桔梗(キキョウ)の育て方チェック!種まきから花の咲かせ方まで解説

2020 11/04
桔梗(キキョウ)の育て方チェック!種まきから花の咲かせ方まで解説

ガーデニング初心者におすすめなのが『桔梗』です。日本古来の在来種であるため、育てやすいのが嬉しいポイント。ここでは、生長プロセスごとの注意点やコツを、具体的なノウハウと共に紹介します。種まきから開花、株分けまで、シミュレーションしましょう。

目次

桔梗(キキョウ)とはどんな花?特徴について

桔梗(キキョウ)とはどんな花?特徴について

好みはあれど、万人受けしそうな桔梗。古来より日本で自生してきた花であることはもちろん、西洋でも親しまれており、つぼみの膨らんだ見た目から『バルーンフラワー』とも呼ばれています。

紫(青)色の花に馴染みがあるかもしれませんが、白、ピンクなど、色のバリエーションはもとより、花びらの数が多い八重咲きのものなど形も様々。ちなみに、桔梗の種を探していると『トルコキキョウ』にも出会いますが、これは育て方も見た目も異なる全く別の花です。

古くから日本で自生していた花

『秋の七草』の一つとして万葉集にも登場したり、明智光秀などの戦国武将が家紋に使ったり、茶道で茶花として用いられたりと、日本では古くから馴染みの深い花でした。

とはいえ、現在は桔梗が育ちやすい環境が失われてきているため、自生のものは絶滅危惧種の一つになってしまっています。古くから親しまれてきた桔梗が咲く風景。ぜひご自宅のお庭で育てながら楽しまれてはいかがでしょうか。

初心者でも比較的育てやすい

花の好みはもちろん大切ですが、ガーデニングとなると『育てやすさ』も重要になってきますよね。この点、桔梗はガーデニング初心者におすすめです。

桔梗は、日本在来種なので、日本の気候にぴったり。日当たりが良い場所で栽培すれば、すくすく育ってくれます。

種から育てる桔梗(キキョウ)の育て方

種から育てる桔梗(キキョウ)の育て方

さっそく、桔梗を育ててみましょう。桔梗に限らず、植物を育てる際には『土づくり』が重要です。植物によって土壌の最適な酸度が決まっているので、pH値を目安に複数の土をブレンドすることも。これもガーデニングの醍醐味ですが、汎用的に使いやすく調整されている培養土も売っているので、お好みで選んでみてください。

重要な土づくりについて

土づくりのポイントは『自生環境に近づける』こと。これは、種まきの時も、芽が出た後も共通して言えることです。桔梗には、弱酸性の土が適していると言われているので、pH値としては5~6辺りに調整するとよいでしょう。

種まきの時は、弱酸性かつ、ガーデニングで汎用的に使われることの多い『赤玉土(小粒)』がおすすめです。ブレンドするのであれば『赤玉土(小粒)1:バーミキュライト1:ピートモス1』の割合が良いでしょう。もしくは『赤玉土(小粒)5:鹿沼土2:腐葉土3』の割合でブレンドする方法もありますので参考にしてみてください。

種まきの方法

小さめの鉢やポットに5~6粒まき、薄く土で覆います。タイミングとしては4~5月の春頃がおすすめです。芽が出るまではしっかり水やりを行い、なるべく日なたに置くようにしてください。

鉢植え・地植えのやり方

芽が出た後、本葉が4~6枚ほど出てきたら、鉢もしくは花壇に移します。土の表面から浅い部分に定着させましょう。花壇の場合は、水はけを良くするために盛り土にするとベターです。鉢植えであれば、盛り土にする必要はありません。

また、植え付けのタイミングで土壌に肥料を与えるのも忘れずに。元肥は持続性の高い『緩効性肥料(かんこうせいひりょう)』がおすすめです。

置き場所や肥料などお世話のポイント

置き場所や肥料などお世話のポイント

ここからはいよいよ、芽から葉が出て伸びていくプロセスに入ります。日なたを好む桔梗ですが、乾燥には弱いので注意。肥料は根に直接当てないのがポイントです。

置き場所、水やりの方法

置き場所は『日なた』が基本です。ただし、夏のカンカン照りは避けてください。午前中だけ日なたになるような『半日陰』に移しましょう。根に日光が当たりすぎると弱ってしまいます。

水やりのタイミングは、『土の表面が乾燥した』時を目安にしてください。『水の与えすぎ』に注意を。根が腐ってしまいます。また夏は、気温が上がる日中は避けましょう。

冬は、気温が下がる夜や特に寒い日中の水やりはNGです。いずれも水を与えることで、土の温度が気温よりも上がったり下がったりしてしまい、根に悪影響を与えてしまいます。

