チューリップの球根の植え方を学ぼう。選び方や増やし方も解説

2020 11/17
チューリップの球根の植え方を学ぼう。選び方や増やし方も解説

きれいなチューリップの花を咲かせるためには球根で育てるのがおすすめです。よい球根の条件や育て方の流れを知っておけば、きれいな花を咲かせるのは難しくありません。今回は正しい球根の選び方や増やし方について解説します。

目次

チューリップの球根の上手な買い方

チューリップの球根の上手な買い方

チューリップはどのような球根を選ぶかによって、その後の成長具合は変わってきます。ここではチューリップの球根を選ぶときのチェックポイントと、購入できる時期について紹介します。

なるべく実物を確かめてから購入を

ネットでチューリップの球根を購入するのは手軽で便利ですが、できることなら実物を目で見て、手で触れて選びましょう。

触ってみたときに、ある程度固さがあり凸凹がないきれいなものが、元気な球根です。そして、大きくずっしりとしたものの方が養分を蓄えています。品種にもよりますが直径6cm以上あるとよいでしょう。

球根の状態が悪いと、元気な花が咲かない可能性があります。きれいな花を咲かせるために、球根選びは「大きさ」「重さ」に注目するべきと心得ておきましょう。

球根を購入できる時期

球根は品種によって多少販売される時期は変わりますが、6月ごろから収穫、9月ごろから販売開始するものが多いです。季節でいうと秋に出回りやすいので、ほしい品種があれば事前にチェックしておきましょう。

球根は季節限定で少量販売される傾向なので、「きっと再入荷されるだろうから、悩んでから決めよう」と先延ばしにすると、翌年まで購入できない可能性もあります。ほしい品種に出会ったら早めに購入しましょう。

植え方と適した時期

植え方と適した時期

「正しい植え付け時期」と「正しい植え方」を知っておけば、チューリップの球根を育てるのは難しくありません。球根を購入後、または掘り起こし後の球根の保管方法にも注意しておきましょう。

植えるまでの保存方法に注意

6月ごろに収穫された球根は、7~9月には貯蔵の時期に入ります。球根の中で、徐々に茎が生長し、雄しべや雌しべは球根の中で形づくられていきます。このとき球根は風通しがよく、日が当たらない場所に保管しましょう。

またチューリップは「休眠打破」という性質があり、一定期間低温状態に置くと開花が促進されるといわれます。

そのため、基本は植え付けるまで気温が低く、換気できる場所に保存しておくのがよいでしょう。温かい時期が続く場合は冷蔵庫などを利用して人工的に低温状態をつくれば、きれいに開花しやすくなります。

紅葉の季節が植え付けに最適

チューリップを植え付けるタイミングは土中の温度を基準にします。最適な温度は10〜15度で、20度を超えると根っこが育ちません。

では、「土中が10〜15度になる時期っていつ?」と考えたとき、温度をチェックするには温度計が必要で手間もかかります。分かりやすい判断基準として、季節を用いましょう。

チューリップの球根を植え付けるのは「紅葉の時期」がぴったりだといわれます。秋は土の温度がちょうどよく、鉢植えでも地面に直接植える場合でも、この考え方は変わりません。

紅葉以降であっても、霜が降りる前の季節であれば、寒さには強いため植え付け自体は可能です。ただし霜が降りてしまった場合は、次の季節を待つ選択も考えましょう。

植え付けの手順

きれいなチューリップを育てるために、まずは土づくりが必要です。土は弱酸性で水はけがよいものを選びましょう。チューリップ用や球根用の培養土であれば、そのまま使用できます。

自分で配合する場合は赤玉土・腐葉土・パーライトを6:3:1の割合で混ぜましょう。地面に植える場合で土の水はけが悪い場合は、川砂をブレンドします。

土が準備できたら、深さが40cm程度ある鉢に「鉢鉢底石」「土」の順に入れましょう。次に土から10cmほど下、球根から鉢底石まで15cmを満たす場所に球根を植え付けます。

このとき浅く植えると、根っこが出るときに球根が地表に出てしまうので注意が必要です。球根を植えたら、固形肥料を元肥として与えて、土の表面が乾いたら水をたっぷりとあげたら完了です。

