カトレアの花言葉や育て方を紹介|好きな色のカトレアを自宅で育ててみよう
カトレアは種類が多く、花の色や大きさもさまざまです。見た目が華やかなこともあって、贈り物としての人気も高いといえます。ここではカトレアとはどんな花か、基礎知識と育て方・植え替えの方法などについて解説します。
カトレアはどのような花?
カトレアについて、「名前は知っていてもどんな花か知らない」という人も多いかもしれません。ここではカトレアの花の特徴や、開花時期について見ていきましょう。
華やかな花姿が特徴
カトレアはランの一種で、見た目の華やかな花です。花弁は四方に開き、その中心に筒のような花を咲かせます。
種類は非常に多く、カトレアの原種だけで50種類近く、交配種を含めると100種類を超えます。それぞれに花の色や大きさも異なり、種類ごとに違った美しさを見せてくれる植物だといえるでしょう。小さいものなら家庭でも栽培しやすいため、『自宅で育てたい花』として人気の高い花です。
種類ごとの違いは、見た目だけではありません。『生育に適した環境』も異なるため、その花に合った方法で栽培環境を整えます。カトレアは比較的温暖な気候を好む植物ですので、初心者が育てる場合は『低温下でも耐えられる』ものを選びましょう。
開花時期
カトレアの開花時期も、種類によって変わります。大まかには、春咲、夏咲、秋咲、冬咲の四種類です。
春咲の場合は3~4月、夏咲の場合は5~7月、秋咲の場合は9~11月、冬咲の場合は12~3月に花が咲きます。季節ごとに複数の種類を植えれば、一年中きれいな花を楽しめるでしょう。
花が咲く時期に希望がある場合は、その季節に合わせた種類を選びましょう。
カトレアの色別の花言葉
バラなどがそうであるように、花言葉が『色で変わる花』はそう珍しくありません。カトレアの花言葉も、花の色によって意味合いが変わります。色別に詳しく見ていきましょう。
赤いカトレア
赤やピンクのカトレアの花言葉は、『成熟した大人の魅力』です。赤のカトレアはあまり多くはありませんが、ピンクのカトレアは比較的簡単に見つけられます。
花言葉にならって、母の日や母親の誕生日などに送ると喜ばれるでしょう。『チェリム・リムウッド』は株が小さめなので場所を取らず、育てやすいため、プレゼントにおすすめです。『ワルケリアナ・ネムセンプレ』など、香りが良い種類もあります。
黄色いカトレア
黄色のカトレアの花言葉は、『気品ある優しさ』です。性別を限定しない花言葉なので、男女を問わずに贈れる花でしょう。シチュエーションも選びません。
黄色の花を付けるランには、『カナリエンシス・ゴールデングロウ』や『アップルブロッサム ・ゴールデンエルフ』などがあります。豪華さが目立つカトレアの中でも、親しみを感じやすい色味が特徴です。
紫色のカトレア
紫色のカトレアの花言葉は、『優美な女性』です。女性に限定された花言葉なので、男性に贈る花としてはあまりふさわしくありません。
紫色のカトレアの中でも、『ワルケリアナ・セルレア・エドワード』は特に人気の高い品種です。香りの良さはもちろん、薄紫色の花がかわいらしいことから、女性へのプレゼントに向いています。
白色のカトレア
白色のカトレアの花言葉は、『魔力』『魅惑的』です。白色は清楚なイメージを持たれがちですが、花言葉としては神秘的な言葉が並びます。
白いカトレアは見た目に華やかなものが多く、思わず手にとってしまいそうな魅力があります。その様子を『魔力』と表現したのかもしれません。
白い花が咲く品種としては、『ドロシーオカ ヒノモト』が人気です。白の花弁にピンクが混ざった姿は、まさしく魅惑的な存在といえるでしょう。
カトレアの基本の育て方
カトレアを育てるときには、温かい環境とメリハリをつけた水やりが大切です。また病気や害虫の対策も気になるところでしょう。ここではカトレアの基本的な育て方について解説します。
育てる環境
カトレアは、温暖で日当たりが良い環境を好みます。ただし、夏場の直射日光は避け、少し日陰ができるくらいの場所で管理するのがおすすめです。日が強過ぎると葉焼けしてしまいます。
気温の低い季節は部屋に入れて育てましょう。種類にもよりますが、寒さに強くない種類もあります。冬は部屋に入れておく方がよい品種も多いです。部屋に入れる場合も温かく日光の当たる場所に置いてください。
水やり、肥料の与え方
カトレアの水やりの仕方は、季節によって変わります。春から初秋にかけては、水をしっかりと与えるようにしましょう。秋の終わりからは、土が少し乾燥した状態がベターです。ただし、蕾ができている場合は、水を切らさないように注意します。
肥料は、固形肥料でも液体肥料でも大丈夫ですが、両方を使う必要はありません。固形肥料の場合は春に置き、真夏までは1カ月に1回交換します。液体肥料を与える場合は月2回与えましょう。秋から冬にかけては肥料を与える必要はありません。
病気、害虫の対策
他の植物と同じように、病気や害虫の対策が必要です。カトレアを育てる場合は『ウイルス病』と『カイガラムシ』に注意しましょう。
ウイルス病はハサミで切ったときに、かかってしまう病気です。一度かかってしまうと対処方法はなく、処分するしかありません。そのため、ハサミを使う場合は、きちんと消毒してからにしましょう。
カイガラムシは、高温多湿で風通しが悪い場所で発生しやすくなる害虫です。もし見つけた場合は、歯ブラシなどを使って削ぎ落とし、殺虫剤を使って処置しましょう。成虫になると殺虫剤の効果が薄くなるため、見つけ次第取り除きます。被害が大きくなる前に対処することが大切です。
元気に育ったら次のステップへ
順調に成長してきたら、『植え替え』を行いましょう。カトレアを増やしたいなら『株分け』も必要です。ここでは植え替えと株分けのやり方について解説します。
植え替えの方法
カトレアの植え替えは2年に1回の頻度で行います。鉢からはみ出そうになっているのを見つけたら、植え替えを行うタイミングです。植え替えの時期は、4月・5月・9月がおすすめです。タイミングが遅れると、花が咲きにくくなります。
植え替えるときは、一回り大きい鉢を準備して、根鉢に植え込み材を包みます。植え込み材は水苔を使うのがベストです。傷みがある部分や腐っている古い水苔を取り除いて、新しいものに移し替えましょう。
株分けの増やし方
カトレアを増やすには、株分けを行います。株分けとは、大きく育った植物の株をいくつかに分けることです。
株分けのタイミングは植え替えと同様で、4月・5月・9月がおすすめです。植え替えと一緒に行うと、株への負担を最小限に抑えられます。