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カロライナジャスミンとは?花の特徴・花言葉・育て方を紹介!

カロライナジャスミンは、ジャスミンの名前がついていますが花姿も特徴もジャスミンとは大きく違います。カロライナジャスミンの基本情報、特徴や育て方、増やし方などを花言葉も交えて紹介します。ぜひ育ててみてください。

カロライナジャスミンとはどんな花?

カロライナジャスミンとはどんな花?

カロライナジャスミンは、鮮やかな黄色い花をいっぱいに咲かせる植物です。つる性の植物で、株にたくさんの花をつけるので見応えがあります。ジャスミンの名前がついていますが、ジャスミンの仲間ではありません。とても育てやすい花なので、鉢や地植えなどでも生育できますが、きれいに花を咲かせるためにはひと手間かけて管理する必要があります。カロライナジャスミンの基本的な情報から見ていきましょう。

科・属

カロライナジャスミンは、ゲルセミウム科のゲルセミウム属の植物です。ゲルセミウム科は世界中で3属14種あり、被子物、真正双子葉類、キク類、シソ類、リンドウ目などに分布しています。

ゲルセミウム科、リンドウ目の科の一つであり、新エングラー体系やクロンキスト体系などではマチン科に含まれるため、カロライナジャスミンはマチン科に分類されているものもあります。

ジャスミンは、モクセイ科ソケイ属になります。

和名

カロライナジャスミンの和名は、カロライナジャスミンで特に漢字はつけられていないようです。また、別名でゲルセミウム、イエロージャスミン、ニセジャスミン、イブニングトランペット、トランペットフラワー、カロリナソケイなどとも呼ばれています。

イエロージャスミンやニセジャスミンなどの名前がついているのは、その甘い香りがジャスミンと似ているからでしょう。

英名

カロライナジャスミンの英名は、「Carolina jasmine(カルフォルニアジャスミン)」、「false jasmine(フォルスジャスミン)」、「evening trumpet flower(イブニングトランペットフラワー)」などがあります。false jasmineのfalseは、「間違った」という意味があります。また、evening trumpet flowerは、カロライナジャスミンの形がトランペットに似ていることからつけられたのでしょう。

学名

カロライナジャスミンの学名は、「Gelsemium sempervirens」です。Gelsemium(ゲルセミウム)は、ジャスミンのイタリア語gelsomino(ジェルソミーノ)からつけられたといわれています。

花の色

カロライナジャスミンの花の色は黄色です。花の香りがジャスミンに似ている点と、花の色の特徴を合わせてイエロージャスミンなどとも呼ばれているんですね。

原産地

カロライナジャスミンの原産地は、アメリカ、メキシコ、グアテマラなどです。北アメリカ南西部のカロライナで自制していることから名前がついたようです。熱い国や地域に分布しているため耐暑性があります。一方で耐寒性はそれほどなく、マイナス5度程度までしか耐えられないので、寒冷地などでは地植えでの越冬は難しいでしょう。鉢植えにして、室内で管理してください。関東より以西の地域であれば地植えで育てられます。

気温が下がってくると、カロライナジャスミンの葉は赤く紅葉し、さらに寒くなると落葉します。

開花時期

カロライナジャスミンの開花時期は、4〜6月頃です。よく成長するので、開花時期になると、たくさんの黄色い花をつけます。気候もよくなって初夏を感じさせる時期に、カロライナジャスミンの黄色い花と甘い香りを嗅ぐと元気になりますね。

カロライナジャスミンの特徴

カロライナジャスミンの特徴

カロライナジャスミンの大きな特徴は有毒性があることです。ビタミンカラーの黄色い花からは甘いジャスミンに似た香りがしますが、根や蜜などにアルカロイド(ゲルセミシン)という毒を持っています。ジャスミンの一種だと思い、お茶にして飲んだ人が中毒を起こしたことがあるため、口にするのは危険です。

カロライナジャスミンを誤って口にしてしまうと、中枢神経に影響を及ぼし呼吸困難や血圧降下などの症状が起こります。花の姿もかわいく香りがいいですが、毒があることを覚えておきましょう。

カロライナジャスミンの開花時期や見頃の季節

カロライナジャスミンの開花時期や見頃の季節

カロライナジャスミンの開花時期は、4月〜6月で、その時期に黄色いトランペットのような形の花を咲かせます。つる性の植物なので、生垣のようにうまく育てると黄色い花の絨毯のように一面を黄色い花で埋め尽くせます。カロライナジャスミンは、草丈が6m〜7mほどにもなるので、いろいろな楽しみ方ができます。

カロライナジャスミンの花言葉と由来

カロライナジャスミンの花言葉と由来

カロライナジャスミンの花言葉や由来を紹介します。毒を持っている花ですが、花言葉はよい意味のものがほとんどです。

市場では鉢植えで売られているカロライナジャスミンも多いので、花言葉を添えて甘い香りのするカロライナジャスミンをプレゼントしてもいいですね。

花言葉

カロライナジャスミンの花言葉は、甘いささやき、気立てのよさ、長寿などがあります。甘いささやきは、カロライナジャスミンの甘い香りからつけられたのでしょう。また、ビタミンカラーの黄色い花やつる性で、いろいろなところでも成長しやすい姿などから、気立てのよさがついたのもうなずけますね。

長寿は、カロライナジャスミンがずっと昔のアメリカで偏頭痛や喘息の薬として用いられていたところからつけられたようです。ただし現在は、有毒性が認められていて誤飲すると体に大きな悪影響をもたらすことがわかっているので、個人で薬として使用しないようにしましょう。花言葉を添えて祖父母の誕生日や敬老の日などのプレゼントにもいいですね。

英語の花言葉

カロライナジャスミンの英語の花言葉は特につけられていないようです。

誕生花

カロライナジャスミンの誕生花は、1月26日です。

カロライナジャスミンの種類・品種

カロライナジャスミンの種類・品種

ジャスミンの種類には、ソケイやハゴロモジャスミン、ケソケイ、アラビアンジャスミンなどがありますが、カロライナジャスミンの種類はほかに特にないようです。

カロライナジャスミンの育て方・栽培方法

カロライナジャスミンの育て方・栽培方法

カロライナジャスミンの育て方や栽培方法を詳しく紹介します。毒を持っているので、人が口にしないよう注意する必要がありますが、黄色く甘い匂いがするカロライナジャスミンの花は観賞用として十分に楽しめます。耐暑性があり耐寒性も多少あるので、寒冷地でなければ初心者でも比較的育てやすい植物といえるでしょう。

つる性の性質を生かして、フェンスに絡ませたり窓際の目隠しにしたりもできます。もちろん室内で育てることもできるので、どこで栽培するかも考えておきましょう。

カロライナジャスミンを育てるときの土は特別なものは必要ありません。しかし水はけがよく水持ちもいい土壌で育てると、花つきもよくなります。初心者の場合は、かんたんですぐ使用できる市販の草花用の腐葉土を使ってもいいでしょう。また、小粒の赤玉土に腐葉土、また川砂などを混ぜたものもカロライナジャスミンを育てるときにはおすすめです。鉢で育てる土を自分でブレンドする場合は、小粒赤玉土6に対して腐葉土4の割合で混ぜて使用してください。

水やり

カロライナジャスミンは、水やりを定期的にあげた方がよく育ちます。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢の下から水が流れ出るまでたっぷり水をあげましょう。開花時期にあたる春や花芽が分化する夏の時期などは、乾燥しないよう普段よりも水やりの回数を増やしてください。冬の間は、鉢の土が乾いたら水をあげる程度にします。

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