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イチジク(無花果)の剪定方法とは?特徴・育て方・手入れ方法も紹介!

イチジクはクワ科イチジク属の植物です。漢字では「無花果」と表記し、果実は食用として広く流通しています。イチジクの実を毎年収穫するには、適切な剪定が必要です。品種ごとに適した剪定方法と、育て方や手入れ方法のコツを紹介します。

イチジク(無花果)とは?

イチジクとは?

イチジクは、果実が食用として広く流通している果樹です。うまく栽培できればイチジクの果実は豊富に収穫できるので、ドライフルーツやジャムに使用できます。また、加工しなくても、果実は生食も可能です。イチジクは育てやすい果樹なので、初めて果樹栽培に挑戦する人にもおすすめです。イチジクの基本情報と特徴をそれぞれ詳しく紹介します。イチジクの栽培を検討している場合には、ぜひ参考にしてください。

イチジクの基本情報

イチジクの学名は「Ficus carica 」、漢字では「無花果」と表記します。花が咲かないわけではなく、一般に果実とされる部分の中に花をつける植物です。そのため、花が外からは確認できず、「無花果」と呼ぼれるようになりました。クワ科イチジク(フィクス)属の植物で、小アジアからアラビア半島南部にかけてが原産地です。日本の気候でも、北部以外では露地栽培が可能です。樹高は2mから、大きいものでは5m程度に育つものもあります。

科・属クワ科イチジク属
和名無花果(いちじく)
英名Fig tree
学名Ficus carica
花の色-  ※実の内側に花が咲く
原産地アラビア半島南部・地中海沿岸地方
開花期6~9月

イチジクの特徴

イチジクは家庭での果樹栽培にも向いている植物です。アダムとイブの神話に出てくる「禁断の果実」は、イチジクだったとの言い伝えがあります。イチジクは「隠頭花序(いんとうかじょ)」と呼ばれる花をつけます。食用にされる部分は実は果実ではなく、花軸が肥大した部分なのです。果実を割ってみると、中に花があるのがわかるでしょう。ついた実が1カ月かかって熟すことから「一熟(いちじゅく)」との呼び名が「イチジク」に変化したとも言われています。

イチジク(無花果)の種類・品種

イチジクの種類・品種

イチジクには夏果、秋果、夏秋果があります。イチジクを栽培する場合には、種苗店などで市販されている苗木を購入して植えるのがおすすめです。苗を選ぶ際には、病害虫がついておらず、健康な葉を繁らせている苗を選びましょう。品種によって果実がなる時期が違うため、栽培するイチジクがどんな特性を持っている樹なのかを把握しておくことが大切です。国内に主に流通しているイチジクの、種類と品種について紹介します。

イチジクの種類

イチジクの夏果とは夏に実がなる品種、秋果は秋に実がなる品種です。また夏秋果は、夏と秋の両方に実がなります。露地で栽培するイチジクの収穫期は長いため、順調に実がつけば、長期間の収穫を楽しめます。イチジクの実がついた時期に葉が繁りすぎると、日当たりが悪くなり、生育が鈍くなることがあります。また、病害臭の発生もしやすくなるので、葉や勢いのない枝は、適度に間引くのがおすすめです。

イチジクの品種

イチジクの品種で最もメジャーなのは「桝井(ますい)ドーフィン」です。国内で流通しているイチジクの、80%以上が夏秋果品種の「桝井(ますい)ドーフィン」です。流通量は少ないですが、そのほかにも「ビオレ・ドーフィン」「ビオレ・ソリエス」「とよみつひめ」「ホウライシ」といった品種もあります。近年では外来種の「コナドリア」や「バナーネ」も出回り始めました。これらは白イチジク品種で、果実は主に洋菓子などの材料として重用されています。

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イチジク(無花果)の剪定時期

イチジクの剪定・時期

イチジクの栽培をする場合には、剪定作業が欠かせません。剪定すると脇芽が出るので、収穫量が飛躍的にアップします。適切な剪定を実施しないと、果実がならなかったり、なっても数が少なくなる可能性があります。イチジクの剪定方法は、夏果、秋果、夏秋果によって異なります。栽培しているイチジクがどの品種かをしっかりと確認したうえで、剪定を行いましょう。イチジクの剪定は、品種によって実施する時期が異なります。適切な時期に行うことで、より順調な育成を促せます。イチジクの剪定方法と時期について紹介します。

