サボテンの増やし方。挿し木と胴切りの方法と発根を成功させるコツ

2020 11/13
サボテンの増やし方。挿し木と胴切りの方法と発根を成功させるコツ

サボテンは『子株を使った挿し木』や『胴切り』を行うことで簡単に増やすことができます。適した時期や具体的な方法・手順、失敗しないためのポイントについて理解し、サボテンのさらなる成長を楽しみましょう。発根させるためのコツも紹介します。

目次

サボテンの増やし方

サボテンの増やし方

自宅で育てている『サボテン』が順調に育っていたり、子株が出てきていたりすると「サボテンを増やしたい」と考える人もいることでしょう。

サボテンを増やすには、どのような方法があるのでしょうか?まずは、増やすための方法と適切な時期について見ていきましょう。

挿し木や胴切りで増やす

サボテンを増やす方法にはいくつかありますが、一般的なのは『挿し木』『胴切り』という方法です、

『挿し木』は、サボテンの根元に生えた小さな子株を利用して増やしていく方法です。サボテンの親株からは子株と呼ばれる小さな株が生えます。

親株から子株があまりに増えると、親株に負担を与えてしまうため、適度に取り除く必要があり、この子株が挿し木に利用できるのです。

一方『胴切り』は、株の胴の部分を切ることです。病気や根腐れの状態になったサボテンを救出する、または育ち過ぎたサボテンの成長を抑えるために行われる方法ですが、胴切りで切った先端部分を使ってサボテンを増やすことが可能です。

どちらの方法もサボテンの成長状態に合わせて行う作業です。そのため、どのような状態に育っているかを観察した上で、増やすための作業方法を決めるとよいでしょう。

最適な時期

作業を行うのに適しているのは、4~5月です。このころはサボテンが成長期にあたるため、挿し木が成功しやすい時期です。暖かく、湿度が低い日の午前中に行うとよいでしょう。

梅雨時期や真夏など高温多湿の環境では、サボテンの生育を停滞させてしまいます。また、冬はサボテンが休眠期に入るため、挿し木しても成長しない可能性が高くなってしまいます。

増やしたサボテンをしっかりと成長させるためには、最適な時期を見計らって行うことが重要です。

挿し木で増やす方法

挿し木で増やす方法

ここからは、サボテンを『挿し木』で増やす方法について解説します。手順を間違えると枯れてしまう可能性もあるため、正しいやり方を知っておくことが大切です。

挿し木に必要なアイテム

挿し木に必要なものは以下の通りです。

  • カッター
  • ピンセット
  • 軍手
  • 鉢底ネット
  • 軽石
  • アルコール消毒剤

カッターとピンセットは、消毒用のアルコールなどを用いて清潔な状態のものを準備しましょう。サボテンのとげで手を負傷しないよう、軍手も必要です。

土は、サボテン用の配合土を用意します。保温性と保肥性をよくするバーミキュライトや、根の傷みを防ぐゼオライトを配合した土を選ぶと安心でしょう。

また、鉢は底に穴のあいた水はけがよいものを選びましょう。

子株を切り離して乾燥させる

サボテンの子株は、15~20mmほどのサイズになると株分けが可能です。適したサイズの子株を、根元からカッターで切り離しましょう。軍手をしてピンセットで支えながら、丁寧に切り離します。

このとき、とげを傷つけると親株に影響する恐れがあるため、できるだけとげは傷つけないように注意しましょう。

取り除いた子株は、菌が入り込まないように新聞紙で包み、直射日光が入らない風通しのよい場所で3~7日ほど置いて、切り口をしっかりと乾燥させます。

乾燥後もそのまま置いておき、根っこが生えるのを待ちましょう。なお、水やりの必要はありません。

土に植え替えて挿し木を

乾燥させた子株から根が生えてきたら、土に植え付けていきます。鉢に、鉢底ネット・軽石を入れ、土を入れます。

この上に、根っこが出た子株の断面を下にして置いていきましょう。埋める必要はなく、土の上に乗せる程度で大丈夫です。その後、直射日光が当たらない風通しのよい場所に置いて子株の様子を確認しましょう。

