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アマリリスの育て方と栽培方法|植え替えや水やり、増やし方・注意点も

百合の花に似た華やかな大輪の花を咲かせるアマリリス。種類も豊富で比較的育てやすいので、ガーデニングで楽しめる花です。アマリリスの詳しい育て方を紹介します。水やりや肥料、越冬の仕方などを覚えて、毎年きれいな花が咲くようお手入れしてくださいね。

アマリリスとは

アマリリスとは

長いまっすぐ伸びた茎の先に大輪の花をいくつも咲かせるアマリリス。華やかな印象を与える花で、チューリップと同じ球根植物です。鉢植えや庭で育てることもでき、切り花としても楽しめます。花の色は赤や白のほかにピンクや黄色、複色などさまざまあります。アマリリスは多年草で比較的初心者でも育てやすく、豪華な花を楽しめるので家庭で育てても楽しめます。アマリリスの原産地や開花時期など基本情報を紹介します。

アマリリスの原産地

アマリリスは、ヒガンバナ科ヒッペアストラム属の花で、学名はHippeastrum、hybridum、英語名はAmaryllis、Barbados、lilyなどとなっています。日本名ではジャガタラズイセンとも呼ばれます。原産地は中央アメリカや南アメリカです。耐暑性には比較的強く、耐寒性はあまりない植物です。特に外来種は少し寒さに弱いので、防寒対策をするといいでしょう。アマリリスは、15~23度くらいの温度の時期がよく育ちます。

アマリリスの開花時期

アマリリスの開花時期は、屋外で栽培するときは春から夏にかけて茎が40~80cmほど伸びて開花します。鉢植えで室内で育てる場合は、初夏に咲くアマリリス以外にも春咲きや真夏咲き、秋咲きの品種などもあるのでほぼ一年中楽しめる花といえるでしょう。アマリリスの春咲は4月下旬~6月頃、秋咲きは10月頃がもっともよく咲く時期です。切り花としてのアマリリスは、一年中出回っています。

アマリリスの花持ちは

アマリリスの花持ちは、7日〜10日ほどです。一株にいくつかの花を咲かせるので、鉢植えでも生花として一本だけ飾ってもとても見応えがあります。ピンクやオレンジ、紫、緑や茶色、複色などさまざまな花の色があり、一重咲きや八重咲きなどさまざまな形で大きな花を咲かせるので、開花してからしばらく楽しめる品種です。

アマリリスの種類・品種

アマリリスの種類・品種

アマリリスの種類は非常に多く、1000種類ほどあるといわれています。アマリリスの原種と園芸種があります。

アマリリスの原種

ヒッペアストルム・パピリオは春咲きの原種です。花の色は、緑がかった白い花弁に深い紅の筋が入っています。蕾を見ていてもきれいな品種です。レティクラタムは、紫がかったピンクの花びらに濃いピンクの網目が入っている品種。変種のシロスジアマリリスも多く出回っています。ストリアタムは、鮮やかなオレンジ色で中心が黄色になっています。マンドニイは、中心が緑色で外側が赤い色をしています。

アマリリスの園芸種

大輪の園芸品種の総称であるヒッペアストラム・ヒブリダムの中にも種類はたくさんあります。真っ赤な花を咲かせるレッドライオン、純白の花が咲くのはクリスマス・ギフト、ほんのりピンク色の一重の花が咲くアップルブロッサムは、草丈が70cm以上にまで育ち、花径は20〜25cmの巨大な花を咲かせます。八重咲きの花が咲くのはアフロディーテなどがあります。ヒッペアストラム・ヘンリアエは、小型のアマリリスで、ミニチュアアマリリスとも呼ばれます。

また、ヒッペアスケリアは、アマリリスと呼ばれるヒッペアストルムと、スプレケリアの交配種です。夏に赤い鮮やかな花を咲かせます。ヒッペアストラム・グラキリスは、ストリアタムと園芸品種を交配させたもので、ひとつの球根から茎が3本出て中輪の花が咲きます。アマリリスは、花の色も花びらの数も大きさもさまざまあるので楽しめます。

アマリリスの育て方・栽培方法

アマリリスの育て方・栽培方法

アマリリスの育て方や栽培方法を詳しく紹介します。比較的手がかからず、初心者でも育てやすい花ですが、地植えの場合の温度や日当たりなどは気をつけてあげないと傷んだり枯れてしまう原因にもなります。アマリリスはひなたで育てるとよく育ちますが、直射日光が当たるところで育てると根が傷んでしまいます。特に夏場は、ひなたまたは反日陰くらいの日差しが当たるところで育ててあげましょう。

アマリリスの植え付け

アマリリスを植え付けるときは、ある程度気温が高くなってきてからの時期に行います。原産が熱帯なので寒さにはあまり強くないので気温の低いうちに植え付けてしまうと育ちが悪くなることがあります。3月の下旬くらいから4月いっぱいくらいまでが適している時期です。桜の花が散って葉が出てくることろと覚えておくといいかもしれません。

鉢植えで室内で育てる方が温度管理の調節がしやすいので、初めてアマリリスを育てるときには鉢植えの方がおすすめです。

アマリリスの水やり

アマリリスの水やりは、夏場と冬では少し異なるので覚えておきましょう。植え付けたときに水やりをしたら、あとは芽が出て葉が伸び始めてから水やりをします。春から夏にかけては、土の表面が乾いたらたくさん水をあげてください。秋になって葉が枯れてき始めたら少しずつ水やりの量を減らしていきます。冬の間は水やりをしなくても大丈夫です。完全に乾かしてください。

