

名前の由来

アジアンタムの名前には、「アジア」が入っていますが、原産地はアジアに限らず世界の温帯から熱帯にかけてです。アジアンタムの名前の由来はギリシャ語の「adiantos」(アディアントス)からきています。アジアンタムの葉は水を弾くので、その様子からギリシャ語の「濡れない」を意味する名前がつけられたようです。

アジアンタムの花言葉と由来

アジアンタムの花言葉と由来

アジアンタムの花言葉を調べてみました。繊細、無垢、天真爛漫、上機嫌、無邪気などがあります。花言葉の由来は、繊細は、小さくて柔らかい葉が重なりあっていてまるで薄い紙細工のように見えるところからつけられたそうです。また、天真爛漫は、アジアンタムの英語名が由来になっているようです。Maiden hair fernの意味は乙女の髪のシダです。この言葉が由来になり天真爛漫の花言葉がついたといわれています。

アジアンタムは、気持ちが落ち込んだり、パワーダウンしてしまったりする陰の気を吸い取る植物といわれています。小さな葉がたくさん生えているので金運を上昇させる効果があるともいわれています。陰の気を吸い取ってもらいたい場合は、陰の気が溜まりやすいトイレに置くといいでしょう。ただしトイレに窓がなく、暗すぎると大きく成長してしすぎてしまうこともあります。金運をあげたいなら、アジアンタムを西の方角に置いてみてください。

アジアンタムの品種・種類

アジアンタムの品種・種類

アジアンタムの品種別の特徴を紹介します。日本で流通していて手に入るアジアンタムを中心に説明しましょう。

アジアンタムの代表品種が「アジアンタム・ラディアヌム」です。鮮やかな緑の葉がたくさん生い茂るのでとても華やかな印象を与えます。「アジアンタム・スノーフレーク」は、葉の葉脈に沿って白いまだら模様が入っている品種で、こちらも緑色とのコントラストがかわいく、観賞用として人気があります。「アジアンタム・フリッツルーシー」は、園芸品種で室内での観賞用として改良されたものです。そのため葉が小さくて、小スペースに置いて楽しめます。茎が立ち上がるのもアジアンタム・フリッツルーシーの特徴です。

「アジアンタム・ペルビアナム」は、アジアンタムの中では大型の種類です。葉はイチョウのように大きく、新芽の葉先はうっすらピンク色をしています。エクアドルやボリビアでは自生している種類です。「アジアンタム・ミクロフィラ」は、葉が小さめの品種で、こちらも観賞用として人気があります。新芽は赤茶色です。「アジアンタム・プベッセンス」は、葉が生い茂るのではなく、下に垂れるように成長していくところが特徴です。吊り鉢で育てると美しい葉を楽しめるでしょう。アジアンタム・プベッセンスは生産量が少なく、貴重な品種です。店頭よりもインターネットで探す方がいいでしょう。

アジアンタムの育て方・栽培方法

アジアンタムの育て方・栽培方法

アジアンタムの育て方や栽培方法を詳しく紹介します。アジアンタムは多年草で、室内での栽培が適した植物です。寒さと乾燥に弱いので、室内でも温かい場所に置いてあげましょう。冬場でも室温が8度以下にならないよう注意してください。また温かいからとエアコンの風が直接あたるような場所も乾燥してしまうのでNGです。部屋の温度自体が温かいところに置いてあげましょう。外で越冬はできないので、ベランダなどで育てる場合は、春から秋までにしましょう。

種まき、苗木の植え付け時期と方法

種まきはや苗木の植え付けは暖かい時期に行います。4月〜9月頃までが適しているでしょう。地植えもできますが、寒さに弱いため鉢植えで育てる方がおすすめです。地植えの場合は、日光が直接当たらない明るい日陰に植えましょう。鉢植えの場合は、苗よりも大きな鉢に植えてあげます。植えた後に水やりをしてください。その後も霧吹きなどを使って葉が湿るようにしてあげましょう。なるべくアジアンタムの周りの湿度が高くなるようにしてあげてください。

土作り・水やり・肥料の与え方

アジアンタムは水はけのよい土を使いましょう。市販の観葉植物用の土などはそのまま使えるので手頃です。市販の土に、できれば1割程度の川砂を混ぜてあげましょう。地植えで育てる場合は、植え付けの2週間ほど前に腐葉土を庭土に混ぜておきましょう。

水やりはこまめに行います。夏場は気温が高いので乾燥しやすいため、朝と夕方の2回は水をあげてください。アジアンタムの根本に水を注ぎましょう。葉は水を弾いてしまいます。そのほかに霧吹きで水を吹きかけてあげるのも忘れずに。

肥料は液体肥料を春から秋の間は7~10日に1回あげてください。化学肥料の場合は、2カ月に1回あげる程度で大丈夫です。肥料の与え過ぎは、枯れてしまうので気をつけましょう。

植え替え・鉢替えの時期と方法

アジアンタムは、寒さと乾燥対策をしてあげればよく育ちます。植え替えは5月から9月の間がいいでしょう。植え替える場合は、鉢の土を4分の一ほど落としてから、ひと回りかふた回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。

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