ポトスの特徴や種類を紹介。育て方や飾り方のポイントとは

2020 12/01
ポトスの特徴や種類を紹介。育て方や飾り方のポイントとは

ポトスはつる性の観葉植物で、おしゃれなインテリアとしても人気の植物です。どんどん伸びるポトスを元気に栽培するには、育て方のポイントを押さえることが重要といえます。栽培の参考にするために、まずは基礎知識や人気の品種から見ていきましょう。

目次

ポトスの基礎知識

ポトスの基礎知識

ポトスを生き生きと育てるには、ポトスの基礎知識が役立ちます。植物としての特性を知り、最適な管理や手入れを行いましょう。

熱帯地方原産のつる性植物

暑さに強く寒さに弱い性質を持っているポトスは、つやのある葉が美しい熱帯地方原産のつる性植物です。元気に育てるには『気温が15℃以上』あることが条件で、8度を下回る環境では生育不良になることもあります。

原産地の熱帯の気候では、他の木に巻き付いてどんどん成長し、葉の大きさが1m以上になることもあるそうです。日本の標準的な環境ではそこまで大きく育ちませんが、ポイントを押さえた世話によってすくすく伸びていきます。

また、葉の寿命が長く、5年間で葉が「1枚も枯れなかった」というケースも珍しくありません。新しい葉が出てからも、古い葉が残り続けます。

ポトスの主な種類

ポトスの主な種類

観葉植物として人気のポトスには、さまざまな種類があります。中でも人気の品種を紹介しますので、苗選びのヒントにしましょう。

最もポピュラーなポトス ライム

『ライム』はその名の通り、葉がライム色をしているポトスです。光沢がありつやつやした葉が、非常に美しく見えます。部屋に置くだけで、周辺の雰囲気をぱっと明るいものにしてくれるでしょう。

美しいライム色の葉をキープするには、明るい場所で育てる必要があります。光が少ない場所で育てると、葉の色が濃い緑へと変化します。栽培しやすい品種のため、初めてポトスを育てる人でもチャレンジしやすい品種です。

緑の斑が入ったポトス マーブルクィーン

斑入りの観葉植物といえば、通常は緑の葉に白や黄色の斑をイメージします。この『マーブルクィーン』は逆で、白い葉に緑の斑が入っている様子が珍しい品種です。

日差しの入る場所に置いておくと、光を浴びた白い葉がきらきら光ります。ただし、光の当て過ぎには注意しましょう。白い葉には葉緑素がなく、光に弱いからです。

他の品種と比べて生育が遅いため、通常のポトスの栽培に慣れたころにチャレンジするのがよいでしょう。

形が崩れにくい エンジョイ

きれいな形をキープしながらポトスを育てたいなら、成長が緩やかで形が崩れにくい『エンジョイ』が向いています。

グリーンの葉とアイボリーの斑のコントラストが美しく、インテリアにぴったりのおしゃれな印象です。比較的強く丈夫な品種のため、手間暇をかけられない人にもおすすめできます。

育て方のポイントは?

育て方のポイントは?

種類によって葉の色や模様が異なるポトスは、比較的簡単に育てやすい観葉植物です。ここでは、育て方のポイントについて解説していきます。

事前に準備するもの

ポトスは鉢植えとして販売されていることが多いため、購入するだけでそのまま飾れることがほとんどです。ただし、毎日世話をしていると、いろいろな道具が必要になってきます。ポトスを購入する前に、道具を用意しましょう。

水やり用には『じょうろ』の他、葉に水を与える『霧吹き』もあると便利です。定期的に与える『肥料』も用意します。固形肥料と液体肥料の他、観葉植物用の置き肥など、必要に応じてそろえましょう。

