季節別サンスベリアの水やり方法。注意点と増やし方も解説

2020 12/01
季節別サンスベリアの水やり方法。注意点と増やし方も解説

育てやすいといわれるサンスベリアですが、水やりでは戸惑う人も多いようです。サンスベリアの水やりのポイントを季節別に紹介します。また、強い株に育てるためには適切なお手入れが欠かせません。置き場所や害虫対策についても確認しておきましょう。

目次

サンスベリアの特徴は?

サンスベリアの特徴は?

サンスベリアは『厚葉千歳欄(アツバチトセラン)』という和名を持つ観葉植物です。縞模様のある尖った葉が虎の尻尾に似ていることから『トラノオ』とも呼ばれます。

観葉植物の中では比較的育てやすいといわれますが、水やりの方法には注意が必要です。水やりをするときに覚えておきたい、サンスベリアの特徴について紹介します。

乾燥に強いが、湿気は苦手

サンスベリアは、アフリカや南アジアなどの乾燥地帯を原産地としています。

そのため乾燥に強く、耐暑性・耐陰性にも優れているのが特徴です。『多肉質』『乾燥に強い』という点は、サボテンによく似ています。

乾燥には強い一方で、湿気や寒さへの耐性はさほどありません。水やりを行う際は『水やりしないこと』よりも『水やりし過ぎ』に注意しましょう。

水やりの頻度は季節ごとに変える

水やりの頻度は季節ごとに変える

サンスベリアは、季節によって水分を吸収しやすかったりしにくかったりします。水やりの頻度やタイミングは、季節によって変えるのがベターです。

季節に合わせたサンスベリアの水やり方法について、詳しく紹介します。

春から夏の目安

春から夏の水やりの目安は、土の表面が完全に乾いたのを確認してから4~5日後です。ただし、春先はまだ寒い日もあるため、水やり前に気温が10度以上あることを確認する必要があります。

というのも、前述の通りサンスベリアは寒さへの耐性が高くありません。気温が10度以下になると成長を止め、休眠状態になってしまいます。

この状態で水をやってもサンスベリアは水分を吸収できません。「肌寒い」と感じる日は、気温を確認してから水やりをするかどうか決めるのがベターです。

秋の目安

秋の水やりの目安は、土の表面が完全に乾いていることを確認してから7~10日後です。

気温が低くなってくる秋は、サンスベリアの成長も緩やかです。春・夏よりも水やりのペースを落としましょう。ただし、頻度は落としても水やりの量を変える必要はありません。

冬の目安

平均気温が10度を下回る冬は、サンスベリアは休眠状態に入っています。前述の通り、サンスベリアに水分を与えても吸収しないため、水やりは不要です。

ただし、冬でも10度以上ある場所にサンスベリアを置いている場合は、水やりが必要となります。気温がそこそこ高ければ、サンスベリアが休眠状態にならないケースもあるためです。

春夏のように頻繁に水やりをする必要はありませんが、2カ月に1度くらいは忘れずに水やりを行いましょう。

注意するポイントは?

注意するポイントは?

育てやすいといわれるサンスベリアですが「水やりが難しい」と感じる人は多いようです。

適当に水やりをしていると生育状況が悪くなったり枯れたりすることがあるため、サンスベリアの生態や特徴を踏まえて水やりすることが大切です。

サンスベリアに水やりをするとき、注意したいポイントを紹介します。

土が完全に乾いてから与える

サンスベリアの水やりのポイントは、土が完全に乾くのを待つことです。

『水やりの目安』の項でも述べた通り、水やりは土が完全に乾いたのを確認した数日後に行います。土が湿った状態で水やりを行うと、サンスベリアが枯れてしまうかもしれません。

とはいえ、ぱっと見た目だけで土の乾燥状態を測るのは難しいものです。水やりのとき土の乾燥状態が分からないと感じたら、よくよく土に顔を近付けてチェックしてみましょう。

土の色が白っぽく、触れてみて固くなっていたら、水やりに適した状態といえます。そこから数日待てば、水やりにベストなタイミングとなるはずです。

サンスベリアの水やりは『しっかり乾燥させてから』ということを常に意識しておきましょう。

受け皿の水は捨てる

サンスベリアは湿気に弱いため、鉢の下に敷いた受け皿に水を残しておくのは避けましょう。放置すると根や株が腐って枯れてしまう恐れがあります。受け皿に水がたまったら、速やかに捨ててしまうのがベターです。

「受け皿に水がたまる」と聞くと「そんなにたくさん水をやる必要があるの?」と驚く人もいるかもしれません。

確かにサンスベリアは乾燥に強い植物ではありますが、元気に育つには水が必要です。土を完全に乾燥させたら、受け皿に水が染み出すほどたっぷりと水やりをしましょう。

サンスベリアの水やりでは『乾燥させること』『水分補給すること』のメリハリをしっかり付けることが重要なのです。

葉には霧吹きで水を与える

サンスベリアの健康や見栄えをキープするなら『葉水』を行うのがベターです。葉水とは、霧吹きなどで葉っぱ全体に水分を与えることをいいます。

サンスベリアは乾燥を好む植物ですが、乾燥し過ぎると葉にシワが入ったり丸まったりして見栄えが悪くなってしまいます。

さらに、葉が乾燥すると『ハダニ』や『アブラムシ』などの害虫が付きやすいという点にも注意が必要です。病害虫からサンスベリアを守りきれいな状態を保つためにも、定期的な葉水を意識しましょう。

