ゴーヤの育て方・栽培方法!初心者でも上手に育てるコツを紹介
苗が小さいうちは、土の表面が乾いたらこまめに水をあげます。成長してきたら、雨の日を除いて朝晩たっぷりとあげましょう。水やりのポイントは、午前中や夕方など気温が下がったタイミングを狙うことです。
真夏から9月ごろまでの収穫最盛期には、さらに多くの水を必要とします。乾き具合をチェックしながら、水やりを調整するとよいでしょう。
肥料も忘れないように
苗などを植え付けるときに与える肥料のことを『元肥(もとごえ)』、育ち始めてから追加で与える肥料のことを『追肥(ついひ・おいごえ)』といいます。
ゴーヤには、元肥として牛糞堆肥などの有機肥料を土に混ぜておきましょう。肥料入り培養土を使う場合は必要ありません。追肥は、2週間に1回程度を目安に液体肥料を与えるとよいでしょう。
肥料が不足すると葉が黄色くなったり花が付きにくくなったりする場合がありますが、あげすぎても葉やつるが成長しすぎて肝心の実がならない場合があります。肥料は、日々ゴーヤを観察しながら加減することが大切です。
病害虫のチェック
ゴーヤは無農薬でも育てやすい野菜ですが、念のため病害虫には気を付けましょう。最も気を付けるべきは『うどんこ病』です。症状は、その名の通りうどんの粉をかぶったように、葉の表面が白っぽくなります。
日光が当たらない状態が続いたり、乾燥したりすると発生しやすいため、日当たりや水やりには十分気を付けましょう。一般的には、5~7月ごろに発生しやすいといわれています。
そのほか『つる割れ病』や『つる枯れ病』にも注意が必要です。つる割れ病は、5~9月ごろに発生しやすく、古い土にいる細菌が原因です。新しい土を使うことで予防できますが、もし発見した場合はすぐに殺菌剤をまきましょう。
つる枯れ病は、4~10月ごろに発生しやすく、土中の細菌や病気を持った枯葉などが原因です。葉や茎などが部分的に茶色く枯れていき、そのままにしておくと被害はどんどん広がってしまいます。
日頃から、水やりや雨が降ったときに泥はねしないよう対策をとっておくとよいでしょう。
ゴーヤの収穫方法についてのQ&A
初心者の場合、ゴーヤを育てる上でさまざまな疑問が湧いてくるものです。ゴーヤについて分からないことは事前にクリアにしてから、栽培を始めましょう。収穫についてのQ&Aを紹介します。
ゴーヤの摘心は?
『摘心(てきしん)』とは、植物や野菜の成長を促すために行う手入れの一つです。ゴーヤの場合、親づるをカットすることで子づるを伸ばしていきます。
小さな葉やつるが出ている最も太いつるの先を、園芸用ハサミを使ってカットしましょう。摘心のタイミングは、種まきや植え付けが終わってある程度株が成長したころです。
ゴーヤの摘心は基本的に1回でよいですが、成長の状況によっては複数回行う場合もあります。
おすすめの収穫時期は?
おすすめの収穫時期は、開花してから15~25日程度経ったころです。ゴーヤの緑色が濃くなってイボイボが盛り上がってきたタイミングで収穫しましょう。
黄色やオレンジ色っぽくなってきたら、熟れすぎのサインです。あまり待ちすぎず、できる限り早めの収穫を心がけましょう。
次の年に向けて種を収穫したい場合は、黄色を通り越してオレンジががったあと、実が割れるまで待ちます。
黄色くなったゴーヤは食べられる?
黄色くなったゴーヤは決して腐っているわけではなく、熟しているだけです。そのため、黄色くなったからといって食べられないわけではありません。
緑色のゴーヤと比べるとシャキシャキした食感はなくなりますが、その分ゴーヤ特有の苦味は和らぎます。苦味が得意ではない人は、黄色くなったゴーヤの方がおいしくいただけるかもしれません。
人によっては、熟して黄色くなったゴーヤをメロンのように甘いと表現するほどです。まだ経験したことがない人は、あえて黄色くなるのを待ってみてはいかがでしょうか。
ただし、熟しすぎると腐ってしまうため、早めに食べるようにしましょう。
まとめ
ゴーヤは比較的シンプルに育てられるため、初心者にもおすすめの野菜です。グリーンカーテンとして活躍してくれる上、収穫したゴーヤでチャンプルーや和え物など料理も楽しめます。
必要なアイテムを揃えて、ゴーヤが好む環境と水やりさえ行えば、どんどん大きく成長してくれることでしょう。あまり神経質にならず、日々の手入れを楽しむ姿勢が大切です。
栽培スケジュールや手入れ方法など基本なことを一通り把握したら、早速ゴーヤ栽培を始めましょう。