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トマトの栽培方法を紹介。家庭菜園でできる植え付けや育て方の注意点

トマトの生育が順調なら、葉は濃い緑色になり、茎の太さは1cmほどになります。

肥料が足りていない場合は茎が細く、葉と葉の間隔が大きくなり、見た目も頼りない印象になります。栄養分の吸収効率に優れた液体肥料を少し与えてあげて、様子をみてください。

逆に肥料が多すぎる場合は、葉に凸凹ができ、葉が内側に巻きつくような状態になります。このような状態の場合は肥料を与えるのを見送りましょう。少し水を多めにあげて、土から肥料を排出するようにします。肥料が多い場合は対処が難しくなるため、肥料の与え過ぎに注意しましょう。

2回目以降は、鉢植えの場合であれば、2週間に1回液体肥料を与えるようにしましょう。地植えの場合は、トマトの花が3段目、5段目などの奇数段で咲いたタイミングで固形肥料を与えてください。

病害虫のチェックも忘れずに

病害虫のチェックも、おいしいトマトを収穫するうえで大切な作業です。病害虫の発生しやすい環境を作らず、発生したらすぐに取り除くことが大切です。

トマトに発生する害虫としてはアブラムシ、タバコガ、オンシツコナジラミ、アザミウマなどがあります。株元に殺虫剤を撒いておくと、防虫効果が期待できます。

トマトがかかる病気としては青枯れ病、疫えき病、灰色かび病、ウイルス病などです。これらの病気にかかっている様子がみられたら、その部分をすぐに取り除いてください。不衛生なハサミを使うことで、病気にかかる可能性もあるため、清潔なものを使うようにしましょう。

病気や害虫を予防する方法としては風通しがよい環境を作り、必要に応じて摘葉を行うことがあります。また、病気や害虫を見つけた場合は、広がらないようすぐに対処することが大切です。

おいしいトマトを収穫するための作業

おいしいトマトを収穫するための作業

おいしいトマトを収穫するためには、わき芽かき、摘芯、摘果、摘葉を必要に応じて行う必要があります。具体的な内容や手順を解説します。

わき芽かきの時期と方法

わき芽かきとは、トマトの枝のすぐ上に生えるわき芽を取り除く作業です。わき芽は株の成長とともにどんどん生えてきます。実に栄養分が届きにくくなるため、定期的に取り除くことが大切です。

わき芽の除去はわき芽が生え始めてから、3日から4日に1回の頻度で行います。生えたばかりの頃であれば、手で簡単に摘み取れるでしょう。大きくなった場合は剪定バサミで切り落とします。剪定バサミは消毒し清潔なものを使いましょう。

タバコとも相性がよくないため、喫煙者がわき芽とりをする場合は、作業前に手洗いをしっかりと行ってください。

わき芽は挿し木として増やすこともできます。挿し木にする場合は15cmほどの長さまで育ってから切り落としてください。

摘芯の時期と方法

摘芯とは茎の成長を止めるために、茎を切る作業です。成長が止まるため、実になるための養分を確保しやすくなります。

トマトの摘芯のタイミングは、花房が5段くらいまで育ったときです。花房から上2枚の葉を残し切り落とします。

ただし、ミニトマトの場合は剪定タイミングが少し早いので注意が必要です。ミニトマトの場合は2番目に生えてくる花より上の枝を切り落としましょう。

摘果、摘葉の時期と方法

摘果と摘葉は多くなり過ぎた葉や実を取り除くことです。この作業をすることで、トマトの実に栄養分を届けられます。また風通しがよくなるため、病気の予防にも効果的です。

摘果は一房あたり、トマトが3個から4個になるようにします。弱っているものや虫に食べられているものを優先的に取り除いてください。ただし、ミニトマトの場合は、摘果は必要ありません。

弱った葉がある場合や葉が多すぎる場合は必要に応じて摘葉を行います。タイミングとしては6月から7月にかけて必要になることが多いでしょう。この時期は湿気が高く、高温になるため、トマトの病気が発生しやすい時期です。

目安としては葉が1株あたり20枚前後になるよう作業します。全体のバランスを見て、密集し過ぎないよう剪定することが大切です。

ベランダで育てる際の注意点

ベランダで育てる際の注意点

トマトは野菜の中でも、栽培する難易度が高い野菜です。間違った方法で育てていると、十分に育たないか、枯れてしまうこともあります。ここではベランダでトマトを育てる上で注意したいポイントを解説します。

プランターを室外機の近くに置かない

ベランダでトマトを育てる場合、プランターを室外機の近くにおくと、トマトにかなりの負担をかけてしまいます。

トマトは風通しのよい場所を好みますが、室外機から出るような熱風は好ましくありません。必要以上に乾燥してしまい、トマトが弱る原因にもなります。

室外機の空気が直接当たるような場所は避け、できるだけ離れた場所にプランターを置きましょう。

水のやりすぎにも気を付けよう

トマトは水分が多い野菜のように思えるため、水をたくさん与えようと考える人もいるかもしれません。しかし、トマトは実際にはそれほど水分を必要としません。なぜなら、トマトは元々アンデス地方で育ってきた、乾燥に強い野菜だからです。

そのため、トマトに水をあげすぎると、根腐れを起こし枯れてしまったり、実が水っぽくなったりする可能性があります。

水は土が乾燥してからたっぷりと与えるようにします。それまでは水を与える必要はありません。

まとめ

トマトを育てる場合、ミニトマトからはじめるのがおすすめです。ミニトマトであれば、育てるのに必要な作業が少なくなり、ベランダ栽培の初心者の方でも育てやすくなります。

トマトを育てる場合は、まず日当たりがよく、風通しがよい場所を確保しましょう。肥料のあげ過ぎに注意し、必要に応じて剪定をしっかりと行うことが大切です。

時期に合わせて必要な作業を行っていれば、初心者でもトマトはおいしいトマトが育てられます。

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