オカワカメの育て方・栽培方法|種類や選び方・注意点も紹介
オカワカメは別名「ぬるっぱ」と呼ばれ、夏から秋に向けて開花する、南アメリカを原産国とする植物です。葉酸やビタミンA、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が豊富で、栄養価が高い野菜の一つです。オカワカメの育て方や種類などを紹介します。
オカワカメを育てる前に知っておきたいこと
オカワカメは別名で「ぬるっぱ」「アカザカズラ」と呼ばれ、ツルムラサキ科のカザカズラ属に分類されるツル性の多年草です。
ビタミンやカルシウムなどのミネラルが豊富な栄養価の高い植物のため、日本には中国から「長寿の薬草」として用いられたといわれています。別名で「雲南百薬(うんなんひゃくやく)」とも呼ばれています。
ツルを長く伸ばしたところにたくさんの葉をつけることから、オカワカメを「緑のカーテン」として利用することもあります。
食用に使用されるのはスペードの形をした葉です。7月頃になるとオカワカメの食べ頃となり、たくさん茂っている葉を収穫して食べられます。食べられるのは花が咲き始めるまでの9月中旬頃までとされています。花が咲き始めると葉が枯れてしまうため収穫の時期は終わります。葉は厚みと弾力があり、茹でるとヌメリが出てワカメのような食感になることから「オカワカメ」と呼ばれるようになりました。
オカワカメの基本情報
丘若芽(オカワカメ)の原産国は南アメリカの多年草で、別名で「ぬるっぱ」「藜蔓(アカザカズラ)」「マデイラ蔓(マデイラカズラ)」「雲南百薬(ウンナンヒャクヤク)」と呼ばれています。
ツルムラサキ科のアカザカズラ属に分類される植物で、6~10月に白い花を開花します。食材として食べられるのはクローバーの形をした葉の部分です。
学名は「Anredera cordifolia」、英名は「Madeira vine」です。
耐寒性にはやや弱く、耐暑性には強い植物です。開花時期が長いため、園芸初心者の人でも栽培しやすいのが特徴です。
オカワカメの特徴
オカワカメは、葉酸やビタミンAのほか、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル豊富で、非常に栄養価が高い野菜の一種です。適度に摘心していくとツルがどんどん伸びて丈夫な野菜です。
一度葉をつけると収穫期は約2カ月と長く、収穫したものはサラダや和え物などにして食べるのがおすすめの野菜です。
オカワカメの種類と選び方
多年草と呼ばれるオカワカメは栽培方法がかんたんなため、暖かくて水はけがよく、日当たりと風通しがいい環境であれば栽培できます。
オカワカメの種類
オカワカメは別名で「藜蔓(アカザカズラ)」「マデイラ蔓(マデイラカズラ)」「雲南百薬(ウンナンヒャクヤク)」と呼ばれるだけで、種類は1種類のみです。
オカワカメの選び方
食材として用いられるオカワカメは、葉に厚みがあり、クローバーの形をしたものを食べます。食べる際は葉の形を確認しましょう。
オカワカメを育てるために必要な準備
オカワカメは園芸初心者の人でもかんたんに栽培ができるおすすめの野菜です。栽培はしやすいですが、育てるために必要な環境や用土などをしっかりと押さえておきましょう。
日当たり、置き場
オカワカメは、熱帯環境に向いている植物のため、日当たりがよく風通しのよい場所を好みます。低温な場所は苦手なため、寒さ管理に気を付けて栽培すればどの地域でもかんたんに栽培ができます。
用土、土づくり
オカワカメを育てるには、水はけと通気性のいい土作りが最適です。鉢やプランター植えの場合は、市販の野菜用培養土又は、赤玉土(小粒)と腐葉土を7対3で混ぜた土が使用するのがおすすめです。
種の準備の仕方
オカワカメは種ではなく、苗から育てます。5月頃から苗植えを始めましょう。
オカワカメの育て方・栽培方法
オカワカメは、種ではなく苗からの栽培になるため、鉢やプランター、地植えで栽培します。比較的育てやすい植物ですが、オカワカメは長く大きく成長する植物のため、環境に合わせて正しく栽培しましょう。
種まき、苗木の植え付け時期と方法
オカワカメは、5月上旬~下旬に苗植えをするのが適期です。
株間は15~20cm程度、プランター栽培だと2~3株を目安に栽培するといいでしょう。
まずはプランターの8割程まで通気性のいい土を入れます。苗がしっかり入る大きさの穴を堀ったところに苗を植えていきます。苗を植えたらたっぷりと水やりを与えてください。土と苗の根が十分に馴染んだら植え付けの出来上がりです。
プランターで栽培する場合は、庭植えの場合よりも葉が少し小さくなることを頭に入れて置いてください。
土作り、水やり、肥料の与え方
オカワカメの土作り、水やり、肥料の与え方は以下の通りです。
土作りは、粒状の化成肥料を混ぜたものを使用します。鉢に植える場合は、水はけがいい状態にしてください。
水やりは、オカワカメは乾燥に強く丈夫な植物なため、地植えの場合は葉っぱが萎れてきたときのみに水やりを行い、普段は水やりをせずそのままにしておいて大丈夫です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたら定期的に水やりをしましょう。
肥料の与え方は、苗を植える時に化成肥料を混ぜたものを蒔きます。その後は5~9月の間の時期に、月1回のペースで化成肥料を土に蒔いて株元へ寄せておくといいです。
植え替え、鉢替えの時期と方法
5月上旬~5月中旬が植え替えの時期に適しています。
オカワカメは草丈が3m程度まで長く育つため、地植え又は大型のプランターなどに苗の植え付けを行いましょう。株間は地植えの場合は15~20cm程度、プランターの場合は2~3株を目安に間隔をあけてください。プランターで栽培すると、庭植えの場合よりも葉の育ちが少し小さくなります。
手入れ、剪定、切り戻しの時期と方法
オカワカメのお手入れ方法や切り戻し方法などは以下の通りに行います。
オカワカメは、そのままにしておくとどんどん長く大きく成長していきます。そのため、定期的に摘心をして、収穫するときには葉っぱとツルを一緒に剪定しながらお手入れしていきましょう。