地植えで育てる場合は、夏の暑い日が続くときだけ水やりをすればよく、あとは必要ありません。

アマリリスの肥料

アマリリスを植え付けてすぐは肥料はいりません。根が傷んでしまうため、最初は用土だけで育てましょう。葉が出始めてから肥料を使います。アマリリスの肥料は、元肥は三要素等量の緩効性化成肥料を培養土などの用土に混ぜておくといいでしょう。成長期の間は1か月に2回くらい肥料をあげてください。花が咲いた後に、カリ分が多めに配合されている液体肥料か固形肥料を追肥してください。アマリリスの成長期に肥料が足りないと、球根の育ちが悪くなることがあります。

アマリリスの土

アマリリスを育てる土は水はけのよい通気性に優れた、保水性のある土がいいでしょう。市販の草花用培養土でもOKです。ブレンドした土を使う場合には、赤玉土5、腐葉土4、パーライト1の配合で混ぜた土を使うといいでしょう。

地植えにする場合は、水はけがよく日当たりのいい場所を選んでください。直射日光が当たらないところがいいでしょう。水はけがよいことも大切です。水はけがあまりよくない場合は、川砂やパーライトを足してみてください。アマリリスは、pH5.5~6.0ぐらいの弱酸性の環境を好みます。酸性の土壌の場合は、苦土石灰をまいて2週間くらいおいてからアマリリスを植えてもいいでしょう。

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アマリリスは球根からそれともポットで?

アマリリスは球根からそれともポットで?

アマリリスは、球根から育てる方法とポット苗を育てる方法があります。初心者の場合は、ポット苗から育てる方がかんたんなので失敗も少なくおすすめです。それぞれの育て方のポイントや注意点を紹介します。

アマリリスを球根から育てる

アマリリスを球根から育てる場合、よい球根を選ぶことがとても大切です。アマリリスの球根は、栄養分がたっぷり詰まった丸々とした大きいものがよいでしょう。園芸店やホームセンターなどで手に取って球根を選べるといいですね。球根を押してみてへこんだりカビが生えているようなものは避けてください。

鉢植えの場合は、鉢底にネットを敷いてから鉢底石を入れ、培養土を入れます。上部3分の一は残しておいてください。培養土の上に球根を2つ分ずつ間隔を開けて、球根の下半分くらいが埋まるように植えます。

地植えの場合は、植え付けの2週間くらい前に20cmほど掘って弱酸性の土を作っておきます。アマリリスの球根を下半分くらい埋めるように20〜30cmの間隔で植えましょう。植えた後に水やりをしてあとは葉や蕾が伸びてくるまでは水やりは控えめにしてください。

アマリリスをポット苗から育てる

ポット苗から育てる場合は、根がしっかり張った安定した苗を選んでください。虫がついていないかカビが生えていないかよく見てみましょう。ポットから苗を出して、下の方の古い土を落とし鉢の半分程度まで培養土を入れて球根の3分の2を隠すように植えます。植え付けてから水をあげてください。

鉢で育てる場合は、6〜8号の鉢に1つの球根が目安です。

アマリリスの害虫・病気

アマリリスの害虫・病気

アマリリスにつく害虫や病気はいくつかあります。

モザイク病

モザイク病は、アマリリスの葉にモザイクのような斑点ができる病気です。モザイク病の発生は、ほかのモザイク病の植物と接触することで感染します。なるべくほかの植物と接触しないようにして、モザイク病を発見したらほかの植物との接触はなるべく避けるようにするとともに、モザイク病にかかった株を早めに抜き取ってほかの植物に移らないように対策を取ります。

赤ダニ

高温が続く初夏から真夏にかけて赤ダニなどのダニ類が葉の裏側につくことがあります。ダニが発生したら早めに駆除してください。薬を使うか、鉢を横に倒して水をかけて洗い流すとダニをが落ちます。

赤斑病

春から初夏、また秋に長雨が続いたりすると赤斑病が発生する場合があります。赤斑病は、葉や茎に赤褐色の斑点ができます。球根にできることもあり、赤斑病になったらその球根は廃棄します。予防策としては、風通しがよく水はけもよい土で育て、長雨にあてないようにします。

アマリリスの冬の育て方

アマリリスの冬の育て方

アマリリスは寒さには強くありません。翌年もたくさん花を咲かせるために正しく越冬させることが大切です。秋になってアマリリスの花が枯れてきたら、花を切り落とします。花をつけたままにしておくと球根が小さくなってしまいます。枯れない葉はそのまま残しておきましょう。冬は水やりはしません。

地植えの場合は、敷き藁や盛り土などをして防寒対策を取りましょう。

まとめ

アマリリスは、大輪の花を春と秋に咲かせる多年草で一度植えると何回も楽しめます。初心者にも比較的育てやすい品種なので、鉢植えや地植えで試してみてください。アマリリスが好む培養土を使い、肥料と水やりは成長期のときはたっぷり与えましょう。寒さに強くないので、冬の防寒対策も忘れずに行ってください。

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