適した置き場所やお手入れ方法

適した置き場所やお手入れ方法

サンスベリアを元気に育てていくためには、水やり以外にも気を付けたいポイントがいくつかあります。特性を踏まえて、適切なお手入れを心掛けましょう。

日光の当たる場所に置く

一般にサンスベリアは耐寒性がさほどなく、地植えでの栽培は難しいといわれます。そのため、鉢に植えて、日当たりのよい場所で育成するのがベターです。

置き場所に迷ったときは、日光が十分に入ってくるかどうか確認しましょう。サンスベリアには耐陰性もありますが、日光が不足すると葉がしおれたり細長くなったりしてしまいます。

もともと熱帯地域原産の植物のため、元気に育てるには十分な日差しが必要です。

とはいえ、直射日光を当て続けることはおすすめできません。サンスベリアの葉に強い日差しや西日が直接当たると、葉が日焼けして変色してしまいます。明るい日陰に置くか、カーテンなどで日差しの調節が容易な場所に置きましょう。

冬は暖かい室内に入れる

サンスベリアは冬の寒さに耐えられません。日中の気温が15度を下回るようになったら、室内に入れてあげましょう。ただし、サンスベリアを室内に入れたあとも冷気にさらさないよう十分な注意を払うことが必要です。

室内でのサンスベリアの置き場所は「日当たりを考えて窓際にする」という人は多いことでしょう。これはある意味正しいことなのですが、夜になると窓から入り込んだ冷気を直接受けてしまう恐れがあります。

寒さでサンスベリアが弱らないよう、夜は窓のそばから移動させると安心です。

肥料は成長期だけ与える

サンスベリアに肥料を与えるときは、春から秋にかけてのみに留めましょう。この時期はサンスベリアの成長期に当たり、肥料を与えればきちんと吸収します。

一方、冬はサンスベリアが休眠状態に入ります。どんな栄養も吸収できないため、肥料を与える必要はありません。

また、与える肥料は必要な成分が化学的に合成された『無機肥料』がおすすめです。有機肥料は臭いがあって虫が発生しやすいため、室内に置くサンスベリアの肥料としては向きません。

ゆっくり栄養分が浸透していく『緩効性肥料』ならひと月に1度程度、また速効性の高い液体肥料なら2週間に1度程度与えるのが望ましいでしょう。

1年から2年に1回は植え替えを

サンスベリアを長く楽しむには、1~2年に1回は植え替えをするのがベターです。

生育の早いサンスベリアは、放置しておくと地下茎が伸び過ぎてしまいます。これは根腐れの原因となるため、より大きな鉢に植え替えて地下の環境を整えてやる必要があるのです。

サンスベリアが成長を始める5~6月ごろを目安に植え替えを行うのがおすすめです。

植え替えでは『今より一回り大きな鉢を用意すること』『植え替え後すぐには水を与えず、10日程度経ってからにする』などに気を付けましょう。

病害虫の予防・対策をしっかりする

サンスベリアに懸念される病害としては、次のようなものがあります。

  • 斑点病
  • 立枯病

斑点病は、その名の通り葉に小さな褐色の斑点が現われる病害です。一方、立枯病は土壌から感染する病害です。株元が褐色に変化します。

こうした病害が発生したまま放置すると、株が弱ったり枯れたりする恐れがあります。そもそも病害にかからないよう、冬期の休眠状態に入る前に殺菌剤を散布しておくのがおすすめです。

また、サンスベリアにはハダニやアブラムシなどによる虫害も懸念されます。こちらも株の弱体化につながるため、見つけたら殺虫剤などを使用しましょう。

虫害の予防策としては、前述した『葉水』を小まめに行うこと、植え替えの際に『透性殺虫剤』をまいておくことなどが有益です。

サンスベリアの増やし方は?

サンスベリアの増やし方は?

サンスベリアをもっとたくさん育成したいときや鉢が混み合ってきたときは、株分けがおすすめです。また、より手軽に増やしたいときは葉挿しも有益な選択肢になります。

それぞれどのような方法なのか、具体的に見ていきましょう。

株分けの方法

株分けとは、文字通りサンスベリアの株を分けることです。ハサミやカッターなどを使って根や地下茎を切り分けます。タイミングとしては、植え替えと同様に成長期に入る5~6月がおすすめです。

手順は、次の通りです。

  1. サンスベリアを鉢から抜いて根を洗う
  2. 地下茎を切り分ける
  3. 発根剤に浸けてから1日ほど乾燥させる
  4. 新しい土に植える

株分けで注意したいのが『植え替え後すぐに水をやらないこと』です。水やりを行う場合は、株分けしてから10日程度経ってからにしましょう。

葉挿しの方法

葉挿しは、切り取ったサンスベリアの葉で増やしていく方法です。株分けよりも手間がかからないので、比較的簡単といえます。株分けとほぼ同時期の5~7月に行いましょう。

葉挿しの手順は次の通りです。

  1. 根元から切り取った葉を10cm間隔に切り分ける
  2. 発根剤につけてから1日ほど乾燥させる
  3. 切り口を4~5cm程度新しい土に差し込む
  4. 十分に根が生えてきたら植え替える

葉挿しの注意点は『挿す方向を間違えないこと』です。切り口側を挿すので、マーカーなどで印を付けておくことをおすすめします。

土に葉を挿しておよそ1カ月後には根が生えてくるでしょう。

まとめ

サンスベリアの水やりは、乾燥させるときはしっかりと乾燥させ、水分を与えるときはたっぷりと与えることがポイントです。強い株に育てるためにも『水やりのタイミングと量』には常に注意しましょう。

また、サンスベリアを元気に育てるには育成環境に気を遣ったり植え替えしたりすることも必要です。正しい水やりやお手入れ方法を実践し、生き生きとした見栄えのよいサンスベリアを育てましょう。

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