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オリーブの剪定方法|時期・コツ・注意点まとめ

  1. ヒコバエや枯れた枝などのじゃまな枝を根元から切る
  2. 風通しをよくするために、絡み枝や交差している枝を切る
  3. 不要な枝がなくなったら、全体を見てはみ出ている枝を切りそろえる
  4. 理想的な樹形になったら、切った部分に癒合剤を塗布する

剪定を始める前に、目指す樹形をイメージすると切りやすくなります。近くで木を見ていると全体像をつかみにくいので、少し離れた位置から見るとじゃまな枝が見つかりやすいでしょう。

また、正面からだけでなく、ときどき、木を真上から見ると枝がバランスよく広がるように切れるはずです。

若木の剪定ポイント

1~4年目くらいまでのオリーブの若木は、樹形の基本をつくる時期です。主枝を伸ばしたい部分まで主幹を切り戻し、枝がバランスよく伸びるように配慮しながら調整します。

小さな若木の場合は、『全体の10%くらいまで』を刈り込むようにすると失敗が少ないでしょう。

オリーブの若木といっても、大きさはさまざまです。幹が細く頼りない苗は切りすぎると弱ってしまいやすいので、心配な場合は大胆に切り戻しせず、翌年以降に様子を見ながら剪定することをおすすめします。

オリーブの樹形は好みや楽しみ方に合わせて

樹形は好みや楽しみ方に合わせて

理想の樹形に仕立てることも、オリーブを育てる楽しみの一つです。さまざまな形に仕立てられるので迷ってしまいますが、最初に仕立てたい形をしっかりとイメージすると、剪定しやすくなります。

鉢植えと地植え、それぞれにおすすめの樹形を見ていきましょう。

鉢植えにおすすめな形

鉢植えで育てる場合、コンパクトな樹形がおすすめです。地植えに比べると小さく育ちますが、大きな鉢に植える場合は高く伸びるので注意しましょう。

鉢を含めて『ひし形』になるような樹形にすると、樹木らしいナチュラルな雰囲気を味わえます。主枝が4~6本くらいになるように剪定し、左右交互になるように枝を残していきましょう。

また、根元に近い部分の枝を思い切って切り落とし、上の方を茂らせて丸くボリュームを出した、トピアリーのようなスタイルもおすすめです。デザイン性が高く、印象的な樹形にできるので、ベランダや庭の主役になるでしょう。

地植えをするときのポイント

地植えにするとたくさんの根を伸ばせるので、鉢植えよりもはるかに大きく育ちます。あまり大きくしたくない場合、主幹を約60~90cm程度になるように切り戻し、高さを抑えると扱いやすいです。

樹形は『ひし形』や『細長い卵型』にすると、庭のシンボルツリーとして見栄えがよいでしょう。地面に近い位置で枝を分岐させる逆三角形もおすすめです。

逆三角形にしたいときは、1年目の若木のときに約30cm程度のところで主幹を切り戻し、根元に近い枝を短く切り、上に行くにつれて長くなるように枝を整えます。

地面の近くに枝があるので、実ができたときに採取しやすいところが魅力です。

上手にオリーブの樹形を整えるコツと注意点

上手に樹形を整えるコツと注意ポイント

オリーブの樹形を整えるときに、単に枝を切り落としただけでは、思い描いた姿にならないことがあります。切りすぎて中身がスカスカになってしまうことも心配です。

上手に樹形を整えるコツや、注意したいポイントを紹介します。

切る場所や量、間隔が大切

徒長枝や絡み枝などの不要な枝は根元から切ってしまって構いませんが、残して形を整えたい枝の場合、『芽が出ている部分の5mm上あたり』を切ります。

切った部分のすぐ下から新しい枝が出てくることをイメージしながら切りましょう。

切り取る量は『全体の10~30%まで』にしておきます。あまりにも切りすぎると、翌年以降に不要な枝が多く伸びやすくなることがあるのです。枝を残しすぎてもよくないので、バランスを見て切るとよいでしょう。

オリーブは左右が対になるように、枝を広げながら成長します。枝と枝の間隔が近すぎる部分は間引いて、形を整えましょう。

剪定後は切り口に癒合剤を塗ろう

剪定を終えたら、切り口に癒合剤を塗りましょう。癒合剤には切り口から病原菌が入り込むのを防ぐだけでなく、雨や風から傷口を守る役目もあります。

太い枝ほど切り口が大きくなり、治るまでに時間がかかるので、病気になる確率が上がってしまうでしょう。

剪定した全ての枝に塗ることがおすすめですが、難しい場合は『直径が2cm以上の太い枝』だけでも使用すると、木が弱るのを防げます。

まとめ

剪定をするとオリーブの樹形を整え、コンパクトに育てられるだけでなく、風通しをよくしたり、手入れをしやすくしたりといったメリットがあります。休眠期や生育期を避け、2~3月頃に剪定をしましょう。

基本は、じゃまな枝やヒコバエを切ることです。あらかじめ、剪定バサミと癒合剤を用意しておくとスムーズに剪定できるでしょう。

手間はかかりますが、好みの樹形に仕上がったときの達成感も大きいです。ひし形・細長い卵型・トピアリー風など、さまざまな樹形の中から目指す樹形を決め、剪定を始めましょう。

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