また、つるが伸びてきたときに剪定する『はさみ』や、植え替え・挿し木などで利用する『スコップ』も用意します。

しっかりした苗を選ぶ

元気にポトスを育てるには、苗の時点でしっかりしたものを選んで購入しましょう。『根が張り株元ががっしりしている』のが良い苗です。

たとえ大きくてつるが伸びていても、ひょろひょろと間延びした苗は、日当たりや栄養が不足している可能性があります。貧弱な苗では、よく管理しても株自体が回復しにくく、弱いまま育たないというケースもあるのです。

注意点は他にもあります。周りの苗よりも、明らかに弱々しく感じる・葉がしおれている・葉の色が悪い・虫やかびのようなものが付いている、といった苗は選ばないようにしましょう。

植え付け・植え替えの手順もチェック

植えてある鉢に対してポトスが大きく見えるようなら、一回り大きな鉢へ植え替えのタイミングです。まずは、用意した鉢に鉢底ネットと鉢底石をセットし、土を約3cmの高さまで入れましょう。

次に、ポトスを元の鉢から出し、古い根と土を1/3を目安に取り除きます。

根を整理したら、用意した鉢に入れ真っすぐになるよう整えながら土を足しましょう。根の隙間まですっきり土が入るように、たたいたり軽くゆすったりしながら入れるのがポイントです。

土は鉢の縁から約3cm下のところまで入れます。最後に、鉢底から出るくらいたっぷりと水やりをしたら完成です。水やりにより土が湿ることで、新しい土とポトスの根がなじみやすくなります。

栽培時に気を付けたいこと

栽培時に気を付けたいこと

丈夫で育てやすいポトスですが、ポイントを無視した育て方をしていると、元気がなくなってしまいます。みずみずしく元気な葉をどんどん伸ばすためには、注意点を守ることが大切です。

日当たりや置き場所

まず注意するポイントは日当たりです。ポトスは明るい場所を好みますが、直射日光が強過ぎると葉が焼けてしまいます。耐陰性があり日陰でも育つため『半日陰』に置くと、葉焼けを防ぎつつ十分な日当たりも確保可能です。

管理する置き場所は気温にも注意しましょう。乾燥した状態で管理すると、ある程度の寒さには耐えられるようになります。ただし、もともと熱帯の植物のため、極端な低温には弱く枯れる可能性も否めません。

具体的には、8℃以下だと枯れてしまうことがあります。そのため、冬でも10℃以上をキープできる環境で栽培しましょう。

屋外と屋内の違い

気温が下がる冬は、屋内で管理しましょう。生育期に入った春から秋にかけては、屋外での栽培も可能です。管理する場所を変えるときには、手入れのポイントも変わります。

屋外で管理するときには、『遮光ネット』や『寒冷紗』があると、日当たりの調節がしやすく便利です。庭やベランダに半日陰になるちょうどいい場所がないときでも、ポトスにぴったりの日陰を作れます。

屋内で管理するときには、レースカーテン越しに日差しの入る場所が向いています。また、寒さに弱いからと、エアコンの風が直接当たる場所に置くのはNGです。エアコンの風で乾燥し過ぎてしまい、株が弱る原因になります。

水やりの方法

多湿を好むポトスには、夏になったらたっぷりの水やりが必要です。表面の土が乾き始めたら、鉢底から出るくらいの水を与えましょう。

ただし、常に土が湿っていると、生育状態を悪化させます。受け皿に水がたまっていたら、必ず捨てましょう。

冬の水やりは控えめにします。表面の土が完全に乾いたのを確認して1~2日経過後に、鉢底から水が出るくらい水を与えれば十分です。

また、葉水を与えるのもポイントといえます。室内で管理していると、いつの間にか乾燥していることがあるため、小まめなチェックが必要です。

夏だけでなく冬の間も、葉が乾いていそうと感じたときや、付着したほこりが気になるときは、霧吹きをかけましょう。

土や肥料について

植え替え時に必要な土は、水はけが良く栄養分のあるものが向いています。配合は『赤玉土小粒:腐葉土:川砂=6:3:1』で混ぜましょう。より手軽に用意できる、観葉植物用の培養土を使っても構いません。