イチジクの剪定

イチジクの剪定は、品種と栽培方法、枝の仕立て方によって異なります。秋果の剪定が最もかんたんですので、はじめてイチジクの栽培をする人は、秋果の品種を選ぶのがおすすめです。イチジクは、夏果と秋果では着果する枝が異なります。イチジクを着果させたい場合には、枝を切り詰めすぎないことが重要なのです。イチジク栽培をする場合には、剪定とともに、枝の誘引や間引きを効果的に行うことで、確実な着果に導けます。

イチジクの剪定の時期

イチジクの樹は、2月ごろから休眠期に入ります。12月ごろには葉が落ち始めますので、12月から休眠期前までに剪定を行うとよいでしょう。樹勢が強いイチジクの樹は、選定しないと葉が繁りすぎ、樹高も高くなりがちです。込み合った枝を剪定することは、風通しをよくする効果もあります。1枚の葉に1つの実がつくイチジクは、樹につく実の数を抑える「摘果」をすることで、ひとつずつの実を大きくすることが可能になるのです。枝ごとに6つの実がなるように調整するのがおすすめです。

イチジク(無花果)の品種別の剪定

イチジクの品種別の剪定

イチジクは、品種によって夏果、秋果、夏秋果に分類できる果樹です。イチジクは、種類ごとに最適な剪定方法が異なります。イチジクの夏果は実が大きく、秋果はやや小ぶりの実がなります。植樹する前に、栽培しやすく好みのイチジクを選ぶことが大切ですね。イチジクの枝を剪定する際には、専用の剪定バサミと、手を傷から守るための軍手を準備しましょう。イチジクの剪定時期は、どの品種でも落葉後の冬期が最適です。イチジクの種類ごとの、剪定方法の特徴とコツを紹介します。

イチジクの夏果

夏に果実が収穫できる、夏果のイチジク。夏果の枝を剪定する場合には、秋から冬にかけて枝の節目にできた花芽を残すのがポイントです。出てきた花芽が、翌年の果実になるためです。1本の枝に6つ程度の花芽を残して、それ以外の込み合った枝の先端を適宜剪定しましょう。切ったイチジクの枝の先からは、翌年に新枝が伸びてきます。イチジクの新枝には、翌々年に実になる花芽が付きます。夏果は枝を切りすぎると、花芽になるべきところも切ってしまうことがあるので、注意が必要です。

イチジクの秋果

秋に果実が収穫できるのが、秋果のイチジクです。秋果のイチジクは、その年に入って伸びた新枝に花芽がついて実をつけます。秋果の剪定では、2年目の枝を切ることが大切です。その際、3つ程度の芽を残して剪定しましょう。次の春には、剪定したところから新しく枝が伸びて花芽が付きます。2年目の枝の見極めるには、新枝よりも茶色味を帯びているかどうかを確認しましょう。イチジクの秋果の枝を剪定する際には、上に向かって伸びている余分な枝も間引くのがおすすめです。元気がない枝や、込み合っている部分もバランスよく剪定するとよいでしょう。

イチジクの夏秋果

夏秋果のイチジクは、夏果と秋果の両方の特性をあわせ持つ品種です。夏秋果のイチジクは、夏と秋に果実の収穫が可能です。そのため夏秋果のイチジクでは、夏果と秋果の剪定方法を並行して実施します。2年目の枝先には夏果がつき、新枝には秋果がつくためです。秋果を確実に収穫するためには、剪定しないで残しておく新枝を作ることが大切です。すべて切り取ると、秋果の収穫ができなくなってしまいます。樹のバランスや風通しに配慮して、残しておく枝を慎重に見極めたいですね。

イチジク(無花果)の育て方・注意点

イチジクの育て方・注意点

イチジクは、丈夫で育てやすく果実が収穫しやすい果樹なので、初めて果樹栽培に挑戦する人にもおすすめです。イチジクの苗木は、ホームセンターや果樹専門の園芸店で購入できます。インターネットでの購入も可能です。初めてイチジクの樹を植えるなら、秋果の品種を選ぶとよいでしょう。剪定が容易で、比較的育てやすい品種だからです。すでにあるイチジクと同じ品種を増やしたいなら、イチジクは挿し木で増やすこともできます。イチジクの育て方と、イチジクを育てる際の注意点を紹介します。

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イチジクの育て方

イチジクは、日当たりを好む植物です。露地栽培する場合には、日当たりがよい場所を選んで植え付けましょう。寒冷地で栽培する場合には、鉢植えにして、冬期は室内に移動させて越冬するのがおすすめです。イチジクの植え付けは、2〜3月頃に実施するのがよいでしょう。挿し木をする場合にも、同じ時期が最適です。挿し木は、枝を20cm程度の長さにカットして、まず2時間程度、枝を水につけます。その後は水はけがよい土に挿して、芽が出るまでは水をたっぷり与えましょう。