植え替えてから7日ほど経過するまでは水は与えません。7日ほどすると、根っこが生えて安定します。そのときに、サボテンに変色や枯れているなどの問題がなければ、問題なく根っこが生えている状態です。

ここまで確認できたら、鉢底に流れるくらいまで水を与えましょう。その後は、土が完全に乾いた段階で水やりを行い成長を促します。

胴切りで増やす方法

胴切りで増やす方法

次に『胴切り』したサボテンを増やす方法について解説します。子株を使う場合と大きくは変わりませんが、胴切り特有の注意点もあります。

ここでは、胴切りしたサボテンを増やすのに必要なアイテムや手順を解説します。

胴切りに必要なアイテム

胴切りに必要なものは以下の通りです。

  • カッター
  • ピンセット
  • 軍手
  • 鉢底ネット
  • 軽石
  • アルコール消毒剤

準備する道具は、挿し木の場合と同様です。ただし、カッターに関しては、挿し木と比べて切る面積が大きく難しいため、大きいサイズを準備しておくと作業しやすいでしょう。

胴切りの場合も、カッター・ピンセットはアルコールで消毒した清潔なものを用意しておきます。

切るときは思い切りよく切って

胴切りを行うコツは、サボテンを大胆にカットしてしまうことです。

大切に育てたサボテンを切ることに対して、少し抵抗を覚える人もいるかもしれませんが、サボテンは生命力の強い植物です。思い切って胴を真っ二つに切ってしまいましょう。

切るときの勢いが不十分だと、サボテンに余分な負担を与え、そのあとの成長に悪影響が生じかねません。とげに気を付けつつ、思い切りよく切りましょう。

根腐れや変色があるサボテンの胴切りをする場合は、その部分を避けてカットします。切ったあとは、切り口の形を整えます。サボテンの先端が丸くなるように丁寧に整えましょう。

切り口を乾燥させてから植え替え

胴切りをしたあとは、切り口をアルコール消毒します。その後、30分ほど日光に当てて乾燥させましょう。あまり当て過ぎると切り口を傷めてしまうため時間には注意が必要です。

その後、しっかりと乾燥したのを確認してから新聞紙に包みます。乾燥は1週間~1カ月ほど行いましょう。子株の挿し木をする際の手順とあまり変わりはありませんが、切り口が大きいため、子株のときよりも乾燥に時間がかかります。

切り口がしっかりと乾燥し、根っこが生えたのが確認できたら、土の上に切り口を乗せ、根っこが土に根付くよう経過を観察します。このときも、根付くのが確認できるまでは水を与えないようにしましょう。

発根を成功させるポイントは?

発根を成功させるポイントは?

サボテンの挿し木にはいくつか注意点があり、丁寧な作業が大切です。しかし、どんなことに気を付ければよいか、分からない人もいるでしょう。発根を成功させるためのポイントについて解説します。

道具は清潔なものを使う

使用する道具は、しっかりと消毒した清潔なものを使うことが大切です。

サボテンを増やす作業では、カッターを用いて切るという工程があります。切り口は雑菌が入りやすく、菌が繁殖すると、枯れてしまう可能性も考えられます。

カッターを使う前にアルコールなどで消毒し、切ったあとに切り口を消毒すると、雑菌が繁殖するのを防げるでしょう。

植え替え直後は水をあげない

植え替え後のサボテンは、しっかりと根付くまでは水を与えないことも大切です。

サボテンはほかの植物と比べて水分を必要としないため、根付く前に水やりをすると、根腐れを起こして枯れてしまう可能性があります。

水は、土に根がしっかりと張った状態になってから行いましょう。

まとめ

サボテンを増やす代表的な方法には『子株を使った挿し木』と『胴切り』の2パターンがあります。

どちらの場合においても、清潔なカッターを使い・しっかりと乾燥させ・土に根が張るのを待ってから水やりをすることが重要なポイントです。

作業方法に大差はないため、サボテンの育成状況に応じた手法を取り入れるとよいでしょう。行う時期にも考慮して、余裕を持って丁寧に作業を進めていきましょう。

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