肥料は『春から秋の生育期』に与えます。緩効性化成肥料なら2カ月に1回、液体肥料なら7~10日間に1回を目安に与えましょう。液体肥料なら、水やりの水に混ぜて追肥が可能です。

さらに大きく育てたい場合には、観葉植物の置き肥を1カ月に1回与えてもよいでしょう。小さいサイズでキープする場合には、肥料を控えめにして管理します。

また、生育期が終わり冬になったら肥料は与えません。

トラブル対策をして元気に育てよう

トラブル対策をして元気に育てよう

ポイントを押さえて管理しているつもりでも、思わぬトラブルが発生することがあります。そこで、考えられる主なトラブルとその対策を紹介します。

元気がないときは根腐れかも

きちんと水やりをしているはずなのに「ポトスの元気がない」と感じたことはありませんか?そんなときは、『根腐れ』を起こしているかもしれません。根腐れとは根が腐った状態のことで、水の与え過ぎにより起こります。

そのままにしていると、株元まで腐り枯れてしまうこともあるのです。葉がふにゃふにゃとして柔らかい、変色している、土から腐った臭いがするなどの症状がある場合は、根腐れを疑いましょう。

根腐れの対処法は、ダメになった根を取り除くことです。1度鉢から出して、根の腐っている部分を取り除きましょう。根腐れが初期の段階であれば、腐っている部分を取り除くだけで復活するかもしれません。

害虫には乾燥対策

ポトスは虫が付きにくい植物ですが、乾燥し過ぎると害虫の被害に遭う可能性があります。主な害虫は、『カイガラムシ』や『ハダニ』です。これらを放置しておくと、葉が枯れる原因になります。

害虫対策には葉水が効果的です。定期的に霧吹きをして葉を湿らせることで、害虫による被害を予防できます。

万が一、カイガラムシやハダニが発生した場合には、水圧が強いホースを使い葉の両面から水をかけるのが有効です。その上で、専用の薬剤を散布すると駆除できます。

衛生状態を保って病気にさせない

室内に飾っているポトスの葉には、ほこりがたまりやすいです。常に汚れた状態では、ポトスの衛生状態が悪化し『炭そ病』にかかりやすくなります。

そこで、1カ月に1~2回を目安に、水浴びさせるように葉に水をかけてあげましょう。水やりでも落ちない汚れは、柔らかい布でなでるように拭き取ります。

葉をきれいに保つことで病気にかかりにくくなり、元気に育てることが可能です。

剪定や増やし方

剪定や増やし方

栽培を続けているうちに、つるが伸びてきたポトスは剪定が必要です。不要なつるを取り除くことで、形を整える役割もあります。また、剪定したつるを育てることで、ポトスを増やすことも可能です。

不要な枝や頂芽を切る

大切に育てているポトスですから、はさみを入れることに抵抗があるかもしれません。しかし、剪定は人間に例えると髪を切るようなものです。見た目を整えて清潔に保つためにも、剪定はしっかり行うようにします。

まずは、伸び過ぎたつるや込み合っているつるを切り取りましょう。

コンパクトに茂らせるには、頂芽を切り取り摘心します。全体を摘芯すると伸びるまでに時間がかかるため、バランスを見ながら進めることが大切です。

葉が落ちにくいポトスですが、何らかの理由で下葉が落ちている場合には、思い切って切り戻し更新しましょう。切り取ったつるで挿し木をしておくと、万が一株が弱った場合でも安心です。

挿し木の方法

剪定したつるを挿し木にすると、ポトスの株を簡単に増やせます。挿し木をするときには、はじめに土に挿す『挿し穂』を作りましょう。つるを葉のつけ根の少し上で切り、挿し穂として使うのがおすすめです。