イチジクの注意点

イチジクは、雄株と雌株に別れていないため、1本だけ植えても実をつけるのが特徴の果樹です。比較的かんたんに果実を収穫できます。日本の気候では、夏果が梅雨時の多湿で腐ってしまうことがあります。また、イチジクは寒さに弱い果樹なので、冬場には防寒対策をするのがおすすめです。寒冷地でイチジクを鉢植にした場合には、冬期は室内などに鉢を移動すると無事に越冬できます。暖房をつけると芽が伸びてしまうので、暖房のない場所に置くとよいでしょう。

イチジク(無花果)の用土・水やり

イチジクの用土・水やり

イチジクの木は、水はけと水持ちがよい土を好みます。また、イチジクは多くの果実をつけるため、順調な生育には多くの肥料を必要とします。イチジクの樹を植え付ける用土と肥料のやり方は、栽培前に確認しておくのがおすすめです。また、水分が不足すると実つきが悪くなることがあります。土が乾いたら、しっかりと水やりするのがポイントです。イチジクに最適な用土と水やり方法を紹介します。

イチジクの用土

イチジクを植え付ける場合には、小粒の赤玉土に少量の腐葉土を混ぜるのがおすすめです。地植えする場合には、植え付けの前に土を耕して、腐葉土を適量すき込みましょう。日当たりを好むイチジクは、南向きで日当たりのよい場所に植えるのがよいでしょう。鉢植えにした際には、鉢を日差しがよく当たる場所におきたいですね。イチジクに施肥する場合には、有機質肥料が最適です。11〜1月にかけて元肥をやり、6〜9月頃に追肥しましょう。草刈りをした草や、家庭で出た生ゴミを肥料として与えるのもよいですね。

イチジクの水やり

イチジクは、水切には弱い特徴があります。土の表面が乾いたら、しっかりと水を与えましょう。地植えの場合には、基本的には水やりは必要ありません。しかし夏の暑い時期に日照りが続くようであれば、地植えの場合にもたっぷりと水やりしてください。梅雨時には根腐れを起こす可能性がありますので、水やりは必要ありません。冬期の水やりは控えめにするのがおすすめです。

イチジク(無花果)で気をつけたい病気や害虫

イチジクの病気・害虫

イチジクは香り豊かで美味しい果実をつける果樹です。そのため、害虫の被害を受けることも珍しくありません。また、枝や葉に病気が発生する可能性もあります。風通しが悪いと、害虫や病気が発生しやすくなってしまいます。剪定時期以外でも、葉や枝が込み合ってきたら、こまめに間引くのがおすすめです。その際には、花芽を落とさないように注意しましょう。イチジクに多い病気や害虫について紹介します。

イチジクの病気

イチジクに発生しやすい病気には、「さび病」があります。さび病にかかると、初めは白い斑点ができます。斑点は次第に褐色に変化し、葉が落葉します。ひどい場合には、樹が枯れてしまうこともあります。また、「疫病」もイチジクに起こる病気です。疫病になると実や枝に病斑が広がります。カビが生えたり、乾燥して枯れた状態になったりします。異変に気づいたら、早めに薬剤を使用するのがおすすめです。

イチジクの害虫

イチジクに発生する害虫は、主にカミキリムシです。幹や枝の中に生みつけられた卵が孵化すると、幼虫が幹や枝の中をトンネル状に食い荒らします。数が多い場合には、樹が枯れてしまうこともあります。薬剤を早めにサンプすることで、対処できます。夏前に市販の薬剤を撒布することで、カミキリムシが卵を生みつけるのを防ぐ効果が期待できるでしょう。またイチジクは、アブラムシの発生にも注意が必要です。見つけたら、早めに対処してください。

まとめ

イチジクは、美味しい果実が長期間にわたって収穫できるので、長く楽しめるのが特徴の果樹です。水切れとカミキリムシの被害に注意すれば、イチジクの栽培はそれほど難しくはありません。大きな果実の収穫を期待するなら、品種ごとに最適な剪定を行うのがおすすめです。枝の特徴や残す花芽に注意して、適切な剪定を実施しましょう。剪定と並行して、芽かきなどで実る果実の数を調整することで、より大きくみずみずしい果実を収穫できるでしょう。イチジクの栽培と剪定に、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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