オレガノの栽培方法は?基本情報や育て方のポイントを詳しく紹介
オレガノはヨーロッパ地中海を原産国とする、ハナハッカ属に分類されるシソ科のハーブです。オレガノは種類が多く、花の咲き方や香りがそれぞれ違うのが特徴的です。抗菌作用が期待できるため、さまざまな用途に使用されています。
オレガノを育てる前に知っておきたいこと
オレガノは品種によって花の咲かせ方や香りが異なる植物で、殺菌作用が期待できるため、食品として用いるほかにもさまざまな用途で使用されます。
オレガノは風通しがよく、日当たりがいい場所での栽培が適しています。
基本情報を押さえて栽培の参考にしましょう。
オレガノの基本情報
オレガノは多年草で、ヨーロッパから中央アジアを原産国とし、草丈が30~60cm程になる、ハナハッカ属に分類されるシソ科のハーブです。
オレガノは6~8月に白、ピンク、紫の小さい花の開花を迎え、葉の収穫時期は4~10月、花の収穫時期は6~8月です。
オレガノは大きく「オリガヌム類」「マヨラナ類」「アマラクス類」の3つに分類されます。
「オリガヌム類」は耐寒性には強いですが、高温多湿には弱いです。古代ギリシャ、ローマ時代から薬用に用いられたとされ、園芸用、さまざまな国の料理にも使われています。
「マヨラナ類」は強い香りがするのが特徴で、草丈が20~50cm程と小さめです。耐寒性から半耐寒性向きですが、高温多湿には弱いです。古代エジプトで防腐剤として使用されていた「マジョラム」の種類です。料理に用いられたり、ティーとして飲まれたりしています。
「アマラスク類」は花や葉が美しいため、主に観賞用として用いられ、ギリシャからオリエントに分布している品種です。グランドカバー、カラーリーフ、ドライフラワー、ポプリに向いています。
オレガノの和名は「ハナハッカ」、学名は「Origanum vulgare」、英名は「Oregano、Wild majoram」です。
耐寒性、耐暑性には強いですが、湿度が高い場所が苦手なため、水はけのいい場所、土を使用して栽培しましょう。
オレガノの特徴
オレガノは品種によって香りが異なりますが、強い香りを活かして肉の臭み消しや煮込み料理に用いられることが多い植物です。
オレガノは日当たりのいい場所を好み、湿気には弱い植物です。しかし、栽培には手間がかからなく虫もつきにくいのが特徴で、小ぶりで可愛らしい花を咲かせることから、ドライフラワーやアロマオイルとして使用するのも人気があります。
オレガノの種類、選び方
オレガノは「ゴールデンオレガノ」「ポットマジョラム」「スイートマジョラム」「ケントビューティー」があり、品種によって花の咲き方や香りが異なるため、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
ゴールデンオレガノ
「ゴールデンオレガノ(Origanum vulgare Aureum)」は庭園栽培で、オレガノの葉が黄色いタイプの品種です。
主に園芸用として用いられています。
ポットマジョラム
「ポットマジョラム(Origanum onites)」はシチリア島、ギリシャ、トルコを原産国とする近縁種です。
食用として用いられる品種で、イギリスでは「スイートマジョラム」や「オレガノ」の代替として主に肉料理に用いられています。
スイートマジョラム
「スイートマジョラム(Origanum majorana)」は別名で「マヨラナ」、和名は「マジョラム」と呼ばれており、キプロス島、トルコを原産国とする近縁種です。
「スイートマジョラム」は花序がこぶのような形をしていることから、「ノッテッドマジョラム」とも呼ばれています。
オレガノより小ぶりで、繊細な香りがするのが特徴です。料理用、薬用とそれぞれの用途で使用されている品種です。
相性のいい食材は豆、トマト、卵、チーズ、サラダ、シーフードです。
ケントビューティー
「ケントビューティー(Origanum Kent Beauty)」は観賞用として用いられる品種で、ピンク色の花が咲くオレガノの近縁種です。
ホップのような形状なのが特徴的です。
オレガノを育てるときに必要な準備
オレガノを栽培する際には風通しと日当たりがよく、水はけのよい環境を用意しましょう。
日当たりがいい場所であればやせた土地、乾燥した土地どちらでも栽培が可能なため、園芸初心者にもかんたんに栽培できる植物です。
耐寒性、耐暑性には強いですが、高温多湿には弱いため雨や湿度に注意しましょう。
オレガノの育て方、栽培方法
オレガノは多年草で、風通しがよく、日当たりのいい場所での栽培ができればかんたんに栽培できる植物です。
それぞれの栽培方法を押さえて正しくオレガノを育てましょう。
オレガノの種まき、苗木の植え付け時期と方法
オレガノの種蒔き、苗植えの時期は4~5月、または9~10月です。