バラ(薔薇)の開花時期を分類別に紹介。咲き方のタイプや特徴も

2020 11/18
バラ(薔薇)の開花時期を分類別に紹介。咲き方のタイプや特徴も

バラにはさまざまな種類があり、それぞれ開花時期が異なります。栽培する種類を選ぶ時には、好みの色や形と同時に花が開く時期にも注目しましょう。分類ごとの開花時期や、季節による咲き方の違いを紹介します。苗選びや植え付けの仕方も見ていきましょう。

目次

バラ(薔薇)と開花の時期

バラ(薔薇)と開花の時期

バラはどのくらいの時期に満開を迎えるのでしょうか?タイプによっても異なる開花時期について紹介します。

花が開く時期を知ることで、庭やベランダにある他の花とのバランスを考慮した品種選びが可能です。1年中華やかな庭作りも目指せます。

基本的には春から初夏が見ごろ

『5~6月』ごろになると、バラは一気に咲き始めます。1年の中でも最もたくさんの花が咲き、見ごたえがある季節です。各地にあるバラ園やバラを栽培している庭では、色とりどりの花が見られます。

一季咲きのものや四季咲きのものがありますが、全てが開花するのが春から初夏です。そのため、多種多様なバラを楽しめる時期といえるのです。

バラの咲き方のタイプ

咲き方のタイプによって開花時期は異なります。1年に1度だけ花開く『一季咲き』は、春にだけ咲くバラです。株が充実し始めると、返り咲きといって夏や秋にも数輪だけ花が咲くことがあります。

気温が条件を満たしていればいつでも花開くのが『四季咲き』です。日本では気温が低い冬には咲きませんが、春から秋にかけて咲きます。

株が弱るのを避けるために、剪定して夏に花を咲かせない管理方法もあります。

栽培する種類を選ぶことで、春から秋の長い期間にかけて花を楽しむことも可能です。

分類別の開花時期

分類別の開花時期

さまざまな種類のあるバラは、分類の仕方も多様です。そして、それぞれの種類ごとに開花時期が異なります。分類による開花時期の違いを見ていきましょう。

育成由来の分類

バラには自然に咲いている野生のタイプの他、品種改良されたタイプもあります。

野生で代表的なのは、接ぎ木の台木になり5~6月に開花する『ノイバラ』です。他にも4月中旬から咲き始める『キモッコウバラ』や『カナリーバード』などがあります。

品種改良で誕生したバラのうち、オールドローズは19世紀に生まれた『ハイブリッドティー』以前に作られました。

『ラレーヌビクトリア』や『フェリシア』など5~6月に咲く一季咲きの他、四季咲きや春と秋に咲く種もあります。

モダンローズは1867年に誕生した『ラ・フランス』以降の『ティファニー』や『ガーデン・パーティー』のことです。その多くが開花時期の長い四季咲きです。

樹形による分類

樹形によっても開花時期は異なります。

壁やフェンスに誘引してはわせる『クライミングローズ』は、一季咲きと四季咲きの両方があります。一季咲きは枝がしなやかで誘引しやすいのが特徴です。

人気の『ブッシュローズ』は木立性のバラのことをいいます。四季咲きで開花期間が長いことはもちろん、耐病性の高い品種が多いのも特徴です。

花がら摘みを適切に行うことで、シーズンを通して美しく咲かせることが可能です。

クライミングローズとブッシュローズの中間が『シュラブローズ』です。ドーム状の樹形に仕立てる他、誘引してつるバラのように育てることもあります。ほとんどが四季咲きです。

主なブランド

ブランドによっても開花時期や特徴は異なります。『メイアン社』の代表的な品種はロマンティカやアクロポリスです。ともに四季咲きですが、季節ごとに花の色が異なります。

イギリスの『デヴィッド・C・H・オースティン』は、イングリッシュローズを誕生させた育種家です。さまざまなイングリッシュローズは、一季咲きと四季咲きの2種類があります。

四季咲きで長く咲くのが特徴なのは『デルバール』『ロサ・オリエンティス』『ドリュ』です。デルバールは耐病性の高さと芳香の素晴らしさで人気があります。

ロサ・オリエンティスは日本のブランドで、ダフネといった高温多湿の夏でも咲かせやすい品種を多く作出しているのが特徴です。

季節によるバラの特徴

季節によるバラの特徴

同じ品種でも、春・夏・秋それぞれの季節によって咲き方に特徴があります。どのような違いがあるのでしょうか?

