かぼちゃのさまざまな種類・品種|特徴や栽培方法も紹介
かぼちゃは南アメリカを原産国とする、ウリ科のカボチャ属に分類される野菜です。主に夏の暑い時期に収穫され、豊富なカロテンやビタミン類が含まれている緑黄色野菜としても有名です。長期保存も利くことから、保存食としても重宝されています。
かぼちゃを育てる前に知っておきたいこと
がぼちゃは栄養価が非常に高く、離乳食期からも用いられる野菜の一つです。かぼちゃには甘みがあるため、サラダやスイーツなどとしても人気があります。
かぼちゃは家庭菜園が可能な植物なので、特徴を押さえておきましょう。
かぼちゃの基本情報
かぼちゃはウリ科のカボチャ属に分類される、南アメリカが原産国の7~8月に収穫時期を迎える野菜です。
日本にかぼちゃが入ってきたのは16世紀後半とされています。日本に最初に入ってきたのは「日向(ひゅうが)」です。
かぼちゃは英名で「Pumpkin」、学名は「Cucurbita maxima Duch(西洋カボチャ)」「 Cucurbita moschata Duch(日本カボチャ)」「 Cucurbita pepo L(ペポカボチャ)」です。
かぼちゃの特徴
かぼちゃは主に「日本かぼちゃ」「西洋かぼちゃ」「ペポかぼちゃ」に分けられます。
かぼちゃは夏から秋にかけて収穫量が増えます。
品種によって形や食感、味が異なるため品種が多いのが特徴です。
かぼちゃには「ビタミン」「カルシウム」「鉄」「β-カロチン(ビタミンA)」が多く含まれており、栄養価が非常に高いので、離乳食や美容にもいい食材です。
かぼちゃの種類・品種
かぼちゃには「西洋かぼちゃ」「日本かぼちゃ」「ペポかぼちゃ」の3種類に分けられます。
日本で代表的な品種は、「黒皮栗かぼちゃ」「赤皮栗かぼちゃ」「坊っちゃんかぼちゃ」「栗マロンかぼちゃ」「雪化粧」「黒皮かぼちゃ」「菊座かぼちゃ」「ひょうたんかぼちゃ」「鹿ヶ谷かぼちゃ」「バターナッツカボチャ」「金糸瓜(そうめんかぼちゃ)」「ズッキーニ」「おばけかぼちゃ」があります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
黒皮栗かぼちゃ
「黒皮栗かぼちゃ」は西洋かぼちゃの中でも代表的な品種で、「えびす」「みやこ」「くりゆたか」の品種があります。
「黒皮栗かぼちゃ」は皮が濃い緑色をしており、薄い緑のスジが入っているのが特徴的です。
その名の通り、過熱をすると栗のような甘みとホクホク感が出るのが魅力的な品種です。
赤皮栗かぼちゃ
「赤皮栗かぼちゃ」はその名の通り身は赤肉で大きさが1kg前後、皮が薄くて玉ねぎのような形をしているのが特徴です。
オレンジ色の果肉は食感はややねっとりとしています。
「赤皮栗かぼちゃ」は石川県金沢の加賀野菜である、「打木赤皮甘栗」という品種が有名です。
坊っちゃんかぼちゃ
「坊っちゃんかぼちゃ」は手のひらサイズと小さく、重さも500g前後のものがほとんどです。
「坊ちゃんかぼちゃ」は甘みが強くて栗かぼちゃよりも栄養価が高いのが特徴で、「β-カロテン」「糖質」「タンパク質」などが3倍以上含まれています。
ミニかぼちゃの品種はほかに「小菊南瓜」があります。
栗マロンかぼちゃ
「栗マロンかぼちゃ」は主に北海道栗山町で栽培されています。
一般的なかぼちゃに比べてデンプン質が5倍以上あるのが特徴的で、甘さが濃厚な品種です。
「栗かぼちゃ」は栽培している生産者が少ないため、「まぼろしのかぼちゃ」ともいわれています。
雪化粧
「雪化粧」はその名の通り皮が白っぽく、ホクホクとした身は甘みが非常に強いのが特徴です。
日持ちがいい「雪化粧」は、白皮栗南瓜の品種で北海道で多く栽培されている品種です。
株式会社サカタのタネで販売されています。
黒皮かぼちゃ
「黒皮かぼちゃ」は皮の表面の溝が深くてゴツゴツしており、果皮は緑から黒色をしているのが特徴で「菊かぼちゃ」とも呼ばれています。
日本で有名な品種は宮崎県の「日向かぼちゃ」です。
果肉はねっとりとしていますが煮崩れしにくく、甘さは控えめなため日本料理に多く使用される品種です。
菊座かぼちゃ
「菊座かぼちゃ」は日本のかぼちゃの中でも出荷数が多い品種で、皮が扁平で溝が深く、菊の花びらに見えるのが特徴です。