オレガノの栽培方法は?基本情報や育て方のポイントを詳しく紹介
「種蒔き」は底が浅い容器、育苗ポットに土を入れて赤玉土やバーミキュライトを用意して種を蒔きます。粒が細かいため、種同士が重ならないように蒔きましょう。
種の上に薄く土を被せてから水やりを行ってください。
発芽したら成長が遅い新芽は取り除いて、状態のいい新芽だけを残して育てていきます。水やりを行いながら本葉が6~8枚になったら、鉢や庭に植え替えをしましょう。
「苗植え」は鉢植えの際は、苗よりも大きな鉢と水はけのよい土を用意します。鉢底石を敷いた上に苗を置き、土を入れて安定させて植え付けを行います。植え付けの際に根を崩さないように注意しましょう。
地植えの際は、風通しと日当たりがよく、水はけのよい場所に植え付けを行いましょう。苗の蒸れを防ぐため、苗の間隔は30~50cm空けてください。
オレガノの土作り、水やり、肥料の与え方
オレガノは水はけがいい土を好みます。鉢植えの際は、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:堆肥2の割合で混ぜた土、または草花用培養土を使用して栽培します。土にパーライトや軽石を2~3割混ぜ込むとより水はけがしやすくなります。
オレガノは湿気が苦手なため、水やりは鉢土の表面がしっかりと乾いてから行いましょう。
地植えは、植え付けの3~4週前に苦土石灰を混ぜた庭土を掘り上げておきます。2週間寝かせた土に緩効性の化成肥料を混ぜ、さらに1~2週間寝かせるとオレガノ栽培に適した土が出来上がります。
庭植え、地植えの際は水やりはほとんど行わなくていいです。
肥料は、緩効性の化成肥料を使用した際は与えなくていいです。肥料の与え過ぎは香りを落とすため、与えすぎないように気を付けましょう。
オレガノの植え替え、鉢替えの時期と方法
オレガノの植え替え時期は、鉢が根でいっぱいになる2年に1度、4~6月、9~10月に大きな鉢に植え替えを行います。
植え替えの際に、底を抜いた鉢などを埋めたところに植え付けを行うと葉の広がりを防げます。
オレガノの手入れ、剪定、切り戻しの時期と方法
オレガノは高温多湿が苦手なため、こまめに水やりをする必要はありません。土の表面が乾ききってから水やりを行いましょう。
剪定は、葉同士が密になって風通しが悪くならないように適度に間引きを行ってください。
切り戻しは、花が咲き終わる6~7月に茎を3~5cmの高さに切ります。オレガノは切り戻しをすることで9~10月に再び花を咲かせます。
オレガノの増やし方
オレガノは「挿し木」と「株分け」で増やせます。
「挿し木」は2~3年に1度、3~4月、または9~10月に挿し芽をして増やします。茎を10~15cmに切り落とし、切り口を水に1時間程漬けておきます。その後、水はけのよい土に挿し木し、2週間程で発根します。日が当たる場所で土が乾燥しないよう水やりを行いましょう。十分に発根した後は湿度が苦手なため、土が乾いてから水やりを行ってください。
「株分け」は苗が大きく育ったタイミングで3~4月に株分けを行い、傷んだ根は取り除きましょう。それぞれの苗に芽が3個以上付くように切り分けて鉢植え、庭植えを行います。
オレガノを育てるときの注意点
オレガノは高温多湿が苦手なため、湿度の高い場所、雨の当たる場所での栽培は避けましょう。
オレガノは風通しがよく、日の当たる場所で乾燥気味に栽培するとうまく育ちます。水やりは、鉢植えの際は土の表面が完全に乾いてから、庭植えの際は水やりはほとんど必要ありません。
オレガノを育てる時に気をつける病気や害虫
オレガノを栽培する際には、「アブラムシ」「ハダニ」「ヨトウムシ」の害虫、「うどんこ病」「灰色カビ病」の病気に注意する必要があります。それぞれの特徴をしっかりと押さえておきましょう。
アブラムシ
「アブラムシ」は4~10月に発生し、一度付着すると繁殖力が非常に旺盛です。草花、野菜、花木、庭木、果樹など、新芽や新梢、裏葉にも群棲する、ほとんどの植物に発生する害虫です。アブラムシはウイルス病を媒介し、分泌物でアリを誘引することもあります。
ハダニ
「ハダニ」は4~11月に発生し、梅雨明けから夏に多発します。草花、野菜、らん類、花木、庭木、果樹などほとんどの植物の葉裏に寄生します。吸われた部分は葉の葉緑素がなくなって、白いカスリ状の斑点になります。
ヨトウムシ
「ヨトウムシ」は4~10月に発生し、昼間は株元に潜んで夜間に食害する害虫で、草花、野菜などほとんどの植物に寄生します。主にキャベツやはくさいなど、アブラナ科や多くの植物を食い荒らすとされています。
うどんこ病
「うどんこ病」は4~11月に草花、野菜、樹木などほとんどの植物に発生する病気です。若い葉や茎の表面に、その名の通りうどん粉をまぶしたような白いカビが生えるのが特徴です。花梗部に付着すると開花を阻害するため、注意が必要です。
灰色カビ病
「灰色カビ病」は3~12月とほぼ一年中発生し、草花、野菜、庭木、らん類、球根などほとんどの植物で受ける恐れのある病気です。やや温度が低い多湿時期に発生し、茎葉などにカビが生えることで繁殖力が衰えてしまい、植物の成長を腐敗する原因になります。
まとめ
オレガノは品種が多く、こまめに水やりの手間がかからないため園芸初心者の人にもかんたんに栽培できる植物です。
食用、観賞用、薬品用と用いられる種類もさまざまなため、自分の用途に合った品種を選んで栽培するのがおすすめです。
乾燥した場所を好む植物のため、害虫被害を受けることは少ないですが、栽培時期によっては植物に影響を与えるため、しっかりと知識を頭に入れておくといいですよ。
オレガノはシソ科のハーブで香りを楽しめる植物のため、正しく栽培を香りや花を楽しみましょう。