オリーブは挿し木で簡単に増やせる?適切な時期やコツを紹介

2020 10/07
オリーブは挿し木で簡単に増やせる?適切な時期やコツを紹介

オリーブは、育てる楽しさも十分、インテリアとしても人気のある植物です。オリーブは種から増やすだけでなく、『挿し木』という方法で増やすことができます。挿し木に適す時期ややり方をまるっと紹介します。

目次

そもそも挿し木って何?

そもそも挿し木って何?

オリーブを増やす方法は、種をまく方法と挿し木の二つがあります。そのうち、オリーブの枝を用いて増やす方法が挿し木です。ここでは挿し木とはどんなものか?あらためてチェックしましょう。

枝を土に植えて増やす方法

挿し木とは、現在生えている木から一部の枝を切り落として、土に植えることで植物を増やすことをいいます。挿し木は、種から育てる方法より短期間で植物を増やせるのが特徴です。

オリーブの場合は、種から育てて増やそうとすると、実をつけるまで約15年かかるものの、挿し木で増やそす場合は約5年で実がなるといわれています。

この二つを比較すると、挿し木のほうは難易度もそれほど高くなく、時間は約1/3、ここから経過をみたり育てたりする手間も省かれます。初心者にもぜひおすすめしたい方法といえるでしょう

初夏の緑枝挿し・冬の休眠枝挿し

オリーブの挿し木の時期は、大きく分けて『緑枝挿し(りょくしざし)』と『休眠枝挿し(きゅうみんしざし)』の2種類があります。

緑枝挿しは、成長中のオリーブの木から枝を切り取って挿し木する方法で、5~7月に行います。緑枝挿し用に枝を切り落とすときは、新芽の出ている枝を選びましょう。

休眠枝挿しは、剪定時に切り落とした枝を保存し、その枝を用いて挿し木する方法です。

2月に行うことが多いとされていますが、住んでいる場所の気候によっても時期は異なります。温かい地域では3~4月、寒い地域ではでは4~5月に休眠枝挿しを行う場合があります。

どちらの時期に挿し木をしてもよいとされていますが、緑枝挿しは管理がやや難しいとされています。初めてオリーブの挿し木に挑戦する人は、休眠枝挿しのほうがトライしやすいかもしれません。

オリーブの挿し木のやり方

オリーブの挿し木のやり方

オリーブの挿し木は、具体的にどのような手順で実践するとよいのでしょうか。挿し木に必要なアイテムと併せて紹介します。

用意するもの

まずは、オリーブの挿し木に必要なものをそろえましょう。必要なものは、以下の通りです。

  • 鉢植えされたオリーブ(休眠枝挿しの場合は保存した枝)
  • ナイフまたは剪定ばさみ
  • プランターまたは鉢(ビニール製がおすすめ)
  • 挿し木用の土
  • 発根促進剤
  • 容器(コップで可)
  • 割り箸(土に穴をあける用)

挿し木用の土は、挿し木や種まきに適した土が販売されているため、そちらを使用します。オリーブ栽培に特化した土でも構いません。オリーブはアルカリ性の土壌を好むため、弱アルカリ性の土を用意しましょう。

『発根促進剤』には、光合成を活発にしたり根を生えやすくしたりする効果があります。メネデールやルートンが発根促進剤の代表例です。挿し木の成功率が上がるとされているため、発根促進剤を有効活用しましょう。

挿し木に使用する枝を準備する

まず始めに、挿し木に使用する枝を準備しましょう。オリーブの枝の長さは約10~15cmほどで調整します。枝を切るときのコツは、切り口が斜めになるようカットすること、カットするときに使う道具は清潔なものを使うことです。

斜めに切ることで水の吸収効率が上がるだけでなく、土に挿しやすくなります。挿し木用にカットされた枝は、『挿し穂』と呼ばれることもあります。

挿し木の衰弱を防ぐため、葉を2枚残して切り落としましょう。水を張った容器に挿し木を数時間つけたあと、発根促進剤を指し木の切り口に塗ります。発根促進剤が粉末か液体かによって使い方は異なるため、説明書きを確認しましょう。

鉢に土を入れ、枝を挿す

発根促進剤を指し木に塗った後は、鉢に土を入れて慎重に枝を挿します。これで挿し木は完成となります。

プランターまたは鉢に挿し木用の土を入れ、土を湿らせましょう。土を濡らしすぎると、挿し木が腐る原因になってしまいます。土に少し硬さが残る程度に留め、湿らせすぎないように注意しましょう。

土を湿らせたら、挿し木を土に挿します。このとき、挿し木を挿しやすくするために割り箸で穴をあけましょう。小さく深く穴を掘るのがコツとなります。

挿し木が終わったら、直射日光の当たらない場所に鉢を置きましょう。直射日光は強すぎるため、窓辺や半日陰に置くのがベストですが、室内ならライトの光でも問題ないとされています。

挿し木を成功させるコツは?

