MENU

リンゴの種類はいくつある?品種ごとの味の違いや特徴を解説

他の品種と比べると小ぶりではあるものの、濃厚な蜜がたっぷり入っているため甘味とジューシーさがたまりません。『高徳』はスライスして食べると、その美味しさを最大限に楽しめます。

爽やかな酸味を楽しむ品種

爽やかな酸味を楽しむ品種

「さっぱりした味わいが好き」「少し酸味があった方がよい」という人もいるでしょう。爽やかな酸味が楽しめるリンゴには、どのような品種があるのでしょうか。人気品種から個性派まで、おすすめしたい三つの品種を紹介します。

米国生まれの人気品種『ジョナゴールド』

米国生まれの『ジョナゴールド』は、日本でも多く出回っているため一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。『ゴールデンデリシャス』と『紅玉』の交配によって誕生した品種で、日本には1970年に入ってきました。

『つがる』や『あかぎ』も、同じ組み合わせで作られています。数ある品種の中でも、身近な品種として多くの人に愛されているリンゴといえるでしょう。

ほどよい酸味が特徴ですが、甘味も十分にあります。シャキシャキした食感で、食べごたえも抜群です。生食はもちろん、サラダに混ぜたり軽く煮たり、さまざまな食べ方が楽しめます。

すっきりした味わい『サン陸奥』

『サン陸奥(むつ)』は、1930年に青森県で誕生しました。『ゴールデンデリシャス』と『印度』をかけ合わせてできた品種で、日本だけでなく海外でも人気を集めています。海外では『クリスピン』という名前で呼ばれています。

ゴロンと大きく、一つ400〜500g程度のサイズがあります。リンゴならではの酸味があり、すっきりした味わいが特徴です。さらに、他の品種には感じられない独特な香りも楽しめます。

生食やジュースにすると美味しくいただけますが、焼き菓子に使うのもおすすめです。

知る人ぞ知る個性派『はつ恋ぐりん』

2013年に青森で誕生した『はつ恋ぐりん』は、知る人ぞ知る個性派の品種です。青森といえば『つがる』や『ふじ』などを代表とする有名な品種が数多く栽培されていますが、その中でも密かに人気を集めています。

特徴は、口に入れた瞬間に広がる爽やかな酸っぱさにあります。『紅玉』と同じくらいの酸味があるため、酸っぱいリンゴが好きな人にはおすすめです。

生食はもちろん、ジュースにしたりサラダにしたり、またアップルパイなどの焼き菓子にも向いています。

硬めの食感が魅力の品種

硬めの食感が魅力の品種

リンゴの品種によって、シャキッと歯ごたえのあるものから優しいものまで、食感もさまざまです。硬めの食感がお好みの人におすすめしたい品種を三つ紹介します。

甘味も酸味も強い『シナノゴールド』

『シナノゴールド』は、1983年に長野県で『ゴールデンデリシャス』と『千秋』をかけ合わせて誕生しました。生まれは長野県ですが、青森県で最も多く生産されています。日本だけでなく海外でも高い評価を受けている品種です。

黄色のリンゴで、甘味と酸味どちらも強いのが特徴です。さらに『ふじ』や『つがる』のように硬い食感で、食べごたえがあります。ほどよい酸味とシャキッとした食感を楽しみたい人には『シナノゴールド』がおすすめといえるでしょう。

最適な食べ方は、「生食で皮ごと食べる」もしくは「ジャムやコンポートなどに加工する」です。少し時間が経って鮮度が落ちた場合は、ジュースやスムージーにすると美味しくいただけるでしょう。

歯ごたえのある緻密な果肉『きおう』

『黄色いリンゴの王様』という意味合いを持つ『きおう』は、岩手県生まれの品種です。『王林』と『千秋』をかけ合わせて誕生しました。8月末〜9月上旬に収穫され、その後10月上旬まで販売されます。

緻密な果肉で、かじるとシャキッと歯ごたえがあります。甘味と酸味のバランスがとれた味わいで、果汁がたっぷり含まれているためジューシーさも感じられるでしょう。

他の品種では味わえない独特な風味があり、中には「梨のようだ」と表現する人もいるようです。

濃い赤色が美しい『秋映え』

濃い赤色が目を惹く『秋映え』は、長野県オリジナルの品種です。一般的な赤色ではなくワインレッドのような深い色合いで、見た目からして他とは違う雰囲気が漂います。

『シナノゴールド』『シナノスイート』と合わせて『信州りんご三兄弟』と呼ばれています。その中でも『秋映え』は収穫時期が最も早い9月下旬〜10月中旬のため、三兄弟の長男にあたります。

甘味と酸味のバランスがよく、香りも楽しめます。珍しい品種を食べてみたい」という人におすすめといえます。

お菓子作りにおすすめの品種

お菓子作りにおすすめの品種

リンゴは、アップルパイやジャムなどお菓子作りでも活躍します。そんな料理好きな人にぴったりのリンゴとは、どのような品種なのでしょうか。お菓子作りにおすすめの品種を三つ紹介します。

製菓用リンゴの定番『紅玉』

米国生まれの『紅玉(こうぎょく)』は、明治時代に日本に入ってきた品種です。現地では『ジョナサン』という名前で親しまれています。主に青森県・長野県・山形県で栽培されていて、収穫時期は10〜11月頃です。

酸味が強く煮崩れしにくいことから製菓用リンゴとして使われることが多く、お菓子作りには欠かせません。ジャムやアップルパイなどの定番はもちろん、『紅玉』を使った珍しい料理に挑戦したい人にもおすすめです。

オーストラリア生まれ『グラニースミス』

『グラニースミス』は、オーストラリア生まれの品種です。マリア・アン・スミスというおばあちゃんによって発見されたリンゴであることから、このような名前がつけられています。

見た目は、まん丸というより縦長の形をした青リンゴです。そのまま食べると酸味が強く感じられるため、どちらかというと調理用リンゴに向いています。

加熱することで香り高くなるため、アップルパイには最適といえるでしょう。実際、東京都内を中心に展開している『グラニースミス』という名前のアップルパイ専門店は、とても人気を集めています。

イギリスではおなじみ『ブラムリー』

イギリスで『クッキングアップルの王様』として愛されている『ブラムリー』は、1808年に誕生しました。イギリスで生産されるリンゴの40%以上を占めています。日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、料理用リンゴとして高い評価を受けているのです。

そのまま食べると驚くほど酸味がありますが、リンゴらしい豊かな風味が感じられます。また、その香りは加熱後も続くため、アップルパイや焼きリンゴなどを作るには最適なのです。

お菓子だけでなく、肉料理にかけるソースにもおすすめです。

種類によって賞味期間が変わるので注意

種類によって賞味期間が変わるので注意

リンゴは種類によって賞味期限が違うことを知っているでしょうか。知らずに放っておくと腐らせてしまうこともあるため注意が必要です。リンゴの賞味期限と長持ちさせるコツについてチェックしましょう。

リンゴの収穫時期は4種類

リンゴの収穫時期は、大きく4種類に分けられます。8月下旬までに収穫されるものを『極早生種』といい、代表的な品種は『恋空(こいぞら)』『夏緑(なつみどり)』です。

8月下旬〜9月中旬に収穫されるものを『早生種』といい、『つがる』や『きおう』などがここに分類されます。9月下旬〜10月中旬に収穫されるものは『中生種』と呼ばれ、代表的な品種は『紅玉』『トキ』『ジョナゴールド』などです。

1 2 3
よかったらシェアしてね!