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アマリリスの育て方と株分け方法|選び方と植え付け方法、注意点も

分球のために用意するものは、穴掘り用のシャベルとナイフです。鉢植えにするなら新しい鉢と用土を、翌春に地植えにするならおがくずやピートモス、ダンボールも用意しましょう。

アマリリスの株分けの手順

分球させるには、親球となる球根を大きく育てることから始めます。花が終わったら花がらとタネができる部分を切り落とし、葉と花茎は枯れるまで放っておきましょう。そして葉などが枯れた10〜11月くらいの晴れた日に、分球の作業をします。

球根が傷つかないように土から掘り起こしたら、固まった土を落としつつ根をほぐします。親球から手で子球が分けられないときは、ナイフを差しても構いません。分球した球根を鉢植えにするときは、すぐに植え付けてしまいましょう。

分球した球根を地植えにするときは、土を落として半日陰の風通しのよい場所で十分に乾燥させます。球根がよく乾いてから葉と茎、根を除き、保存しておきましょう。おがくずやピートモスを詰めたダンボール箱に球根を入れ、室温10℃以上の場所で春まで保管します。毎月1回は中をチェックして、球根にカビが生えてないか確認するとよいでしょう。

アマリリスの株分けのコツ

アマリリスの小さな球根も花が終わった後でちゃんと処理をしてやれば、栄養をしっかり蓄えた大きな球根に育てられます。球根を十分な大きさにできれば、分球は比較的かんたんです。

アマリリスは、ヒガンバナが咲き終わる季節に葉の生長が止まります。このタイミングで葉が8枚以上出ていることが、球根が十分に大きくなっている目安になります。

アマリリスを育てるときの注意点

アマリリスを育てるときの注意点

アマリリスには毒性があるので、ペットや小さなお子さんがいるご家庭では鉢植えの置き場所や、植える場所に気をつけましょう。病気や害虫におかされることもあるので、対策法を知っておくと安心です。

注意点1.アマリリスには毒性がある

アマリリスの花と葉茎、球根には毒性があります。ペットが食べると嘔吐や下痢などの中毒を起こすおそれがあるので、かじられないように注意を。もしもペットが食べてしまったときは、動物病院で診察を受けましょう。

注意点2.アマリリスを育てる時に気をつける病気や害虫

アマリリスを育てるときには、病気と害虫に注意しましょう。病気や害虫により生長が阻害され、葉が枯れてしまうことがあります。

モザイク病

モザイク病とは、ウイルス性の葉に斑点ができる病気です。多くの場合アブラムシによって媒介されるので、アブラムシの防除が予防対策になります。残念ですが発病したら治せないので、ほかの株にうつらないよう、球根ごと引き抜いて速やかに処分しましょう。

赤班病

赤班病は、4〜10月の盛夏を除いた時期に発生します。初期は不規則な赤い斑点が生じ、末期になると拡大した赤い病班に黒く小さな斑点がたくさんできます。防止するには風通しを良くし、密に茂らないように管理します。病害部分は見つけ次第摘除し、焼却処分しましょう。

赤ダニ

赤ダニはその名の通り赤く小さなダニの仲間で、4〜7月ごろに多く発生します。アマリリスの葉の裏についているのを見つけたら鉢を横倒しにし、水洗いでダニを落としましょう。

ネダニ

ネダニはアマリリスの球根のキズから中に侵入し、養分を吸って葉を枯らせてしまいます。株を見ても病気も害虫もいない、それなのに生長が悪いと感じるときはネダニの可能性があります。球根を植える前にはネダニに侵されていないかを確認し、薬剤を使って防除するとよいでしょう。

まとめ

アマリリスは多くの園芸品種がある、多年草の球根植物です。花が終わった後に根元から切り落とす処置をきちんとすれば、球根を大きくして株分けをし、さらに増やすこともできます。地植えの場合は防寒対策をするか、掘り出した球根を乾燥させて保管しておくことで、また翌年にきれいな花を楽しめます。

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