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キュウリの栽培方法|初心者でも失敗しない育て方のコツと注意点

キュウリは日本の食卓に馴染みが深い野菜です。日本各地で栽培されており、栽培のポイントさえ押さえれば家庭でも育てられます。生育が旺盛で収穫期間も長いので、育てがいがあるでしょう。キュウリを育てるコツや、注意点を紹介します。

キュウリ(胡瓜)の栽培スケジュールと育て方

キュウリ(胡瓜)の栽培スケジュールと育て方

キュウリの原産地は、インド西北部のヒマラヤ山麓です。20~25℃程度の、寒くも暑くもない環境でよく育ちます。

生育が旺盛でたくさんの実をつけるので、栽培の喜びを感じられる野菜です。生のまま食べるだけでなく、漬物や佃煮にしてもおいしく食べられます。栽培のスケジュールや、育て方を見ていきましょう。

栽培を始める時期

キュウリの栽培を始めるのに適した時期は、『4~5月頃』です。寒冷地では5月頃、暖かい地域では4月の初め頃に種をまきます。

キュウリの苗を購入して栽培する場合、寒冷地では6月頃、暖かい地域では4月下旬頃に植え付けましょう。苗の植え付けから1カ月程度で、収穫時期を迎えます。

5月に植え付けをした場合、6月~8月中旬頃まで収穫できるでしょう。上手に育てれば次から次へと実ができます。

地植えとプランター栽培の違い

キュウリは地植えでもプランターでも育てられる野菜です。いずれの場合も『日当たりを確保できる場所』で栽培しましょう。

プランターは、日当たりがよい場所にプランターごと移せるところがメリットです。地植えとは違い土の量が少ないため、水切れや肥料切れを起こさないように注意しましょう。

前年に地植えでキュウリを育てた場合、同じ土壌では続けて育てられません。連作障害によって生育不良を起こすので、同じ場所で栽培したい場合、少なくても2~3年は間をあけましょう。

また、キュウリの根は浅く張る特徴があるので、過度な湿気や乾燥に弱いです。健康的に育てるには、風通しのよい場所で40~50cm程度の株間をあけて育てましょう。

キュウリ(胡瓜)の栽培方法【準備編】

キュウリ(胡瓜)の栽培方法【準備編】

キュウリの栽培を始める前に、種から育てるか、苗を購入するかを決めましょう。栽培する場所も考えておくことが大事です。キュウリを栽培するにあたって、準備しておきたいことを紹介します。

慎重さが欲しい『種まき』

キュウリを種から育てる場合、3号のビニールポットに野菜用培養土を入れ、中央を1cm程度掘っておきます。種を2~3粒穴の中に入れ、離してまきましょう。

発芽するまで、25~30℃に保つことがコツです。寒冷紗を使用し、温度をコントロールするとよいでしょう。発芽したら生育がよい2本を残します。本葉が出たら、よく育っている1本を残して間引きましょう。

本葉が3~4枚程度になるまでビニールポットで育て、その後プランターや庭などに定植します。定植までにかかる期間は『30日前後』です。

種から育てると定植するまでに手間がかかるので、できるだけ簡単に栽培したい人は苗を購入しましょう。

肥料はたっぷりと『土づくり』

土づくりは作物を育てる上で重要な要素の一つだといえます。キュウリをプランターで育てる場合、市販の野菜用培養土を使用すると簡単です。

地植えする場合、『排水性や通気性が高い土づくり』を目指しましょう。植え付けの2週間前に、1平方mあたり100g程度の苦土石灰をまいてよく耕しておきます。

キュウリは肥料を好むので、たっぷりと元肥を施すことがポイントです。畝全体にたい肥や化成肥料などを混ぜ込みましょう。たい肥は1平方mあたり2kg程度、化成肥料は150~200g程度必要となります。

肥料を混ぜ込んだら、1週間程度は時間を置きましょう。時間を置くことで熟成が進み、よい土に育ちます。

市販の苗を利用する場合

品種によって販売時期に若干の違いがありますが、キュウリの苗は3月下旬頃から出回り始めます。

丈夫な苗を選べば、それだけ栽培を成功させやすいです。園芸店へ行き、『茎が太く、葉が濃い緑色をした苗』を選びましょう。

節が間延びしたものや、虫食いがあるものは避けます。根がしっかりと張っていて、重みが感じられる苗を選ぶとよいでしょう。苗を手に入れたら、定植する前にたっぷりと水をやっておきます。

キュウリ(胡瓜)の栽培方法【基本編】

キュウリ(胡瓜)の栽培方法【基本編】

キュウリの苗が十分に成長したら、植え付けを開始します。苗を手に入れる場合、販売時期がちょうど植え付けに適した時期なので、あまり時間をおかずに植えましょう。

キュウリの基本的な栽培方法を紹介します。

植え付けの方法

よく耕した土にポットと同じ深さの穴を掘って、苗を植えます。ポットから苗を取り出すとき、根を傷付けないように注意しましょう。

地植えの場合は50cm、プランターの場合は40cm程度の株間をあけて植えるのが基本です。小さく見える苗ですが、旺盛に育つので余裕を持って植えましょう。

地植えするときは、畝をできるだけ高く作ると排水性を高められます。また、キュウリは肥料をよく食うので、植え付けたら苗の周辺にたい肥や腐葉土をかけてあげましょう。

根元をワラやシートでマルチングすると、根を守りながら雑草を防げます。泥はねによる病気も防げるので一石二鳥です。『よく晴れた日の朝』に植え付ければ、根が活着しやすいでしょう。

水やりの頻度、量について

早朝か夕方に水をやることが基本です。気温が高い午後の時間帯に水をやると蒸れてしまい、根にダメージを与えることがあるので注意しましょう。

水をやる時間帯は、『朝6~8時前後』がおすすめです。午前中の早い時間に水やりをすると、気温の上昇とともに水を吸い上げながら、しっかりと光合成できるでしょう。

暑い時期は朝に水やりをしても、夕方になると土が乾燥してしまっていることがあるため、土の状態をよく見て必要なら水やりの回数を増やすことが大事です。

シャワーノズルでジャバジャバと水をかけてしまうと、葉や茎に水がたまって傷んだり、病気の発生につながることがあります。土をはねあげないように注意しながら、根元へ向かって静かに水を与えましょう。

つる科植物に必須の支柱、ネット

キュウリはたくさんのつるを伸ばして成長していく植物です。苗を植え付けたら、つるを誘引するための支柱や園芸用ネットを立てましょう。

園芸用ネットを使用すると、勝手につるが絡んでいくので簡単です。親づるがしっかりとネットに絡みつくまでは、麻ひもやビニールタイなどで固定すると、よくつるを伸ばしてくれます。

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