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インゲンの育て方と栽培方法|手入れの仕方や増やし方、注意点も

インゲンはマメ科の植物です。栄養も豊富なうえ、美しい緑色をした莢は、食卓に彩りを添えてくれます。連作を嫌いますが、収穫までの期間が短く、1年間に3回ほど作れます。この記事ではインゲンの育て方や注意点を解説します。

インゲンを育てる前に知っておきたいこと

インゲンを育てる前に知っておきたいこと

インゲンはマメ科インゲンマメ属の植物です。栄養が豊富で、さまざまな料理と相性が良いため家庭菜園にも多く選ばれます。まずはインゲンを育てる前に基本情報や特徴をチェックしていきましょう。

インゲンの基本情報

インゲンは中央アメリカ原産の植物で、温暖な気候を好む一年草です。寒さや霜に弱いですが、種をまくタイミングによっては連続で収穫することが可能です。1年に3回ほど収穫が可能なため、三度豆と呼ばれることもあります。種まきから収穫までの期間も短く、あまり手間がかからないため、家庭菜園の初心者でも比較的気軽に栽培できます。

科・属マメ科インゲンマメ属
和名インゲン(隠元)、インゲンマメ(隠元豆)
別名サンドマメ(三度豆)
英名Common bean、French bean、String bean、Green bean、Faricot、Kidney bean、Wax bean、Snap bean
学名Phaseolus vulgaris L.
原産地メキシコ南部、中央アメリカ

インゲンの特徴

インゲンは食物繊維やミネラルが豊富な野菜です。主に莢が若いうちに収穫し、莢ごと食するため、サヤインゲンとも呼ばれます。莢が丸い品種や平らな品種、黄色や紫など色がついている品種などバリエーションが豊かです。

インゲンの種類と選び方

インゲンの種類と選び方

インゲンにはつるありインゲンとつるなしインゲンの2種類があります。ここからは、それぞれの特徴や選ぶときのポイントについて解説します。実際に栽培する場所の環境などに応じてインゲンの種類を選ぶとよいでしょう。

つるありインゲン

つるありインゲンは、その名の通りつるが伸びる種類です。ネットや支柱につるを絡ませながら栽培します。180cmほどまで成長するので、緑のカーテンとしても利用できます。収穫できる期間がつるなしインゲンよりも長く、収穫量も多いため、たくさん収穫したい場合はつるありインゲンがおすすめです。

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つるなしインゲン

つるなしインゲンはつるが伸びず、草丈も60cmほどまでしか成長しない種類です。プランターで育てる場合や、あまり大きくしたくない場合などにおすすめです。収穫量や収穫期間の長さはつるありインゲンよりも劣りますが、時期をずらして複数回種まきをすることで、続けて収穫できます。

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インゲンを育てる時に必要な準備

インゲンを育てる時に必要な準備

インゲンについての基本的な情報を身につけたら、次は実際にインゲンを育てる時に必要な準備をしていきましょう。インゲンは比較的手間のかからない、初心者向けの野菜ですが、しっかり準備をすることで収穫量をアップさせられます。

日当たり・置き場所

インゲンは温暖な気候を好む植物なので、日当たりの良い場所に置くとよいでしょう。気温が20度前後で最もよく発育します。しかし、気温が25度以上になると花が落ちてしまい、莢ができにくくなってしまうので注意してください。湿気に弱いので、風通しや水はけの良い場所がおすすめです。

用土・土作り

インゲンは連作を嫌う植物です。直前にマメ科の植物を栽培していた畑は避け、3年程度栽培していない畑で育てましょう。土壌は中性から弱酸性になるように、堆肥や苦土石灰、化成肥料を施してしっかりと耕してください。湿害を防ぐため、15cmほどの畝を立てましょう。水はけの悪い土であれば20cmほどの高さにするとよいです。

種の準備

地温が上がり、霜がおりる危険性がなくなれば畑に種を直まきすることも可能です。その際、特に種まき前の種の準備は必要ありません。マメ類の植物は、長時間水に浸しすぎると腐ったり発芽しにくくなったりしてしまう可能性があるので、事前に水に浸しておくのはやめましょう。

インゲンの育て方・栽培方法

インゲンの育て方・栽培方法

栽培が比較的かんたんで初心者にも人気のインゲンですが、元気に成長させてしっかり収穫するためには栽培方法のコツや事前の準備が大切です。ここでは、インゲンの栽培方法について、種まきから収穫、水耕栽培の方法まで詳しく解説していきます。

インゲンの種まき、苗木の植え付け時期と方法

インゲンの種を畑に直まきする場合は、地温が15度以上になる頃を目安にまきましょう。1つの穴に3〜4つの種をまき、本葉が出てくる頃までに、生育のよいものだけを残して間引きするとよいでしょう。ポット等で育苗して苗木を植え付ける場合は、最低気温が10度を超えてきた頃に、本葉が2枚ほどついた状態の苗木を植え付けてください。

インゲンの水やり・肥料の与え方

インゲンを畑に直植えしている場合、主な水やりは自然の雨水でまかなえます。雨の少ない時期は、朝夕の涼しい時間帯に水をあげるとよいでしょう。湿気は生育を妨げたり、種や根を腐らせたりするので、少し乾燥させるくらいがちょうどよいです。種まきをしてから花が咲き始めたタイミングに1回目の追肥をおこない、それからさらに2週間ほど後の収穫期のはじめに2度目の追肥をおこなってください。