葉のつけ根部分でカットするのは、新しい根が伸びてくる気根がここにあるからです。気根と葉1枚のセットで一つの挿し穂にします。

用意した挿し穂は、赤玉土・鹿沼土・バーミキュライトや、挿し木用の土に挿しましょう。鉢に用意した土を入れ、水をかけて湿らせておき、割り箸などの細い棒で穴をあけます。そこに挿し穂を入れたら完成です。

挿し木が成功すると、そこから新芽が伸びてきます。

水栽培の場合

土に挿すときと同じように、用意した挿し穂を水に漬ける『水栽培』でも新しい株を増やせます。透明な容器に水を入れて、挿し穂を入れておくだけの簡単な方法です。

根が出るまでは、2日に1回のペースで水を交換し清潔を保ちます。すると、鉢植えと同じように、根も葉もどんどん伸びていくはずです。透明な容器に入れておくと、根が出る様子も楽しめます。

おしゃれなポトスの飾り方

おしゃれなポトスの飾り方

インテリアのアクセントになるポトスは、飾り方でがらりと印象が変わります。自宅の雰囲気に合った飾り方で、ポトスをおしゃれに楽しみましょう。

ハンギング

ポトスを飾るときには、伸びたつるが下に垂れ下がるように飾る『ハンギング』が向いています。高いところからグリーンの葉が垂れ下がっている、ナチュラルな形です。メンテナンスの際に毎回降ろさなければいけないという点は面倒ですが、ポトスの特徴を生かしたすてきな飾り方だといえます。

ハンギングできる場所がない場合は、テレビ台やチェストなどの上に飾るとよいでしょう。上に飾ることで、ハンギングのようにつるを垂らして飾れます。棚の上なら、垂らすだけでなく横にはわせて変化をつけることも可能です。

支柱を使う

他の植物に巻き付く性質を持っているポトスは、何もない場所ではだらりと垂れ下がってしまいます。しかし、支柱を立てることで『タワー仕立て』に飾ることが可能です。

ポトスを囲むように4本の支柱を立て、つるが伸びたら誘引しましょう。自然とポトスのつるが上へのぼっていき、きれいなタワーに仕上がります。

支柱には、ヘゴというシダで作られた棒を利用してもよいでしょう。表面がザラザラしているため、ポトスが上へのぼりやすくなります。長く伸びるほどにポトスの葉が大きく茂るため、ボリューム感が出る飾り方です。

ハイドロカルチャー

土の代わりにハイドロボールを利用する水耕栽培の一種『ハイドロカルチャー』にもチャレンジしてみましょう。挿し木のように挿し穂を利用すると、コンパクトに飾れるインテリア雑貨のようです。

まずは、穴のあいていない容器に1/3ほどハイドロボールを入れ、挿し穂を立ててハイドロボールを追加します。このとき、挿し穂がぐらつかないようしっかり固定しましょう。水を容器の1/5ほど入れたら完成です。入れた水がなくなったら追加するという管理を繰り返し、約1カ月で根付きます。

ハイドロボールはさまざまな種類があり、色や粒の大きさなどバリエーション豊富です。ポトスのグリーンはもちろん、カラフルなハイドロボールも部屋のアクセントになります。

まとめ

ポトスはグリーンの葉が美しく、丈夫で育てやすい植物です。暑さには強いですが寒さに弱く、冬は室内で管理します。

購入するときは、根元ががっしりしていて丈夫な苗を選ぶと、健康に育てやすいでしょう。栽培しているうちにポトスが大きくなったら、一回り大きな鉢へ植え替えます。

日頃のお手入れはもちろん、つるの剪定も欠かせません。伸び過ぎている部分や込み合っている部分をカットして、好みの形を維持しましょう。切り取ったつるは、挿し木として利用できます。

ハンギング・タワー仕立て・ハイドロカルチャーなど、自宅の雰囲気に合った飾り方でポトスを楽しみましょう。

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