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クリスマスローズを鉢植えで楽しむ!お手入れのコツや植え替え方法

クリスマスローズは、根の生育がとても旺盛な植物です。鉢植えで育てる場合は根詰まりや根腐れを起こさないように、定期的に大きな鉢に植え替える必要があります。クリスマスローズの花が映える鉢の選び方や、正しい植え替えの手順を解説します。

クリスマスローズを鉢植えで楽しむには?

クリスマスローズを鉢植えで楽しむには?

クリスマスローズは、寒い冬にかわいい花を咲かせることで人気の多年草です。庭に植えるのもよいですが、鉢植えならマンションの部屋やベランダなどでも手軽に栽培できます。

クリスマスローズにふさわしい植木鉢の選び方や、用土のブレンド方法を見ていきましょう。

鉢、プランターの選び方

根がしっかりと張るクリスマスローズには、土がたくさん入る大きめの鉢やプランターがおすすめです。あたたかみのあるアンティーク調の素焼き鉢なら、冬の花・クリスマスローズの雰囲気にもよく似合うでしょう。

壺のようにふくらみのある形状のものや、キューブ型のものは落ち着きがあり、土もたくさん入るのでクリスマスローズの栽培にぴったりです。

大きなボックスタイプの鉢やプランターに寄せ植えすれば、冬枯れの季節にも可憐な花の競演を楽しめます。

基本となる用土を準備

クリスマスローズは根腐れを起こしやすいため、水はけのよい土を用意する必要があります。『赤玉土5~7:腐葉土4~2:軽石(鹿沼土)1』の比率でブレンドした土に燻炭(くんたん)やバーミキュライトなどの土壌改良剤を適宜混ぜて使いましょう。

土のph値は、弱酸性から中性になるように調整します。ホームセンターやネット通販サイトでは、クリスマスローズが育ちやすいようにあらかじめブレンドした、専用の土を購入できます。用土を何種類もそろえずに済むので、園芸初心者や土のブレンドに自信がない人におすすめです。

クリスマスローズの苗の植え替えについて

クリスマスローズの苗の植え替えについて

クリスマスローズは根の生育が旺盛なため、鉢植えで育てているとすぐに鉢の中が根でいっぱいになり、新しい根を伸ばすスペースが足りなくなってしまいます。

そのままにしておくと枯れることもあるため、1~2年に一度は大きな鉢への植え替え作業が必要です。植え替えの時期や手順を具体的に見ていきましょう。

植え替え、鉢植えの時期

クリスマスローズは2~5月にかけて、茎・葉・根が最も成長します。生育が活発になる少し前の、10~11月頃に植え替えておくと、根が伸びやすく元気に育ちます。

12月以降でも植え替えはできますが、遅くても3月までには終わらせましょう。難しい場合は、花が終わる5月に植え替えても大丈夫です。

ただし以下のような兆候が見られたら、根が詰まっている可能性があります。植え替えに適した時期以外でも、できるだけ早めに大きな鉢に移してあげましょう。

  • 鉢底から根が出ている
  • 水やりをしたときに、鉢底から水が出てくるまで時間がかかるようになった
  • 花や葉が小さくなってきた
  • 下葉が黄色くなっている

実際の植え替え手順

植え替えの手順は以下の通りです。

  1. 新しい土を湿らせておく
  2. 鉢から株を取り出し、根を軽くほぐす
  3. バケツに水をはり、根を浸して古い土を落とす
  4. 傷んでいる根を取り除く
  5. 新しい鉢に土を1/3ほど入れる
  6. 株を鉢の中心に置き、鉢のフチから2~3cm下の高さまで土を入れる
  7. 翌朝、鉢底から流れ出るまで水を与える

新しい鉢は、使用中の鉢よりもふた回り大きなサイズを用意します。7号より大きな鉢を使う場合は、水はけをよくするために鉢底に軽石を敷いておきましょう。

クリスマスローズを大きく育てるためのコツは?

クリスマスローズを大きく育てるためのコツは?

クリスマスローズは多年草なので、うまく育てると大きくなって、株分けもできるようになります。水やりや施肥など、大きく育てるコツを見ていきましょう。

夏と冬で異なる水やりの方法

鉢植えの場合は土の表面が乾いたときが、水やりのサインです。鉢底から流れ出るくらい、たっぷりと与えましょう。

新しい葉が出てくる春は水不足になりがちなので、こまめに様子を見ながら水やりをします。逆に夏は成長がストップするので、水やりの頻度を減らして根腐れを予防しましょう。

夏と冬では水やりの時間帯を変えるのもポイントです。夏の朝に水やりをすると、鉢の中で水が熱くなって根にダメージを与えます。逆に冬の夕方に水やりをすると、夜中に根が凍ってしまう可能性があります。水やりの時間は夏は夕方、冬は朝と覚えておきましょう。

肥料不足にならないように

クリスマスローズを苗から鉢に植え替えるときは、土に緩効性の化成肥料を混ぜておきます。最初から肥料がブレンドされている土を使う場合は、新たに混ぜる必要はありません。

その後は生育が始まる10月・花が咲き始める12月・花が終わりを迎える2月の年に3回、緩効性化成肥料を与えます。

また、鉢植えの植物は、水やりのときに肥料の成分が土から流れ出てしまうため、肥料不足になりがちです。冬から春の生育期間中は週に1度のペースで、薄めた液体肥料を与えましょう。

夏は生育が止まるため、肥料を与えないようにします。土の表面に残っている肥料があれば、取り除いておきましょう。

置き場所もしっかりチェックを

クリスマスローズは日当たりや風通しのよい場所が好きです。春や秋には鉢をベランダや窓の近くに置いて、できるだけ日に当ててあげるとよく育ちます。

ただし日差しが強過ぎると葉焼けするため、夏は直射日光が当たらないように気を配ります。レースのカーテン越しに日が当たる、窓際などに置くとよいでしょう。

一方で、冬は霜や寒風に注意が必要です。鉢植えの場合は移動が簡単なので、季節によって適切な場所に移しながら育てましょう。

クリスマスローズを鉢植えで育てる際のポイント

クリスマスローズを鉢植えで育てる際のポイント

クリスマスローズを鉢植えで育てるときは、根の管理と花が終わった後のケアをしっかりと行う必要があります。特に注意したいポイントを見ていきましょう。

根腐れを起こさないよう注意

クリスマスローズが枯れる原因の一つに『根腐れ』があります。夏の休眠期に水をやり過ぎたり、ジメジメした場所に置いたりすると、土の中が常に湿った状態になり、根が腐ってしまうのです。

特に鉢植えの場合は、根が詰まって水はけが悪くなりがちなので注意しましょう。水は土の表面が乾いてから、鉢底から出てくるまでたっぷり与えれば十分です。受け皿にたまった水はそのままにせず、すぐに捨てましょう。

定期的な植え替えが重要

クリスマスローズは生育が速いので、最初から大きな鉢に植えておけば、植え替えの手間が省けると思う人も多いのではないでしょうか。

しかしクリスマスローズを元気に育てるためには、定期的な植え替えが大変重要です。植え替え時に傷んだ根をカットしたり、新鮮な用土に入れ換えたりすることで、新しい根の成長が促進され、クリスマスローズを長く楽しめます。

1~2年に一度は植え替えるつもりで栽培を始めましょう。

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