トマトの旬は夏じゃない?本当においしい時期と選ぶポイントを紹介

2020 12/01
トマトの旬は夏じゃない?本当においしい時期と選ぶポイントを紹介

トマトは夏が旬というイメージが多い野菜ですが、おいしいトマトという点で見た場合には間違っています。トマトのおいしい時期を知らずに選んでいる人も多いのではないでしょうか。トマトがおいしい時期や選ぶポイントを紹介します。

目次

トマトとは

トマトとは

トマトはナス科ナス属、南米が原産地の野菜です。本来の原産地を知っておくと、トマトの旬を見極めやすくなるかもしれません。

トマトの原産地や種類にはどのようなものがあるか、解説します。

南米アンデス地方が原産地

トマトの原産地は南米のアンデス地方です。栽培自体は有史以前から行われていました。アンデス地方からヨーロッパや日本に伝わりました。

ヨーロッパに伝わったのは16世紀の大航海時代です。しかし、食用の野菜として食べられるようになったのは19世紀ごろで、伝わった当初は観賞用の植物として育てられていました。

日本でもトマトは17世紀ごろに伝わっていました。しかし、日本でトマトが食用とされたのは明治時代以降で、ヨーロッパと同様食用とされた歴史は浅い野菜です。第二次世界大戦後、本格的に一般に普及しました。

品種は8000種以上

現在では果実の色や大きさ、味の品種改良が進み、8000種類以上のトマトがあります。日本で栽培されているのは120種類ほどです。

薄い赤やピンクの品種は皮が薄く、香りが強くありません。そのため、生で食べやすい品種です。桃太郎系の品種が該当し、日本ではメジャーな種類でしょう。

濃い赤色のトマトは皮が厚く、香りが強いのが特徴です。イタリアなどではサンマルツァーノと呼ばれる品種がよく使われます。ケチャップやホールトマトの缶詰として使われているものは、この品種が多いです。加熱によって旨味が増す性質があります。

緑や白、黄色など少し珍しい色のトマトもあります。品種も豊富で、特徴も千差万別です。酸味が強くサラダに向いた品種や、甘味が強くジャムやお菓子に向いた品種もあります。

大きさも種類ごとに変わり、大まかに通常のトマト、中玉(ミディトマト)、ミニトマトに分けられます。最近ではミニトマトよりも小さいマイクロトマトのような品種も見られるようになりました。

旬の時期はいつ?

旬の時期はいつ?

トマトの旬は夏というイメージも多いでしょう。これは半分正解で半分間違っています。生産量の旬という意味では夏ですが、味がおいしいのは春と秋です。

なぜトマトの旬が春と秋なのか、夏が旬と言われているのがどうしてなのか、次で説明します。

夏は生産量の旬

夏はトマトの生育が早く、トマトの生産量が多くなる季節です。この季節は短い期間でトマトが生産できるため、農家の作業効率が高いことから、トマトが多く出荷されます。

トマトは高温多湿な環境で育つイメージがありますが、実際は涼しい環境を好む野菜です。味の濃さだけではなく、栄養価も他の季節と比べると、見劣りします。

夏トマトの特徴は?

夏トマトの特徴はみずみずしさがあげられます。しかし、味の濃さはそれほどありません。

夏の季節に食べるので、かえってあっさりとした味がよいという人もいるでしょう。ただし、味の濃さだけではなく、栄養分という点でも少し見劣りします。

成長が早い分、生育期間が短くなり、十分な甘さを蓄えられないのが夏トマトの特徴です。

本当においしい味の旬は春と秋

トマトが本当においしいのは、春と秋の涼しい季節に取れたものです。

トマトの生育環境としては、昼と夜の寒暖差が大きく乾燥していることが適切といわれています。この時期に日光を多く浴びることで栄養分を蓄えられ、味が濃くなります。

ただし、トマトは寒すぎると育たないため、温度を調整するためにハウス栽培で育てられます。ハウスで育てることで、適切な温度管理をしつつ、日の光に当てて育てられます。

原産地であるアンデス地方の気候が上記の条件を満たしています。そのことを考えると、春と秋が旬であることに説得力があるのではないでしょうか。

日本のトマトの生産地

日本のトマトの生産地

日本のトマトの生産地としては、九州など温かい地方を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。それも間違いではありませんが、生産地は日本各地にあり、生産地によって旬の季節も変わります。

圧倒的な生産量を誇る熊本県

日本国内の総生産量の14%を占めているのが熊本県です。熊本県は温かい地方というイメージがありますが、山間部にある地域は寒暖差が大きく、おいしいトマトの栽培に適しています。

代表的なものとして、塩トマトがあるでしょう。土壌の塩分濃度が高い熊本県八代で育てられたトマトで、糖度が高くフルーツのような甘さがあります。

旬は生産地によっても違う

トマトは熊本県以外にも、愛知や千葉、北海道や福島などでも栽培されています。旬の時期は生産地によって若干異なるため、実は長期間楽しみやすい野菜です。

全国でも生産量が多い愛知県で栽培されているトマトは、5月ごろに多く出荷されます。反対に寒い地域である北海道の場合は8月ごろに生産量のピークを迎えます。

このように季節だけではなく、生産地によって旬の時期が変わるのもトマトの特徴でしょう。

夏に食べるなら北海道や福島産

夏に味が濃くおいしいトマトを食べたいと思うのであれば、北海道や福島のトマトがよいでしょう。

これらの地域は夏でも冷涼で、他の地域と比べて夏トマトの栽培に適した環境です。他の地域と比べると寒い分、旬も他の地域より遅くなります。

そのため、他の生産地のトマトも多いですが、おいしいトマトを選びたい場合は、生産地が北の方のトマトがおすすめです。

おいしいトマトを選ぶヒント

おいしいトマトを選ぶヒント

おいしいトマトを選ぶためには、上記で紹介した産地を見て季節に合ったトマトを選ぶことだけではなく、見た目や重量を見て選ぶことが大切です。形や色、ヘタの色を見ておいしいトマトを選びましょう。

ずっしり重くて丸いもの

丸くて大きさに対して重さがあるトマトは、栄養分がぎっしりつまっています。やや固さがあるものがよいでしょう。固いトマトの方が甘味が多く含まれているものが多いです。味が濃いトマトは水に入れて沈むほど密度がつまっています。

丸くないトマトは中の水分が多すぎたり、空洞ができている可能性もあります。そのためトマトをまず手に持ってみて、重量感や柔らかさを確かめてみると、おいしいトマトを見極めやすいでしょう。

実やヘタの色、お尻の放射状の白い筋に注目

トマトの色はできるだけ濃い色の物を選びましょう。色が薄いトマトは水っぽく味が薄いことが多いです。ミニトマトなど小さいものほど色は濃くなります。

ヘタの色は新鮮さを見る指標としておすすめです。ヘタがきれいな緑色でピンとしているものが新鮮なトマトです。黄色くなっているトマトやヘタに元気がないものは避けましょう。

トマトのお尻にある放射状の白い筋は味の濃さの参考になります。線が星形になっているものは水分量が少なく味が濃いトマトです。

まとめ

トマトは夏が旬というイメージが強い野菜ですが、それは生産量の旬であり、実際は春や秋にかけて味の旬を迎えます。

ただし、生産地によって旬も変わるため、おいしいトマトを選びたい場合は、時期ごとに生産地を選びましょう。3月ごろは熊本県のもの、8月ごろは北海道や福島のものがおすすめです。

固さや重さ、ヘタの状態もおいしいトマトを見極めるポイントです。季節に合わせてトマトを選び、トマトのおいしさを楽しみましょう。

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