肥料は根に直接当てない

芽が出た後は、肥料を与えていきます。桔梗に限らずですが、根に肥料を直接当ててはいけません。脱水症状を起こしてしまいます。

肥料は基本的に『緩効性肥料(かんこうせいひりょう)』と『化成肥料』の2種類があります。まずはベースとなる『緩効性肥料』を準備しましょう。じわじわと成分が土に溶けだすので、持続的に効果があるタイプの肥料です。

鉢植えの場合、花が咲くころに『化成肥料』も与えてください。液体タイプが使いやすいです。こちらは持続性はないですが、効果はすぐに出ます。地植えの場合は、しっかり緩効性肥料が与えられていれば、肥料の追加は不要です。「いまいち花付きがわるいな…」など様子をみて必要そうなら追加しましょう。

気を付けたい『病気』と『害虫』

桔梗の場合は『立枯病(たちがれびょう)』『茎腐病(くきぐされびょう)』などに注意しましょう。茎や根が腐ってしまい、しおれたり斑点が見られたりしますので、目視で確認してください。暖かくなると発生しやすい傾向にあります。

害虫にも要注意。『クロウリハムシ』『ヨトウムシ』『アブラムシ』などが知られています。見つけたら即捕獲を。クロウリハムシは、近くにウリ科の植物が生えていると発生しやすいので、雑草などにも注意してお手入れしましょう。

病気も害虫も、農薬で防ぐことが可能です。とはいえ、『水はけのいい場所に置く』『周囲の雑草の手入れをする』『害虫が発生していないかこまめにチェックする』など、日々のお手入れで予防できるので、農薬に頼りたくない方はしっかりと手をかけてください。

元気に花を咲かせるコツもチェック

元気に花を咲かせるコツもチェック

さて、いよいよ花が咲く段階へ。育てる楽しみはなんといっても、花がメインですよね。ここでは花をたっぷり楽しむためのポイントを抑えましょう。

切り戻し・摘芯・花がら摘み

花の咲き始めの夏と、咲き終わりの秋の2段階でメンテナンスを。前者は、今もっと花を楽しむために、後者は来年の楽しみのために行います。

『切り戻し』『摘芯(てきしん)』は、いずれも茎を切ることです。違いは、『切り戻し』は、枝ごと切り落とす剪定(せんてい)作業であるのに対し、『摘芯』は枝先など、ピンポイントに絞って行う点です。

切り戻しは、一番花が咲き終わったころに、株全体規模で行いましょう。茎の半分から3分の2程度を目安にしてみてください。夏頃に行えば、また新しい芽が株から出てくるので、秋には二番花を期待できます。

『摘芯』は、ピンポイントで「ここの枝からの花を増やしたい」というところに絞って実施します。いずれも、開花期間が長い植物に向いているお手入れの手法で、桔梗にはぴったりです。

『花がら摘み』は、1ヵ月などの短期間のみ開花する花にも使える手法です。桔梗の場合は、二番花が咲き終わる9月頃に行うのが適切でしょう。次の年に開花させるための栄養分を、株に残しておくために行う作業なので、日課にするのがおすすめです。茎を引っ張らず、花の部分だけ浅めに切り落とすのがコツです。

花が咲く前の支柱立てもおすすめ

桔梗は茎が細めなので、折れてしまわないよう、花が咲くまでは支柱があると安心です。植え替えのタイミングで設置するのが良いでしょう。

定期的な植え替え、株分けも

植え替えは、土の劣化防止や、根の生長スペースを確保するためのプロセスです。鉢植えの場合は、鉢の底から根が伸びてくるタイミングがわかりやすく、およそ2~3年を目安に。地植えの場合は3~5年で行うとよいでしょう。春なら3月、秋なら10月頃がおすすめです。

株分けは、親株から切り離して新しい株を作ることです。これによって、花を増やすことも、株の老化を防ぐこともできます。新しい株は小ぶりサイズになるので、生長が早まるのもポイントです。

株分けのタイミングは、地上部が枯れる秋頃がおすすめです。植え替えと同時に行うと効率的です。土から根を掘り出したら、芽が付いている部分を新株として切り分けます。手で難しい場合は、カッターナイフなどを使用してください。

切り分けた株は、土の中で越冬させてください。これは、植え替えや株分けをしない1年目の株でも同様です。桔梗の株は寒さに強いので、戸外で大丈夫です。乾燥と凍結に気を付けつつ、適宜水やりをしましょう。

種から育て、花を咲かせてくれた桔梗。1度育てると、数年後には株分けなどで増やす楽しみも待っています。

まとめ

以上、桔梗の育て方でした。日本古来の在来種でもあるため、注意点を押さえればそれなりに育ってくれるのが嬉しいポイントではないでしょうか。土づくり、種まき、摘芯、植え替え、株分けなど、様々な花や野菜を育てていく上でも基礎となる一連のプロセスを経験でき、ガーデニングの入り口にぴったりです。

土や種は通販でも購入できますし、園芸ショップで相談してみるのもおすすめです。

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