ガジュマルの水やり方は?季節によって頻度を変えるのがポイント
水やり以外の日々のお手入れ方法
ガジュマルは水やり以外にもお手入れで気を付ける点があります。具体的にいえば、栽培環境や肥料、選定タイミングの三つです。これらの点を守らなければ、最悪の場合枯れてしまう可能性もあります。
水やり以外の日々のお手入れの方法についてここでは解説します。
栽培環境
ガジュマルの栽培環境で意識するべきなのは、日当たりと置き場所です。ガジュマルは熱帯で育ってきた植物のため、日当たりがよい場所を好みます。効果的に成長させたい場合は積極的に日光に当てましょう。
春から秋までの期間であれば、外に置いていても問題なく育ちます。耐寒温度は5度のため、冬場は室内に置いてあげましょう。室内で育てる場合も、日が当たる場所に置いてください。
ただし、急激な環境の変化は避けましょう。冬から春の変わり目で、急に直射日光の当たる外に出すと葉焼けしてしまう可能性があります。外の日陰から直射日光が当たる場所など、徐々に位置を動かして環境に適応させてあげましょう。
また斑がある種類は直射日光に弱いため、直射日光は避けた方が無難です。
肥料の与え方
ガジュマルは肥料を与えすぎると、葉や枝が成長しすぎることもあります。そのため、土で育てる場合は必ずしも必要ではありません。ハイドロカルチャーで育てる場合や効率よく成長させる場合は肥料を与えましょう。
肥料を与える場合は、春から秋までの期間に与えます。土で育てる場合は、即効性のある液体肥料でも、ゆっくりと効果が出る置き肥でも問題ありません。ハイドロカルチャーの場合は液肥を与えます。
冬に肥料を与えるのはよくありません。休眠期にあり、根っこを傷める可能性があります。過剰な肥料はガジュマルを枯らす原因にもなるため、注意してください。
肥料を与えるタイミングは液肥であれば、2週間に1回程度の頻度で与えます。固形肥料であれば、1〜2カ月に1回与えましょう。固形の場合は生え際から少し離れた場所に置いておきます。
無理に肥料を与える必要はありませんが、もう少し大きくしたい場合などは肥料を使うのを検討してみてください。
剪定のタイミング
ガジュマルは放置しておくと枝が伸び過ぎてしまい、管理しきれなくなります。特に家の中やベランダなどスペースが限られている場合は、剪定が欠かせません。そのため、1年に1回剪定を行うようにしましょう。
剪定のタイミングとしては5〜6月がベストです。剪定バサミやノコギリを使って切っていきます。切り口を保護するために癒合剤を使うと安心です。
ガジュマルの樹液は肌の弱い人の場合、触れるとかぶれることがあります。そのため、園芸用の手袋を準備しておきましょう。
剪定を行うときは、切り戻しという方法で作業します。不要な枝を切り、枝が治りがよいよう切っていく作業です。
このとき、ちょうどよいと思ったバランスよりももう少し多めに切るようにしましょう。ガジュマルは成長が早いため、少々切り過ぎてしまっていても、すぐに元に戻ります。
室内での冬越し方法
ガジュマルは耐寒温度が5度のため、冬場外に置いておくと葉っぱが黄色くなり、枯れてしまう恐れがあります。室内の温かく日当たりがよい場所に置いておきましょう。
夜は窓のそばには置かないようにします。冷たい風や霜が入ることで、ガジュマルにダメージが残る可能性があるためです。
また暖房がある場所は温かいですが、乾燥する恐れがあるため、直接風が当たるような場所は避けましょう。
大きく成長したら植え替えが必要
ガジュマルは成長が早い木のため、定期的な植え替えが必要です。植え替えしない場合、成長が遅れるだけではなく、最悪の場合は枯れてしまう原因にもなりかねません。
植え替えをする頻度や時期、植え替え方法について解説します。
頻度と時期
ガジュマルの植え替えは1〜2年に1回の頻度で行いましょう。ガジュマルは成長が早い木で植え替えをしないと、鉢の中で根っこが行き場を無くしてしまうこともあります。
その結果土の中に酸素が十分に行き渡らなくなり、根腐れし枯れてしまうかもしれません。
時期は4月から7月がおすすめです。植え替えはガジュマルにどうしてもダメージを与えるため、成長期に行うようにしましょう。
上記以外のタイミングで植え替えを行うと、植え替えのダメージを回復させられず枯れてしまう原因になります。
植え替え方法
植え替えはこれまでより一回り大きいサイズの鉢を選び、鉢底にネットをかぶせ、軽石を敷き詰めます。そのあとで土を鉢の10~30%くらいのところまで入れてください。
次に古い鉢に植わっているガジュマルを引き抜きましょう。根っこを痛めないよう鉢の横を叩きながら抜くとスムーズです。
引き抜いたら、古い土を落としましょう。ピンセットなどでほぐすときれいに落とせます。腐ったり、黒ずんだりしているものは剪定バサミなどを使って切ってしまってかまいません。
土をきれいに落としたらガジュマルを新しい鉢の中心に置きましょう。置いたら土を入れ鉢の縁から2〜3cmほど下まで土を入れます。
以上で植え替えは完了です。最後にしっかりと水をあげてください。植え替えが終わったあとは、日当たりが良い日陰に置きましょう。植え替えのダメージが残った状態で、直射日光がある場所に置くとガジュマルに負担がかかる可能性があります。
ガジュマルは挿し木で増やしてみよう
ガジュマルを増やしたい場合は挿し木で増やすのがおすすめです。ガジュマルは種まきが難しく、挿し木の方が簡単に増やせます。
ここでは挿し木で増やすのに適した時期や方法を解説します。
適した時期
ガジュマルの挿し木をする場合は5~7月がおすすめです。上記でも紹介したようにガジュマルが成長期にあるため、成功率が高いでしょう。
また剪定を行う時期とも重なっており、剪定した枝をそのまま挿し木しやすい時期でもあります。そのため、自然な流れで挿し木できるでしょう。
挿し木の方法
挿し木をする場合は、剪定後の枝をコップなど水に数時間つけ、根が生えてきたら土に植えます。枝は葉っぱが1枚だけ残るような状態にし、それ以外の枝はカットしておきましょう。