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ドラセナの育て方とは?好む環境やお手入れ方法、枯れる原因と対処法

ドラセナは、『幸福の木』と呼ばれる品種があることでも知られる縁起のよい植物です。見た目の美しさだけでなく、育てやすいことからも、インテリアとして高い人気を誇ります。日当たりや水やりなどの育て方のコツを知り、丁寧に育てましょう。

ドラセナに適した環境とは?

ドラセナに適した環境とは?

ドラセナは、アフリカやアジアの熱帯・亜熱帯気候に自生する植物です。そのため、ある程度の日当たりを好み、寒さには弱いという特徴があります。

自宅で育てる場合、どのような点に気を付けるべきか、具体的に押さえていきましょう。

程よい日当たり

ドラセナに適しているのは『程よい日当たり』です。

熱帯や亜熱帯に自生する植物と聞くと、直射日光に強そうなイメージを持つ人も多いかもしれませんが、あまりに強い日差しは、葉が枯れる原因につながります。枯れて黄色くなってしまった葉は、元の緑色には戻りません。

室内で、レースのカーテン越しに自然と日が当たるような窓際に置いておくとちょうどよいでしょう。

どうしても日が当たらない場所が定位置になってしまう場合は、週に4日ほど、4~5時間の日光浴の時間を設けるなどの対策が必要です。

室内温度は10度以上をキープ

日当たりと同時に意識したいのが『室温』です。ドラセナは寒さに弱いため、冬場の育て方には特に気を配る必要があります。

ドラセナの生育に無理をさせない快適な環境をキープするには、『10度以上』の場所に置くことを心がけましょう。

日光浴をした窓辺などは、夜になると急激に冷え込むことも考えられるため、1日の中で場所を移動させることも大切です。

日々のお手入れの方法は?

日々のお手入れの方法は?

日々のお手入れが比較的簡単とされるドラセナですが、最低限の『水やり』と『害虫対策』は欠かせません。

上手な水やりは害虫の予防にもつながるため、ポイントを押さえておくと一石二鳥です。着実にマスターしておきましょう。

乾燥を意識した水やり

ドラセナには『乾燥を好む』という性質があります。とはいえ、植物である以上、水が足りないことは避けなければなりません。

そのため『土が完全に乾燥したタイミング』で『鉢の底から水があふれ出るくらいたっぷりの量』を与えましょう。これが大原則です。

あとは、季節ごとのコツも覚えておきましょう。春~秋にかけての成長期は、水の吸収率が高まります。特に夏は、土が乾いたらほぼ毎日の頻度で水やりをしましょう。

気温が15度を下回り始めたら、冬場のお手入れに切り替えるサインです。

土が乾いたらすぐに水やりをするのではなく、2~3日くらい空けてからにしましょう。真冬は、月に1~2回くらいの頻度でも構いません。

土の乾燥を見分けるには、割り箸を土に差し込む方法が有効です。土の表面が白く乾き、割り箸を抜いたときに湿り気がなければ『乾燥した』と判断し、水を与えましょう。

病害虫もチェックしよう

ドラセナの敵になる病害虫としては『ハダニ』や『カイガラムシ』が挙げられます。

ハダニは、葉の裏に付いてドラセナの栄養を吸い取ってしまいます。気温の高い時期に要注意の害虫です。一方、カイガラムシは、葉や茎に寄生して植物を弱らせます。

いずれも、殺虫剤が有効ですが、水で流すことも効果的です。量が多い場合はシャワーで洗い流すのも一手です。

葉水で防虫対策を

霧吹きで葉っぱに水を補う『葉水(はみず)』は、防虫対策にも効果を発揮します。こまめに行うことで葉の乾燥を防ぎ、虫が付着しないように予防しましょう。

また、葉を元気に美しくキープできるだけでなく、室内で育てているうちに、葉の上に自然とたまってしまうホコリを取り除くこともできます。

防虫対策と美しさの両立ができるため、積極的に取り入れたい方法といえるでしょう。

上手に育てていくためのポイント

上手に育てていくためのポイント

ドラセナを上手に育てる3ポイント『肥料』『植え替え』『剪定』を押さえておきましょう。どのポイントも比較的手間がかからないので、知っているかいないかだけで大きな違いがあります。

『肥料』を施す時期と方法

ドラセナは、肥料を与えなくても育つ植物ですが、生育期に与えることで成長を促進させることができます。

肥料を施す場合は、5~9月に2カ月に1回くらいの頻度で与えるのが有効でしょう。緩効性の化成肥料を、やや少なめの量で与えるのがコツです。

生育が休止する冬場は肥料を与える必要はありません。

『植え替え』の手順や時期

株が大きく成長して鉢の底から根がはみ出している、根が密集して水はけが悪くなったと感じたら『植え替え』のサインです。2年に1回を目安に植え替えを行いましょう。

ドラセナの成長期にあたる5~9月ごろを目安に植え替えを行うと、スムーズに根付きやすくなります。とはいえ、7~8月の猛暑期はダメージを強く受けてしまうため、なるべく避けるようにしましょう。

植え替えの際は、株の周りの土を3分の1ほど取り除き、ひと回り大き目の鉢に移します。用土は、市販の培養土が便利ですが、ブレンドするのであれば『赤玉土6:腐葉土3:パーライト1』程度の割合で混ぜましょう。

大きくなり過ぎたら『剪定』を

ドラセナは、上に向かって高く成長していく傾向があります。どんどん伸びていくので、室内で育てられない高さになる前に『剪定(せんてい)』しましょう。

剪定時期は、成長期にかぶせるとスムーズですので、5~9月ごろがよいでしょう。

ドラセナの剪定は難しく考える必要はありません。新しく芽を出してほしい枝を選んで、剪定バサミで切り落とします。そうすることで、縦ばかりではなく横にも広がるようになり、理想の形に近づけることができます。

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