アガベとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!
アガベの基本情報・特徴
アガベはテキーラの原料としても知られる植物。「リュウゼツラン」と呼ばれることもあります。アガベの魅力や特徴を詳しく紹介するので、観葉植物を探している方はぜひ参考にしてください。
アガベってどんな花?
アガベは多肉質の葉が特徴の植物です。葉の先端には鋭いトゲが付いているので、むやに触れたらケガをする危険があります。アガベは強健な植物しても知られており、気温の高い季節はもちろん、0度ほどの寒さにも耐えられるタフな一面を持っています。
アガベはメキシコやアメリカ中部に分布している植物。乾燥した地域によく自生しており、日本でもさまざまな品種が流通しています。多肉植物が好きな方は、アガベの美しいフォルムに魅了されることでしょう。
アガベはまっすぐに上に伸びる、立派な花を咲かせます。ただし、花が咲くまで数十年かかるケースもあるので、基本的には多肉質の葉の観賞を楽しむのが一般的です。
アガベの原種ってなに?
現代では品種改良されたアガベの原種が出回っていますが、ベースとなる原種は主に4つ。
- アテナータ
- アオノリュウゼツラン
- マクローサ
- アメリカーナ マージナータ・オーレア
どの原種も中~大サイズで、ダイナミックな植物です。日本では品種改良された小さなアガベが人気。鉢で育てられる植物なので、室内で気軽に観賞を楽しめます。アガベは庭植えも可能なので、ガーデニングが趣味の方にも注目されています。
アガベの開花時期や見頃の季節
アガベの花の開花時期や見頃の季節を紹介します。多肉植物の観賞が好きな方は、アガベが見頃の季節をしっかり覚えておきましょう。
アガベの開花時期
アガベの花は10年~数十年の間に咲くのだそう。長年、アガベを育てている方なら開花した花を見たことがあるのではないでしょうか。花が咲くのは主に夏の温かい季節です。動物園や大きな公園でアガベを育てているケースも多いので、花の姿が気になる方は調べてみてください。
アガベの花は開花した後は化石のように枯死してしまいます。アガベの花が咲いた際は、日々変化する花の姿をじっくり観賞することをおすすめします。花は一生に一度しか咲きませんので、観賞のタイミングを逃さないように注意しましょう。
アガベが見頃の季節
アガベの花を観賞したいのなら、見頃の季節は夏です。ただし、どのタイミングで花が咲くかはわからないので、何年もかけながらゆっくり花が咲くのを待ちましょう。品種によって花の咲く時期や開花までの期間が異なるので、花の観賞をメインに育てたい方はあらかじめ詳細を確認してください。
葉の観賞を楽しむなら、季節に関係なくアガベの姿を楽しめます。アガベの種類によっては越冬できるタイプもあるので、庭で育てたい方は品種の特徴をしっかり調べてから購入するようにしてください。室内で育てる場合は、日あたりのよい場所で風通しをよくすればアガベが長い生きしてくれます。
アガベの花言葉と由来
アガベの花言葉を紹介します。大切な人へアガベをプレゼントしたい方は、花言葉の由来や風水効果も参考に検討してください。
アガベの花言葉
「繊細」と「気高い貴婦人」がアガベの花言葉。たくましく育つアガベからは想像ができない花言葉ですが、よく観察すると花言葉が付けられた意味がわかります。
葉に生える鋭いトゲは遠くから見ると、繊細な繊維質に見えませんか。花言葉の「繊細」の深い意味はわかりませんが、もしかするとアガベの姿から付けられたのかもしれません。「気高い貴婦人」はトゲをイメージしたのではないでしょうか。見た目の印象とはややギャップのある花言葉ですが、それもアガベならではの魅力です。
アガベの花言葉の由来
アガベの花言葉の由来は、一生に一度しか花を咲かせない特徴が由来といわれています。一度咲いた花も役目を全うしたら化石のように枯れてしまう。そんな繊細な花だからこそ、この花言葉がふさわしいといえます。