挿し木を成功させるコツは?

1度挿し木に失敗すると、再びトライするまでに期間が空いてしまいます。そのため、挿し木をするときの手順とポイントをしっかり押さえ、1回で挿し木を成功させましょう。

道具は清潔なものを使用する

挿し木の道具は、清潔なものを使用しましょう。汚れたものを使うと、挿し木がうまくいかない原因になります。

枝を切るとき、雑菌の繁殖を防ぐためにも清潔な剪定ばさみやナイフを使いましょう。刃の部分が包装された新品でも構いません。自宅にあるものを使うときは、使用前に消毒液につけたり、火で軽くあぶったりしてもよいでしょう。

清潔な鉢や土を選ぶのが挿し木を成功させるコツです。前にほかの植物を入れていた鉢を使いまわす場合は、土や汚れをしっかり落としてから使いましょう。

乾燥させないように注意する

挿し木が発根するまでは、乾燥させないように注意しましょう。挿し木が乾燥すると、発根しにくくなるからです。しかし、土に含まれる水が多すぎると挿し木が腐ってしまい、うまく育ちません。

一度に多くの水をあげすぎないように気をつけ、こまめに水をあげるよう心掛けましょう。土の表面が乾きだした頃が、水やりの目安です。

発根前に引き抜かない

挿し木を終えて発根を待つ間は「ちゃんと根が張っているのかな…?」そう気になるのは自然なことです。しかし、ここで発根前に挿し木を抜いてしまうと、根が育たなかったり腐ってしまったりすることがあるので避けましょう。

また、抜かなければ触ったり揺らしたりしてよいというわけではありません。一度挿し木を終えたら、植え替えまではむやみに触らないことが大切と心得ておきましょう。

苗がしっかり育ったら植え替えをしよう

苗がしっかり育ったら植え替えをしよう

順調に育てば、挿し木から数カ月もすると、根が張って芽も生えてきます。根詰まりを防ぐためにも、苗がしっかり育ったら新しい鉢に植え替えましょう。

オリーブの植え替えのときに用意するアイテムと、実践方法を紹介します。

用意するもの

まずは、オリーブの植え替えに必要なものをそろえましょう。必要なものは、以下の通りです。

  • 苗の育ったオリーブ
  • 一回り大きい鉢
  • 培養土(オリーブ専用か観葉植物用がおすすめ)
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • はさみ

『鉢底ネット』は、鉢の底に敷くネットです。鉢の中の土の流出や害虫の侵入、根腐れを防ぐ効果が期待できます。

『鉢底石』は、鉢の底部分に敷き詰めておく石のことをいいます。鉢の中の水分量調整・通気性改善の役割を鉢底石が担います。劣化しにくい黒曜石や、通気性にすぐれた軽石などが用いられています。

鉢底石の大きさと排水性の高さは比例するため、必要性に合わせて大きさを選びましょう。

上手なやり方

オリーブの植え替えの上手なやり方を紹介します。まずは、一回り大きい鉢の底に鉢底ネットをかぶせ、その上から鉢底石を約3cm分敷き詰めましょう。鉢の約1/3まで土を入れたら、下準備は完了です。

オリーブの苗木を鉢から抜いたら、根の元部分をほぐしながら、付着した土を落とします。このとき、腐敗している部分ははさみで切り落としましょう。

鉢の中心に苗木を置けたら、周辺に土をかぶせる作業に入ります。鉢の縁から約3~4cm下まで土を入れるとよいです。このとき縁ぴったりまで土を入れないのは、水やりの際に水がたまるようにするためです。

気候が安定している時期に行う

植え替えた鉢を手入れせずに、そのまま使うと根詰まりを起こす可能性があります。そのため3年に1度を目安にオリーブの植え替えをしましょう。オリーブの植え替えは、気候が安定している時期に行います。

真夏と真冬を除けば基本的にいつでも問題ないとされていますが、オリーブの植え替えに適しているのは3~5月頃といわれます。

オリーブを大きくしたいときは大きな鉢に植え替え、大きさを維持したいときは根を整理してから同じ鉢に植え直しましょう。植え直す場合でも、土は新しいものを使うことがポイントです。

まとめ

短期間で手軽にオリーブを増やせる挿し木は、初心者でも比較的トライしやすい方法です。また、挿し木から育てることによって、より一層オリーブへの愛が深まることもあります。

まずは挿し木の適した時期・必要な道具・やり方をしっかり確認してから、オリーブの挿し木にチャレンジしてみましょう。

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