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インゲンの種類・品種一覧!基本情報や育て方などを紹介

インゲンは、中央アメリカが原産国の植物です。インゲンにはカロテン、食物繊維、ビタミンC、ビタミンB群など豊富な栄養素が含まれており、さまざまな料理に用いられる食材としても身近です。育て方や種類などを紹介します。

インゲンとはどんな植物?

インゲンとはどんな植物?

インゲンとは、中央アメリカ、メキシコ南部が原産国のマメ科のインゲン属に分類される植物です。

インゲンは元々、完熟した「インゲンマメ」自体を食べていました。しかし近年では、インゲンの若取りしたものをサヤごと食べるようになったため、「サヤインゲン」と呼ばれるようになりました。若いサヤを食べるときは「サヤインゲン」、完熟した豆を食べるときは「インゲン」と呼ばれます。サヤの形には、「丸サヤ」と「平サヤ」があります。一般的に食べられているインゲンは丸サヤで、長さは約20cmのドジョウインゲンです。

インゲンの特徴

インゲンの特徴

インゲンにはカロテン、食物繊維、ビタミンC、ビタミンB群などの豊富な栄養素がたくさん含まれています。

インゲンには、つるあり種とつるなし種があります。つるあり種は収穫時期が長いのが特徴で、つるなし種は種まきから収穫までの期間と収穫できる期間が短いです。つるあり種は収穫までの期間、収穫できる期間ともに長いので、一気に収穫ができるのが特徴です。初めて栽培する人には、期間が短く一度に収穫ができるつるあり種をおすすめします。

インゲンの学名は「Phaseolus vulgaris L.」、和名は「インゲンマメ」「センゴクマメ」「フジマメ」、別名「サンドマメ(三度豆)」、英名では「Snap bean、Kidney bean」と呼ばれています。

発芽地温は25℃前後、生育適温は20℃前後にするといいでしょう。

科・属マメ科インゲンマメ属
和名インゲン、インゲンマメ、センゴクマメ
別名サンドマメ(三度豆)
英名Common bean、French bean、String bean、Green bean、Faricot、Kidney bean、Wax bean、Snap bean
学名Phaseolus vulgaris L.
原産地メキシコ南部、中央アメリカ

インゲンの開花情報、見頃の季節

インゲンの開花情報、見頃の季節

インゲンの開花は、つるなし種が6月中旬~9月、つるあり種が7~9月中旬です。鹿児島県や沖縄県などの暖かい地方では、この時期以外にも冬の時期にも収穫、出荷されています。

植え付けの時期に続けて種まきをすると、一年で連続して3回インゲンを収穫できます。

インゲンの花言葉、由来

インゲンの花言葉、由来

インゲン(さやいんげん)には「豊かさ」「必ず来る幸福」「喜びの訪れ」「喜びを運ぶ」の花言葉があります。それぞれの意味は収穫時の様子をもとに由来されています。

インゲンの花言葉

インゲンの花言葉「豊かさ」は、インゲン特徴の種を蒔いてから花が開花し、その間に再び種を蒔くと年間を通して豆の収穫ができることから由来されています。

「喜びの訪れ」「喜びを運ぶ」の花言葉は、インゲンは花が咲き終わると緑色のサヤができます。インゲンはこのサヤごと食べられるため、サヤができて収穫して食せる喜びからこの花言葉がつけられました。

「必ず来る幸福」の花言葉は、インゲンの花が咲き終わると高い確率で美味しいサヤが収穫できるとされています。このことから、幸福の花言葉がつけられました。

インゲンの由来

インゲンの由来は、1654年に帰化した明の僧侶の隠元隆琦が、日本にインゲンを持ち込んだことから、隠元(インゲン)と名付けられました。しかし、隠元僧侶が持ち帰ったものはインゲンではなく、フジマメだったという説もあります。

インゲンの種類、品種

インゲンの種類、品種

インゲンには、ドジョウインゲン、サーベルインゲン、平サヤインゲンなど豊富な種類があります。海外の品種には、紫色や黄色いものなども作られています。それぞれの品種の特徴を押さえておきましょう。

ドジョウインゲンタイプ

見た目が細長くて「どじょう」に似ているところからこの名がつけられました。一般的によく食べられているのがこの品種です。ドジョウインゲンには、蔓性のものと半蔓性のものがあります。

サーベルインゲンタイプ

サヤの形が丸サヤで、ドジョウインゲンより筋が少なく、細くて色が濃く鮮やかなのが特徴の品種です。

モロッコインゲン

モロッコインゲンは、サヤが他の品種に比べてやや大きいのが特徴。平サヤインゲン(平鞘隠元・ひらざやいんげん)の一種で、タキイ種苗が商標登録しています。鞘が幅広くて長いため、調理をする際にはサヤに沿って細切りにして火を通すとシャキシャキ感が残って美味しく仕上がります。

平サヤインゲン

平サヤインゲンは、モロッコインゲンの一種。サヤが大きいのが特徴的で、調理をする際にはサヤに沿って半分に切り、さらに細切りにするのがおすすめです。

アキシマササゲ

アキシマササゲは、ササゲという名を持ちますが品種はインゲンです。2002年に「飛騨・美濃伝統野菜」に認定された品種になります。緑色のサヤの表面に紫色の縞模様「アントシアニン」が入っているのが特徴的です。縞模様は、昼と夜の気温差が大きいほど色濃く現れます。熟した豆自体にも縞模様が入り、秋に濃い縞模様が現れることから「秋縞ささげ」とも呼ばれています。また、サヤの縞模様は加熱すると消えてしまうことから、地元では「湯上り美人」という名でも親しまれています。アキシマササゲの収穫は7月下旬頃から始まり10月頃まで続き、旬は8月下旬から9月です。

ドイツ豆

ドイツ豆は奈良県の大和盆地で栽培されてきたインゲンの在来種で、平サヤインゲンの一種です。ドイツ豆は食べた時の固い筋がなく、適度な歯触りなのが特徴です。

黄インゲン

黄インゲンは、別名で「バターインゲン」と呼ばれています。丸サヤと平サヤがあり、丸サヤの方が比較的多く出回っています。サヤを切っても断面も黄色なのが特徴です。黄インゲンも普通の緑色のインゲンと同じくほんのり甘味が感じられ、青臭さがなどの独特なクセがなくて食べやすい品種です。

紫インゲン

紫インゲンの国内で出荷されている品種は、タキイ種苗から「パープル・ホープ」です。このインゲンは表面の色が濃い紫色をしているのが特徴です。表面は紫ですが中身は緑色で、茹でると紫色の色素が流失して緑色になってしまいます。沸騰したお湯に塩を入れて20秒程茹でたらすぐに氷水にとって冷ますと、紫色を程よく残せます。

インゲンの育て方、栽培方法

インゲンの育て方、栽培方法

インゲンは栄養素が豊富でさまざまな料理に万能な野菜の一つです。栽培方法には「つるなし種」と「つるあり種」での育て方があります。家庭菜園でも十分に栽培して食べられる植物なので、正しい育て方や栽培方法を学んで育ててみましょう。

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インゲンの育て方

インゲンは、土壌酸度が弱酸性~中性のものを使用し、日なたに4~7月に種蒔きをし、4~7月に植え付けを行います。収穫の時期は、つるなし種は7月~9月中旬、つるあり種は6~9月です。花が咲いてから約2週間でどちらも収穫ができます。

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