「気高い貴婦人」は、かんたんに振り向かない女性を連想させる花言葉です。アガベもトゲがあるのでかんたんには触れられません。アガベの花言葉に込められた意味は、トゲのある女性ではなく、かんたんには触れられない気高さを持っている女性といった意味ではないでしょう。
花言葉がわかると、より一層アガベの魅力に惹かれますね。
アガベの風水効果
アガベは「邪気を払う」風水効果に期待ができるのだそう。アガベは悪い気を浄化するといわれているので、運気が下がっていると感じた方はアガベをインテリアに加えてみてはいかがでしょうか。
アガベは陽の気を発する植物もいわれています。悪きを払ってポジティブに活動したい方は、風水効果に期待をしてさっそくアガベを自宅で育ててみてください。
アガベの種類・品種
アガベはたくさんの種類がありますが、その中でも人気の品種を紹介します。どのアガベも個性的な魅力があるので、さっそくチェックしてみましょう。
笹の雪
笹の雪はツヤのある葉が特徴のアガベです。葉には白いペイントのような模様がついているので、アーティスティックな印象を受けます。成長すると球体のようになり、丸みのある美しいフォルムも観賞の楽しみになります。笹の雪は非常に乾燥に強いので、観葉植物初心者でも育てやすいのが嬉しいポイント。しっかりと厚みのある葉が好みの方にもおすすめのアガベです。
吹上
吹上は葉が細いアガベです。細く長い厚みのある葉が、放射状に広がっていきます。大きいものでは、葉が50cmほどまで伸びるのだそう。葉は鮮やかな緑色なので、周りをぱっと明るくしてくれるでしょう。吹上は「ストリクタ」の名前で販売されている場合もあります。寒さに強いので、寒冷地にお住いの方や地植えを検討中の方はぜひ吹上を育ててみてはいかがですか。
アオノリュウゼツラン
アオノリュウゼツランは、アガベの代表と呼ばれる品種です。アオノリュウゼツランは大型種なので、ダイナミックな多肉植物を探している方におすすめ。大きいものでは直径4mほどのサイズになり、存在感が強いタイプです。ほかのアガベと比べると葉肉はやや薄く感じるかもしれません。通販でも手軽に購入できるので、アオノリュウゼツランが気になる方はさっそく実物を観賞してください。
華厳
華厳はアガベの斑入り品種です。葉の中心部分から葉先に向かて白いラインが入っており、見方によっては笹の葉に似ているかもしれません。しっかりとした葉の長さがあるので、鉢で育てる場合は、華厳の成長を加味してやや高さのある鉢を採用することをおすすめします。寒さに強く日光を好むアガベなので、庭で育てたい方にも向いています。スタイリッシュなデザインなので、インテリアとしても楽しめるでしょう。華厳は男性にもよく選ばれる、見た目がかっこいいアガベです。
アトミック・ゴールド
アトミック・ゴールドは、雷帝と呼ばれる斑入りのアガベで「アガベ‘雷帝錦ATOMIC GOLD」と表記されていることが多いです。小田原にあるワンダーカクタスシゲタ園主の重田光男氏が、20年もの歳月をかけて品種改良を行って作られたアガベ。緑の葉に黄色い斑が葉を縁取るように入っているのが特徴です。葉の先には赤いトゲが付いており、多肉植物の中でもゴージャスな印象を与えてくれます。アトミック・ゴールドはやや小型なので、室内でも十分に育てられるでしょう。一風変わったアガベを探している方は、アトミック・ゴールドを選んでみてはいかがですか。
アガベの土作り・水やり・肥料の与え方は?
アガベを育ててみたい方のために、土作りや水やり方法、肥料の与え方を解説します。以下の3つのポイントをしっかり確認しておきましょう。
アガベの土づくり方法
アガベを育てるなら、水はけのよい土を選ぶのがポイント。土作りが苦手な方は、市販の多肉植物専用の培養土を活用するとよいでしょう。アガベは多肉植物なので、湿気のある環境よりも乾燥した状態が望ましいと覚えておきましょう。アガベをおしゃれに魅せたい方は、土の表面にココナッツファイバーを乗せてもよいですね。
もしも自分で配合土を作るなら、以下の分量を参考にしてください。
・赤玉土小粒4 ・鹿沼土小粒2 ・軽石小粒2 ・腐葉土2