かぼちゃのさまざまな種類・品種|特徴や栽培方法も紹介
西洋かぼちゃに比べて水分が多いため、果肉は柔らかく、甘さは控えめのため、煮つけにすると上品な味わいが楽しめます。
「菊座かぼちゃ」にはほかに「白皮砂糖」という皮が白いのが特徴的な品種もあります。
ひょうたんかぼちゃ
「ひょうたんかぼちゃ」は名の通り、見た目がひょうたんの形をしているのが特徴です。
日本に出回っているかぼちゃのほとんどが「ひょうたんかぼちゃ」です。
鹿ヶ谷かぼちゃ
「鹿ヶ谷かぼちゃ」は京都特産のかぼちゃで、表面がゴツゴツしていて重さが2~4kg程になる大ぶりな品種です。
大きなひょうたんのような形をする「鹿ヶ谷かぼちゃ」は初めは濃い緑色をしていますが、熟していくにつれて柿色になっていき、全体に白い粉をふいたような見た目になるのが特徴的です。
甘さは控えめですが粘り気のある果肉で煮崩れしにくいため、煮物に向いている品種です。
バターナッツカボチャ
「バターナッツカボチャ」は南アメリカが原産国のため、日本ではほとんど見ない品種です。
その名の通り、皮がベージュでピーナッツのような形をしているためこのような名がつけられました。
ナッツのようなねっとりした食感で、種は下の膨らんだ部分にしか入っていないのが特徴です。
金糸瓜(そうめんかぼちゃ)
「金糸瓜」は果皮が淡く黄色で、加熱すると果肉の繊維がほぐれて細い糸のような状態になります。
ペポかぼちゃの1種で、果肉のこの糸状な形状から「そうめんかぼちゃ」と呼ばれるようになりました。
味はあっさりとしており、麺つゆや酢などでさっぱりと食べるのがおすすめです。
ズッキーニ
「ズッキーニ」は見た目がきゅうりに似ているのが特徴です。
淡白な味わいで歯応えがいいため、イタリア料理に用いられることが多い品種です。
おばけかぼちゃ
「おばけかぼちゃ」はハロウィンで多く登場する、重さが100~400kgにまでになる有名なジャンボかぼちゃです。
一般的に見かけるオレンジ色の「アトランティックジャイアント」が特に有名な品種です。
味や食感はあまりよくないため食用に用いられることはほとんどなく、観賞用として使われるかぼちゃです。
かぼちゃの育て方・栽培方法
かぼちゃは種から育てるのも比較的かんたんなため、種植えで栽培するのがおすすめです。
土壌酸度は中酸性~中性が適しています。
かぼちゃの育て方
かぼちゃは種を直接畑に種を蒔いて栽培する方法、ポットに種を蒔いて育苗して植え付けをする方法があります。
かぼちゃの栽培方法
かぼちゃを栽培するには、種蒔きを4月上旬~5月上旬に行います。
発芽地温25~30℃、生育適温20℃前後で、よく日の当たる場所での栽培が適しています。
栽培方法には、畑に直接種を蒔く方法とポット蒔きがあります。
ポット蒔きをする際は、3号のポットを用意します。土を入れたポットの中に深さ1cmの穴を3つ指先であけ、1つの穴に1粒ずつ種を入れてください。土を寄せてから1セント程被せて上から土を軽く押さえます。
植えた後はたっぷりと水やりをしましょう。
発芽地温を25~30℃に保つためにホットキャップを被せます。
畑への直接地蒔きの際は、直径4~5cmの範囲に深さ1cmの穴を3つあけて、ポット蒔き同様に栽培します。
かぼちゃは種を植えてから3~5日で発芽します。本葉が1~2枚になったら間引きをしていき、状態がいい物を2本のみ残します。本葉が4~5枚で定植ができます。定植は5月中旬~6月中旬に行います。
かぼちゃをより甘く栽培するには、7月上旬~8月上旬頃にかぼちゃの実がソフトボールくらいに育った時期に、実の下にトレーを敷いて日光がまんべんなく当たるように向きを変えながら日に当てます。
収穫した後、日陰で10〜2週間ほど置いておくことで糖度が高くなります。
かぼちゃのプランナー栽培の仕方
かぼちゃをプランナーで育てる際には、プランターの深さが20cm以上あるものを使用しましょう。
スペースが限られている場合は、ツルを誘引してフェンスの近くで育てるなど、空中栽培ができる場所を選ぶとよいでしょう。
かぼちゃは湿度に弱いため、水やりは土の表面が完全に乾いてから行うようにしましょう。
かぼちゃを育てるときの注意点
かぼちゃは比較的、害虫被害が少ないため栽培しやすい野菜ですが、一定時期にかかりやすい病気「うどんこ病」「疫病」があるため、注意点を押さえておきましょう