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サンザシ(山査子)の花言葉の意味・由来|花の特徴や種類・誕生花も

中国が原産の低木であり、日本には薬用として江戸時代に渡来したとされるサンザシ。秋に成る果実は果実酒などに使われることもあるこの植物には、どんな花言葉が存在するのでしょうか?由来やサンザシにまつわる豆知識も合わせて紹介します。

サンザシ(山査子)の花言葉の意味と由来

サンザシ(山査子)の花言葉の意味と由来

サンザシにはどのような花言葉が存在するのでしょうか?由来も合わせて紹介します。

サンザシ全般の花言葉

サンザシの花言葉は「希望」「慎重」「成功を待つ」「唯一の恋」「あなただけを愛す」「幸福な結婚」「子孫繁栄」です。どれも前向きな意味をもつ言葉ですね。

サンザシの花言葉の由来

それぞれの花言葉の由来を紹介します。

花言葉「希望」

この花言葉の由来は、サンザシの開花時期が5月であることが関係しています。

5月は春の真っ只中。天気も良く、気候が穏やかな日が続くことの多いこの季節は、たくさんの植物が青々と若葉をのばしたり、次々と花を咲かせます。「希望」はそんな輝かしいシーズンにピッタリな言葉ですね。

花言葉「慎重」

こちらは、サンザシの枝にある鋭いトゲに由来しています。

サンザシは可愛らしい花をつけるので気軽に触ってみたくなるのですが、実は枝にトゲが存在するので慎重に扱いましょう。

花言葉「成功を待つ」

こちらの花言葉は、イギリスからアメリカに渡ったメイフラワー号にサンザシが描かれていたことに由来します。

日本で昔からよく知られるサンザシは中国が原産なのですが、ヨーロッパ周辺を原産地とする西洋サンザシも存在します。この西洋サンザシはヨーロッパの歴史と関係があり、イエス・キリストにかぶせられたいばらの冠もサンザシであったという説が存在します。そんな背景もあり、サンザシにはお守りのような力があるとされていたため、1620年にアメリカ大陸に渡ったメイフラワー号にも、現地で送り出す人々の「成功を待つ」という気持ちを込めて、サンザシが描かれたのでしょう。

花言葉「唯一の恋」「あなただけを愛す」

「唯一の恋」「あなただけを愛す」というこの花言葉は、スコットランドの有名な詩人ロバート・バーンズが亡くなった恋人との想い表現した詩「ハイランドのメリイ」に由来します。愛した女性へ送る、熱くてロマンチックな内容で、恋人との生前の想い出にサンザシの花が登場するのです。

花言葉「幸福な結婚」

花言葉「幸福な結婚」の由来は、サンザシがもつとされる神秘的なパワーが関係しているとされています。

花言葉「子孫繁栄」

これは、小さな花を咲かせた後に小さな実をたくさんつけるサンザシの特徴に由来するとされます。サンザシの赤い実は老化防止の効果もあるといわれているので、まさに「子孫繁栄」はぴったりな言葉ですね。

西洋サンザシの花言葉

今回中心に取り上げているのは中国が原産とされるサンザシですが、先述の通り、ヨーロッパ周辺が原産の西洋サンザシも存在します。そんな西洋各国で誕生した花言葉は以下の通りです。

  • 「hope(希望)」(英)
  • 「espérance(希望)」(仏)
  • 「prudent(慎重)」(仏)
  • 「hoop(希望)」(蘭)
  • 「hoffnung(希望)」(独)
  • 「klugheit(賢明)」(独)

サンザシ(山査子)の花名(和名・英名・学名)と由来

サンザシ(山査子)の花名(和名・英名・学名)と由来

サンザシの和名・英名・学名にはそれぞれどのような由来が存在するのでしょうか?

サンザシの花名(和名)とその由来

サンザシは、漢字で「山査子」「山樝子」と表記されます。由来は諸説ありますが、一説には、原産国である中国での漢名が山樝(さんざ)であったため、それを音読して転じたものが「サンザシ(山査子)」だといわれています。

サンザシの花名(英名)とその由来

サンザシ英名は「Chinese hawthorn」です。日本でも古くからゆかりのある植物なので、たまに「Japanese hawthorn」と呼ばれることもありますが、これは、似た種類である西洋サンザシが英語で「Hawthorn(ホーソン)」と呼ばれ、中国が原産であることが由来です。

「Hawthorn」という単語は、「haw」が垣根を意味する「haga」に由来し、「thorn」がトゲを意味するので、それらが組み合わされて誕生したとされています。

サンザシの花名(学名)とその由来

学名は「Crataegus cuneata(クラタエグス・クネアタ)」です。「Crataegus」は、ギリシア語で”力”を意味する「kratos」と、”持つ”を意味する「agein」が語源で、サンザシの堅い性質を表しています。

サンザシ(山査子)とキリスト教

サンザシ(山査子)とキリスト教

花言葉の由来でも何度か紹介しましたが、サンザシと近縁種である西洋サンザシは、イエス・キリストが処刑される際にかぶせられた”いばらの冠”に使われていたといわれています。

そのような背景があるので、西洋では西洋サンザシが”神秘的かつ不思議な力”を有しているとされており、その枝をもっているだけで航海などの旅で危険をさけられるといわれています。

誕生花がサンザシ(山査子)なのは何日?

誕生花がサンザシ(山査子)なのは何日?

サンザシは、5月13日の誕生花です。

サンザシ(山査子)の基本情報

サンザシ(山査子)の基本情報

サンザシの基本情報は以下の通りです。

科・属バラ科・サンザシ属
和名山査子(サンザシ)
英名Chinese (Japanese) hawthorn
学名Crataegus cuneata
花色白・ピンク
原産地中国
開花期5月~6月

サンザシの特徴

サンザシの特徴

サンザシ(山査子)は、バラ科・サンザシ属に分類される、中国原産の落葉低木です。樹高は50cm~2m程度で、耐暑性や耐寒性はかなり強い種類も多いので、比較的簡単に栽培できます。

日本には朝鮮半島を経由して、1734年に渡来し、当初は薬用植物として扱われていました。薬用とされるのは、秋に枝先いっぱいにつける”赤い実”の部分で、その果肉と種が、健胃剤、整腸剤として用いられてきました。日本では現在、北海道に「オオバサンザシ」、北海道と長野県に「クロミサンザシ」が自生しています。

5月から6月にかけて、白くて小さい花をたくさん咲かせます。一方で、よく似た近縁種である西洋サンザシは、ピンクの八重咲きの花を咲かせます。そして秋になると、赤くて小さい実を、お花と同様にたくさんつけるのもサンザシの特徴です。

サンザシと同じバラ科の花は?

サンザシと同じバラ科の花は?

バラ科には、約90属2500種類もの植物が存在します。代表種ともいえるバラ(薔薇)をみてもわかるように、葉っぱが単葉または複葉であること、花弁とガクが5枚であることなどが特徴です

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