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ブルーベリーの肥料のやり方とは。時期やポイントを紹介

ブルーベリーの肥料はどのように与えるのがよいのでしょうか?適切な時期にぴったりの肥料を与えることで、順調に成長し、おいしい実を収穫できます。まずは基本の肥料の与え方を見ていきましょう。使いやすいブルーベリー専用の肥料も紹介します。

基本の肥料のやり方

基本の肥料のやり方

そもそも、なぜ植物に肥料が必要なのか知っていますか?肥料の役割や具体的な与え方を知りましょう。

肥料の役割を理解しよう

自然の植物は、生態系の中でうまく養分が循環し、肥料がなくても育ちます。しかし、人が育てる野菜や果樹は実を収穫するなどの理由から養分が循環しません。そのため、放っておくと土の養分がどんどん減っていくのです。

減った養分を補わずに栽培すると、養分不足で成長しなくなることや、病害虫の被害を受けやすくなることがあります。

すくすく育ち、花を咲かせ、実を収穫できるようにするには、肥料により『養分を補う』ことが欠かせません。ブルーベリーも同じで、適切な肥料を必要としているタイミングで与えることで、順調に栽培できます。

冬から春先に元肥、追肥は年2回

肥料はあらかじめ土に混ぜておく『元肥(もとごえ)』と、成長途中で足す『追肥(ついひ)』に分けられます。

ブルーベリーの元肥としては、ゆっくり肥料が効くよう、堆肥・腐葉土・油かすなどの有機質肥料を中心に与えます。また、休眠期の冬に春先の目覚めに備えて与える元肥を『寒肥』、2月中旬~3月中旬の春に与えるものは『春肥』といいます。

成長に伴い、元肥だけでは土の養分が不足してくるので、年に2回ほど追肥を与えます。既に養分が不足してきているため、即効性のある化成肥料を施しましょう。芽を育てるために5月に行う追肥を『芽出し肥』、実を充実させるために使った養分を収穫後に補充する9月の追肥は『お礼肥』といいます。

肥料を与える際の注意点

肥料を与える際の注意点

不足した養分を補うために必要な肥料ですが、与え方を誤るとうまく育たないことがあります。肥料を与えるときにはどのような点に注意すればよいのでしょうか?

土壌がアルカリ性に近づかないように注意

まず注意するのは『酸性を保つ』ことです。ブルーベリーは酸性の土を好む植物のため、肥料を与えるときにはpHに気を付けましょう。

注意点としては、化成肥料を与える際に、『アンモニア態窒素』が成分として含まれているものを選ぶことです。一般的な化成肥料に含まれている窒素は『硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)』といい、与えると土がアルカリ性に変化してしまう恐れがあります。肥料について詳しくない初心者の人は、後ほど紹介するブルーベリー専用の肥料を選んでおけば、まず安心でしょう。

また、肥料の与え方により、土のpHがアルカリ性に傾いた場合には、酸性の『ピートモス』という土を混ぜ込むことで調整できます。ただし、ピートモスを混ぜる場合は、『pH無調整』のものを選びましょう。pHが調整してあるピートモスは、石灰などのアルカリ性資材を用いていることが多く、土を酸性にしにくい場合があります。

やりすぎは肥料焼けにつながるため適量で

肥料を与えるときには『適量』を意識することも大切です。ブルーベリーの栽培では、養分だけでなくpHにも注意しなければいけません。そのため、気付くと肥料を与え過ぎていることがあるのです。

多過ぎる肥料は、浸透圧により根から水分が抜けていく肥料焼けを起こします。肥料焼けが起こると根が弱りうまく機能しなくなるため、与えた肥料を吸収できず木そのものが弱ってしまうので気を付けましょう。

おすすめの肥料

おすすめの肥料

必要な養分を補いつつpHにも気を付けなければいけないブルーベリーの肥料は、初心者だと難しそうだと感じるかもしれません。そのようなときに便利なのが専用の肥料です。

プロトリーフ ブルーベリーの肥料

ブルーベリーは、実をつけることを目的に栽培している人がほとんどではないでしょうか。安心して食べられる実を作るのにぴったりなのが有機肥料の『プロトリーフ ブルーベリーの肥料』です。

すぐに効き始める肥料成分と、徐々に分解され働き始めるたんぱく質の両方が配合されているのが特徴といえます。16種類のアミノ酸が配合されていることで、よりおいしい実を収穫可能です。

ハイポネックス 錠剤肥料シリーズ ブルーベリー用

『ハイポネックス 錠剤肥料シリーズ ブルーベリー用』は、土の上に置くタイプの肥料です。一度与えると1~2カ月ほど効果が続きます。

窒素・リン酸・カリウムの他、マグネシウム・マンガン・ホウ素・カルシウムなどの微量要素も配合されているのが特徴です。株を丈夫に育て、大きな実を収穫しやすくなります。

東商 ブルーベリーの肥料

初めてブルーベリーを育てる人でもおいしい実を育てやすいのが『東商 ブルーベリーの肥料』です。有機質により味の濃い実を作り、アミノ酸やビタミン類で実付きをよくするため、たっぷり実を収穫して楽しめます。

カルシウムを始めとする微量要素により、丈夫に育てる働きも期待できる肥料です。土の上に規定の粒数を置くだけのため、分量が分かりやすく与えやすいのも使いやすいポイントといえます。

まとめ

ブルーベリーを丈夫に育てて、おいしい実を収穫するためには肥料が欠かせません。木が育ち実がなる過程で、ブルーベリーは土の養分を吸収するため、不足分を補う必要があるからです。

肥料は、休眠期と春に元肥を与え、年に2回ほど追肥を行います。元肥にはゆるやかに効く有機質肥料を、追肥には即効性のある化成肥料を与えるのがぴったりです。

ただし、肥料の与え過ぎには注意しましょう。肥料焼けが起こり、根が弱ることでうまく成長しない可能性があります。肥料に記載されている適量を守り与えることが大切です。

同時に、土のpHがアルカリ性に傾いていないかも確認します。ブルーベリーの好む酸性になるよう、与える肥料の種類にも注意しましょう。

市販では、ブルーベリー専用の肥料も多く販売されているので、初心者の方はそちらを試してみると安心ではないでしょうか。

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