チューリップは球根に栄養分を蓄えているため、大きさが十分な球根であれば、追肥は必要ありません。

花が終わった後の球根の管理

花が終わった後の球根の管理

翌年以降もチューリップの花を楽しみたい場合は、花が終わった後の管理の仕方が大切です。いくつかのポイントを意識して球根を管理すれば、新しい球根を買わずに花を増やしつつ、翌年以降もチューリップを楽しむことができます。

枯れた花は取り除いておく

チューリップの花が咲き、枯れ始めたら早めに花を取り除きましょう。枯れた花をそのままにしていると、花に栄養分がまわり、球根に栄養分が届きません。

枯れ始めた花は手で摘み取ります。ハサミで切るのは、細菌によって病気にかかるリスクもあり、あまりおすすめできません。

枯れた花を摘み取った後も、球根を取り出すまではそれまでと同じタイミングで水を与えるほうがよいでしょう。きちんと水を与えたら球根が大きく育ちやすくなります。

葉が変色したら球根を掘り上げる

球根の花が咲き終わってから、1~2カ月ほど経過したら、葉っぱが変色し始めます。この時期にチューリップの球根を掘り上げましょう。球根がしっかりと成長していれば、茶色の表皮が球根を覆っているのが確認できます。

掘り起こすときは、球根を傷つけないようスコップを使いながら掘り起こしましょう。このとき、茎と根っこは手でねじりながらだと掘り起こしやすいです。掘り起こした後は水で洗うのはさけ、軍手を使って余分な土をはらいます。

掘り上げた球根の中には分球し、二つに分かれているものもあります。チューリップを増やしたい人は小さい球根も残しておきましょう。土を取り除いたら、風通しがよく日が当たらない場所に保管します。

そのまま植えておくのはNG?

掘り起こす時間がなく、「チューリップをそのまま植えておきたい」と思う人もいるかもしれません。土の中にある球根でも、発芽し花を咲かせてくれる可能性はあります。

しかし、水はけが悪い場合には、球根が腐敗してしまう可能性も否定できません。球根をきれいに保存したい場合は、球根を掘り起こして管理するのがベストです。

球根の上手な増やし方

チューリップを増やしたい場合、球根を使うのがおすすめです。種でも育てることは可能ですが、球根の方が栄養分があるため、花を咲かせやすくなるのです。球根を大きくすることで分球し、二つに分かれたもの使って増やしましょう。

小さい球根は大きいものより栄養分が少なく、花が咲かない可能性も否定できません。しかし、花が咲かなくてもしっかりと育てれば、球根が大きくなり翌年には花を咲かせることもあります。

球根を大きく育てるコツは球根同士の間隔をあけ、花が咲いた場合でも早めに花を摘むことです。こうすることで、球根の生長を促せます。

球根から、花開くまでのサイクルは?

球根から、花開くまでのサイクルは?

快適な成育環境を整えることでチューリップはきれいな花を咲かせます。そのためには、チューリップが開花するまでのサイクルを知り、育ちやすい条件を押さえておきましょう。

秋に植え付けて、春に開花する

秋の紅葉時期に球根を植え付ければ、12〜2月の間にチューリップの根っこが生えてきます。この時期にマイナス9〜4度の「低温状態」にあることが上手に開花させるポイントです。

温度条件を満たすことで、植物ホルモンが生成され、成長活動が活発化します。寒さが十分ではない場合は、開花が遅れたり、花が咲かなかったりする場合もあるのです。

その後、順調にいけば3〜4月ごろ花が咲き始めるでしょう。そして花が枯れ始める4〜6月ごろに球根が大きくなり始めます。

球根を大きくしたい場合は早めに花を摘んでおきましょう。7〜9月ごろには休眠期に入るため、5〜6月ごろに球根を掘り起こします。球根を清潔な状態に保ちつつ涼しい場所に保管しておけば、次のシーズンまでよい状態で保存可能です。

まとめ

きれいなチューリップを育てたい場合は、大きくきれいな球根を選ぶこと、紅葉の時期に植えることがポイントです。そして肝心の球根選びでは、大きく重さがある球根を自分の目で見て選定するのがベストです。

球根を分球して増やしつつ、愛情をかけて丁寧に育てれば、きれいなチューリップを長い間楽しめるでしょう。

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