春が旬のバラ

形・色・大きさ全てにおいて『バランスがよい』のが春の特徴です。休眠期である冬の間にためたエネルギーで咲くため、1年の中で最も美しい花が咲きます。

花の数が多いのも特徴です。品種や株によっては、葉が見えないくらいたっぷり花を咲かせることもあります。咲く花が多すぎる場合、水やりが間に合わず形が崩れやすくなることもあるほどです。

1輪ずつの形が崩れていても、全体の景色として美しい様子を楽しめます。複数のバラを栽培している場合には、次々に開花する様子を楽しめる時期です。

夏の2番花

夏に咲く花を2番花といいます。春の1番花が終わった後に得たエネルギーで咲くため、『春と比べてサイズが小さく数も少ない』傾向です。

特に一季咲き品種の返り咲きは、春の1~2割しか咲かないこともあります。

形も春とは異なり、つんととがった印象です。春にはふっくら丸みのある花でも、夏には花弁が中心から左右に分かれて反り返り細くなります。そのため、同じ品種でもまったく違う印象を受けるのです。

気温が高い季節のため、春よりも早い時期に散ってしまうのも特徴といえます。

秋バラ

10月中旬~11上旬に咲く秋バラは、1輪ずつ鑑賞するのに向いています。咲くのはほとんどがブッシュローズです。春のように華やかな印象はありませんが、落ち着いた雰囲気で美しい花を楽しめます。

四季咲きの他、返り咲きも咲きますが、ほんの数輪咲く程度です。数が少ないため、全体の景色は寂しい印象を与えるかもしれません。しかし、低い気温でじっくり開くため濃い色で、味わい深い印象を与えます。

バラを育ててみよう

バラを育ててみよう

春から初夏に咲く一季咲きの他、春・夏・秋に咲く四季咲きのバラがあることや、種類や季節によって咲き方が異なることが分かりました。

では、実際に栽培する時には、どのように苗を選び植え付けるのでしょうか?育て方や管理方法を知り栽培にチャレンジしてみましょう。

苗選びのポイント

苗には3種類のタイプがあり、それぞれ管理の仕方が異なります。

価格が手頃で購入しやすい『新苗』ですが、接ぎ木から1年ほどしかたっていないため、小さく成長までに時間がかかり、初心者が栽培するのは難しいこともあるタイプです。

育てやすさを重視するなら、大きく充実した『大苗』や『鉢植え苗』が向いています。初めてバラを栽培する人でも比較的栽培しやすいタイプです。苗がしっかりしているため、失敗することが少ないでしょう。

植え付けの仕方

苗を購入したらすぐに植え付けましょう。鉢に入っているとそのままでも管理ができるように見えるかもしれません。

しかし、購入時の鉢は苗の大きさに比べてサイズが小さいことが多いのです。そのままにしておくと根詰まりや水切れの原因になり、順調に育たないことがあります。

植え付けには『二回りほど大きな鉢』『鉢底石』『培養土』を用意しましょう。鉢に鉢底石を敷き培養土を入れたら、根の形を崩さないように鉢の中心に置きます。苗が動かないよう培養土を足し入れて完了です。

この時、苗に付いている表土は軽く落とし、接ぎ口にテープが巻かれている場合にははずします。最後にたっぷり水やりをしましょう。

水やりと剪定

日々の手入れで意識すべきなのは『水やり』です。鉢植えの場合には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらい水やりをします。タイミングは日が昇り気温が上がる前の朝がぴったりです。

地植えは植え付け2週間後ぐらいまでは水やりをしますが、その後はしなくて構いません。極端に乾燥が続いた時にだけ水やりをします。

『剪定』も花付きをよくするために大切な作業です。12月下旬~2月の剪定は品種に限らず行います。8月下旬~9月初旬の剪定は、四季咲きのブッシュローズにのみ実施する作業です。

品種や樹形に合わせた適切な剪定を行いましょう。

まとめ

バラの開花時期は種類や樹形によって異なります。全てのバラが咲くのは春から初夏にかけてです。冬の間に蓄えたエネルギーできれいな花をたくさん咲かせる見ごろといえます。

四季咲きや返り咲きは夏にも開花します。春と比較して数は少なく、花弁はとがり反り返る傾向です。

秋にはさらに花の数は少なくなります。低い気温の中ゆっくり花が開くため、花色が濃く1輪ずつ鑑賞するのに向いている季節です。

好みの色や形を選ぶことと同時に開花時期にも注目し、きれいなバラを栽培してみませんか?

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