インゲンの植え替え・鉢替えの時期と方法

インゲンは、特につるなしインゲンの場合は植え替えすることなくプランターなどでずっと育てられます。畑に地植えする場合も、植え替えることなく種を直接まけますが、まいたばかりの種は鳥の大好物で、土を掘り返して食べてしまうこともあります。発芽して本葉がつく頃まではポットなどで育ててから畑に植え替えるのも1つの方法です。その際、遅霜の被害を受けないように、地面の温度がある程度上がった時期に植え替えるようにしましょう。

インゲンの手入れ・剪定・切り戻しの時期と方法

つるありインゲンの場合、つるがぐんぐんと上に伸びていくので、ある程度の高さまで伸びたら摘芯して側枝の成長を促すとよいでしょう。つるなしインゲンは特に剪定の必要がない種類ですが、どちらも葉が繁り過ぎて風通しや日当たりが悪くなる場合には葉を少し減らしてください。また、花が落ちてしまったり葉の勢いが強すぎたりして莢がつかないような場合は、肥料を与え過ぎている可能性があるので、根を切る必要がある場合もあります。

インゲンの収穫時期と方法

インゲンは花が咲いた2週間後あたりから収穫時期が始まります。つるありインゲンは種をまいてから70日前後、つるなしインゲンは50日前後になります。どちらも収穫できる期間は2週間ほどです。収穫するときは、枝を傷つけてしまわないように注意しましょう。莢が大きくなりすぎると固くなり、味が落ちるので早めに収穫してください。莢がついたままだと株に負担がかかるため、全体の収穫量も減ってしまいます。

インゲンの増やし方

インゲンは莢の中にある種をまくことで増やせます。インゲンを収穫せずにそのまま成長させましょう。中の豆が育って莢が膨らんだら収穫し、しっかりと乾燥させます。莢をむくと中から乾燥した種が出てくるので、次の種まきの時期にその種をまいて増やしましょう。本来は、莢が膨らんでも収穫せず、枝につけたまま乾燥させますが、乾燥が進む前に虫に食べられてしまうことが多く、発芽率が低くなってしまうので、ある程度豆が育ったら収穫してしまいましょう。

インゲンのプランター栽培の方法

インゲンをプランターで栽培する場合、底面に穴が空いていたりスノコ状になっていたりするような、水はけと通気性がよいプランターを選びましょう。根をしっかり張らせるために深さのあるものがおすすめです。支柱を立てるなどすればつるありインゲンの栽培も可能ですが、つるなしインゲンを選んだ方が手軽に育てられます。プランターは畑に比べて土の体積が小さいため、肥料を与えすぎてしまうことが多いです。かえって実がつきにくくなってしまうため、大量に肥料を与えないように注意しましょう。

インゲンの水耕栽培の方法

インゲンを水耕栽培で育てる場合には、濡れたガーゼやスポンジの上で発芽させる方法と、直接パーライトに植える方法があります。種を水の中に沈めてしまうと、酸素が不足したり種が腐ってしまったりする危険性があるので避けてください。水耕栽培で育てる場合は、液体肥料をしっかりと与えるようにしましょう。畑で栽培している場合と同じように、病気になったり虫がついたりすることもあります。液体の殺菌剤などで対処するとよいでしょう。

インゲンを育てる時の注意点

インゲンを育てる時の注意点

インゲンは比較的手間がかからず、かんたんに栽培できる植物ですが、やはり病気や害虫のリスクがあります。そこで、インゲンを育てる時の注意点を詳しくまとめました。

インゲンを育てる時に気をつけたい病気

インゲンがかかりやすい病気としては、モザイク病やサビ病、炭疽病などがあります。モザイク病はウイルス性の病気で、主にアブラムシなどの害虫がウイルスを媒介します。他にも、モザイク病に感染した植物に使用したハサミなどをそのまま使うことで感染が広がるケースもあります。マルチシートやビニールなどでアブラムシを防ぎましょう。サビ病はカビが原因になる病気です。湿度や水分、肥料の過剰によって引き起こされることが多いので、特に湿気に弱いインゲンは注意しましょう。炭疽病もカビが原因となる病気ですが、種子に感染した状態で越冬します。消毒された種子を使ったり、病気への耐性が強い品種を選んだりすることで被害を低減させられます。

インゲンにつきやすい害虫

インゲンにつきやすい害虫としては、アブラムシやハダニ、ハモグリバエなどがいます。アブラムシは葉や茎から汁を吸ってインゲンを弱らせるだけでなく、モザイク病などの病気を媒介することもあるので、マルチシートなどでアブラムシがインゲンにつかないように対策をしたり、アブラムシを発見したら早めに駆除したりするようにしましょう。ハモグリバエの幼虫は葉の内側を食べてしまいます。生育不良につながるので成虫が卵を産み付けないようネットなどをかけておくと効果的です。

まとめ

インゲンは初心者でも気軽に栽培にチャレンジできる、難易度のあまり高くない野菜です。種まきから収穫までの期間も比較的短く、飽きずに栽培と収穫を楽しめます。しかし、栽培のコツを押さえておくことでさらに収穫量を増やせるので、この記事を参考にインゲンの栽培を楽しんでください。

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