ユーカリの育て方とは?お手入れのポイントと気を付けたい注意点

2020 12/01
ユーカリの育て方とは?お手入れのポイントと気を付けたい注意点

ユーカリは育てやすく見た目もおしゃれなことから、ガーデニングの植物として人気があります。しかし、基本的な育て方を間違えると枯れてしまうケースもあるため注意が必要です。ユーカリの基本情報やお手入れのポイント、注意点を紹介します。

目次

ユーカリとは?暑さや寒さへの耐性

ユーカリとは?暑さや寒さへの耐性

ユーカリといえば『コアラ』『オーストラリア』などのイメージを持っている人は多いでしょう。実際、ユーカリはオーストラリアに多く自生しており、コアラの主食でもあります。

しかし、ユーカリを元気に育てるためには、もう少しユーカリについての知識を深めておく必要があるかもしれません。まずは、ユーカリの基本情報からチェックしましょう。

ユーカリの基本情報

ユーカリは、オーストラリア・タスマニア・ニュージーランドなどを中心に自生する常緑高木です。育つスピードが早く1~2年で立派な若木になるため、庭のシンボルツリーとして育てる人も多くいます。

『シルバーリーフ』と呼ばれる銀がかった緑色の葉が特徴的で、見た目のおしゃれさから女性人気が高いようです。一本の枝に丸い形をした葉がたくさんついているため、シンプルながらボリューム感もあります。

ユーカリは観賞用としてだけでなく、ハーブティーにしたりドライフラワーにしたり、さまざまなシーンで活用できます。工夫次第でいろいろな楽しみ方ができる、という点も人気の秘密といえそうです。

種類によって寒さの耐性が異なる

ユーカリの種類は、500~1000程度あるといわれています。中でも『ユーカリ・ポポラス』『レモンユーカリ』『ユーカリ・グニー』などは、日本でよく知られている品種です。それぞれに特徴があり、育て方や注意すべき点は異なります。

原産地の土地柄もありユーカリは暑さに強いというイメージを持っている人が多いですが、一方で寒さに弱い品種もあります。種類によって寒さの耐性が異なるため、育てる品種を事前に確認しておくことが大切です。

例えば『レモンユーカリ』は寒さに弱いため、寒い地域で育てる場合は地植えではなく鉢植えのほうが適しています。また、鉢植えで育てる場合でも季節によって置き場所を移動させるなど、環境を考慮する必要があるでしょう。

ユーカリの育て方 準備編

ユーカリの育て方 準備編

ユーカリを初めて育てる場合、何を準備すべきか分からない人は多いでしょう。元気なユーカリを育てるためには、どのようなものを準備すればよいのでしょうか。準備段階における二つのポイントを紹介します。

元気に育つ苗の選び方

ユーカリを苗から育てるなら、元気な苗の選び方を知っておく必要があります。いくら育てやすいといわれるユーカリでも、苗選びに失敗するとなかなか育たなかったり害虫の被害を受けたりするケースも少なくないからです。

まずチェックしたいのは「葉が黄色っぽくなっていないか」です。葉の色が薄くなっているものは、肥料が不足していたり病気になっていたりする可能性があります。できるだけ葉の色が鮮やかて元気そうなものを選びましょう。

さらに「病気になっていないか」「害虫はいないか」という点もチェックします。例えば、葉が白っぽくなったり葉脈が透けて見えたりするような場合は、病気にかかっているかもしれません。

また、葉に白い斑点ができていると害虫被害にあっている可能性も考えられます。茎や葉の裏をよく見て、気になる点がないか確認してから購入しましょう。

土は重要なポイント

元気な苗を選ぶことと同じくらい、土選びも重要です。ユーカリは乾燥を好む植物のため、水はけのよい土を準備しましょう。いろいろな土や肥料を用意したり、配合が難しいという人は、ホームセンターやネットで購入できる園芸用培養土を使用してもかまいません。

数多く種類はありますが、その中でもカルシウムが配合されたハーブ用の土がおすすめです。もし有機栽培にこだわるなら、有機堆肥を使った土を選んでもよいでしょう。

あまり水はけのよくない場所に地植えする場合は、赤玉土を混ぜ込むとよいです。鉢植えの場合も、土の表面に赤玉土を敷いておくと、雑菌やコバエなどの対策になります。

ユーカリの育て方 実践編

ユーカリの育て方 実践編

ユーカリは比較的育てやすい植物ですが、基本的な育て方を把握していないと枯らしてしまうこともあります。あらかじめユーカリの特徴を知った上で、実践に移りましょう。まずは植え付けや環境について紹介します。

植え付け、育成環境について

ユーカリは地植えでも鉢植えでも育てることが可能です。最適な植え付けの時期は、4~6月といわれています。

地植えの場合、深さ20cm程度の穴を掘り、その中心部分に苗を置き土をかぶせて固定します。その後、たっぷり水をあげれば完了ですが、苗がぐらつくときは支柱を立てるとよいでしょう。

鉢植えの場合、植木鉢に鉢底ネットと鉢底石をセットし、植木鉢の半分くらいまで土を流し込みます。苗の根を広げながら中心部に置き、残りの土をかぶせて水をあげれば完了です。このとき、苗の根の中に黒ずみ傷んでいるものがあればハサミで切っておきましょう。

育成環境は、日当たりと風通しがよく、湿気のこもらないところが最適です。もともと暖かく乾燥した地域で育つ植物のため、同じような環境を整えてあげるとよいでしょう。

水はあげすぎに注意

ユーカリを育てる上で注意すべきは『水のあげすぎ』です。ユーカリは乾燥気味の環境を好むため、過度に水をあげると根腐れを起こしてしまう可能性があります。

水やりの回数は季節によって異なりますが、基本的には土の表面が完全に乾いたタイミングであげるとよいでしょう。夏場は、土中の温度が上がって蒸されてしまう可能性があるため、比較的気温の低い朝や夕方にあげることをおすすめします。

肥料のあげ方

基本的にユーカリは肥料をそれほど必要としません。植物用の肥料にはさまざまな種類があり、初心者にとっては難しく感じるものですが、その心配はいらないでしょう。

地植えの場合、生育期にあたる4~8月頃に固形の肥料もしくは緩効性肥料を与えるとよいです。鉢植えの場合は、植え替えのタイミングで土に緩効性肥料を混ぜ込むようにしましょう。

初心者には、土の上に置くだけでOKな錠剤タイプの肥料がおすすめです。土に混ぜ込む必要がないため、時間や労力がとられず手軽といえます。

ユーカリに必須のお手入れ方法も

ユーカリに必須のお手入れ方法も

ユーカリは基本的な世話をしていれば放っておいてもグングン伸びていくほど、生命力の強い植物です。ただし、元気で見た目も立派なユーカリに育てるなら、必須のお手入れがあります。

それは一体どのようなお手入れ方法なのでしょうか。大切な三つの作業について解説します。

定期的な剪定が大切

枝の一部をカットし、全体の形を整えて風通しをよくする作業を『剪定(せんてい)』といいます。ユーカリは放っておくと四方八方に伸びてしまうため、定期的に剪定することが大切です。

ユーカリの剪定は年に2回程度、3~5月の春と9~10月の秋に行います。気温が上がってくる前に形を整えおき、その後夏の間に伸びた枝葉をカットして風通しをよくするようなイメージです。

剪定は形を整えるためだけの作業ではなく、枝に水分や養分が十分行き渡るようにしたり、病気や害虫の繁殖を防いだりするためでもあります。剪定のタイミングで、普段は気づかない病気や害虫の症状を発見するケースも少なくありません。

摘芯をする際には思い切りよく

枝先についた新芽を摘み取る作業を『摘芯(てきしん)』といいます。成長スピードの速いユーカリはあっという間に伸びてしまうため、成長をコントロールしたり形を整えたりする目的で行います。

方法は、枝先の新芽や葉の節をカットするだけです。摘芯をしておくと、カットしたところから脇芽が生えてくるため、様子を見ながら好みの形に整えていくとよいでしょう。

摘芯する際のポイントは『思い切りよく』です。初心者の場合、新芽を摘むことに躊躇しがちですが、カットするときは大胆にいきましょう。

鉢植えは定期的な植え替えを

鉢植えの場合、定期的に植え替えすることが重要です。なぜなら放っておくとユーカリの根が植木鉢の壁にぶつかって底のほうで渦巻いてしまう、いわゆる『根づまり』を起こす可能性があるからです。

根づまりを起こすと十分に水分を吸収できなくなるため、根は弱り葉は落ちていきます。そのうちユーカリ自体が枯れてしまうでしょう。

このような事態を回避するため、定期的な植え替えが欠かせないのです。植え替え頻度の目安としては、半年から一年程度と考えましょう。

まとめ

ユーカリはもともと強い植物である上、水やりや肥料など日頃の世話がとても簡単なため、初心者にもおすすめです。ユーカリの好む環境を整えておけば、グングンと元気に成長してくれるでしょう。

ただし、病気や害虫の被害を受けることなく、さらに見た目も立派に育てるためには『剪定』『摘芯』『植え替え』などのお手入れをすることが大切です。お手入れのポイントや注意点を把握して、元気なユーカリを育てましょう。

目次
閉じる