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ポトスの特徴まとめ|種類・育て方・手入れ方法・飾り方のポイントとは

ポトスはつる性の観葉植物で、おしゃれなインテリアとしても人気の植物です。どんどん伸びるポトスを元気に栽培するには、育て方のポイントを押さえることが重要といえます。栽培の参考にするために、まずは基礎知識や人気の品種から見ていきましょう。

ポトスの基礎知識

ポトスの基礎知識

ポトスを生き生きと育てるには、ポトスの基礎知識が役立ちます。植物としての特性を知り、最適な管理や手入れを行いましょう。

熱帯地方原産のつる性植物

暑さに強く寒さに弱い性質を持っているポトスは、つやのある葉が美しい熱帯地方原産のつる性植物です。元気に育てるには『気温が15℃以上』あることが条件で、8度を下回る環境では生育不良になることもあります。

原産地の熱帯の気候では、他の木に巻き付いてどんどん成長し、葉の大きさが1m以上になることもあるそうです。日本の標準的な環境ではそこまで大きく育ちませんが、ポイントを押さえた世話によってすくすく伸びていきます。

また、葉の寿命が長く、5年間で葉が「1枚も枯れなかった」というケースも珍しくありません。新しい葉が出てからも、古い葉が残り続けます。

ポトスの主な種類・品種

ポトスの主な種類

観葉植物として人気のポトスには、さまざまな種類があります。中でも人気の品種を紹介しますので、苗選びのヒントにしましょう。

最もポピュラーなポトス ライム

『ライム』はその名の通り、葉がライム色をしているポトスです。光沢がありつやつやした葉が、非常に美しく見えます。部屋に置くだけで、周辺の雰囲気をぱっと明るいものにしてくれるでしょう。

美しいライム色の葉をキープするには、明るい場所で育てる必要があります。光が少ない場所で育てると、葉の色が濃い緑へと変化します。栽培しやすい品種のため、初めてポトスを育てる人でもチャレンジしやすい品種です。

緑の斑が入ったポトス マーブルクィーン

斑入りの観葉植物といえば、通常は緑の葉に白や黄色の斑をイメージします。この『マーブルクィーン』は逆で、白い葉に緑の斑が入っている様子が珍しい品種です。

日差しの入る場所に置いておくと、光を浴びた白い葉がきらきら光ります。ただし、光の当て過ぎには注意しましょう。白い葉には葉緑素がなく、光に弱いからです。

他の品種と比べて生育が遅いため、通常のポトスの栽培に慣れたころにチャレンジするのがよいでしょう。

形が崩れにくい エンジョイ

きれいな形をキープしながらポトスを育てたいなら、成長が緩やかで形が崩れにくい『エンジョイ』が向いています。

グリーンの葉とアイボリーの斑のコントラストが美しく、インテリアにぴったりのおしゃれな印象です。比較的強く丈夫な品種のため、手間暇をかけられない人にもおすすめできます。

ポトスの育て方とコツ

育て方のポイントは?

種類によって葉の色や模様が異なるポトスは、比較的簡単に育てやすい観葉植物です。ここでは、育て方のポイントについて解説していきます。

事前に準備するもの

ポトスは鉢植えとして販売されていることが多いため、購入するだけでそのまま飾れることがほとんどです。ただし、毎日世話をしていると、いろいろな道具が必要になってきます。ポトスを購入する前に、道具を用意しましょう。

水やり用には『じょうろ』の他、葉に水を与える『霧吹き』もあると便利です。定期的に与える『肥料』も用意します。固形肥料と液体肥料の他、観葉植物用の置き肥など、必要に応じてそろえましょう。

また、つるが伸びてきたときに剪定する『はさみ』や、植え替え・挿し木などで利用する『スコップ』も用意します。

しっかりした苗を選ぶ

元気にポトスを育てるには、苗の時点でしっかりしたものを選んで購入しましょう。『根が張り株元ががっしりしている』のが良い苗です。

たとえ大きくてつるが伸びていても、ひょろひょろと間延びした苗は、日当たりや栄養が不足している可能性があります。貧弱な苗では、よく管理しても株自体が回復しにくく、弱いまま育たないというケースもあるのです。

注意点は他にもあります。周りの苗よりも、明らかに弱々しく感じる・葉がしおれている・葉の色が悪い・虫やかびのようなものが付いている、といった苗は選ばないようにしましょう。

植え付け・植え替えの手順もチェック

植えてある鉢に対してポトスが大きく見えるようなら、一回り大きな鉢へ植え替えのタイミングです。まずは、用意した鉢に鉢底ネットと鉢底石をセットし、土を約3cmの高さまで入れましょう。

次に、ポトスを元の鉢から出し、古い根と土を1/3を目安に取り除きます。

根を整理したら、用意した鉢に入れ真っすぐになるよう整えながら土を足しましょう。根の隙間まですっきり土が入るように、たたいたり軽くゆすったりしながら入れるのがポイントです。

土は鉢の縁から約3cm下のところまで入れます。最後に、鉢底から出るくらいたっぷりと水やりをしたら完成です。水やりにより土が湿ることで、新しい土とポトスの根がなじみやすくなります。

ポトスの栽培時に気を付けたいこと

栽培時に気を付けたいこと

丈夫で育てやすいポトスですが、ポイントを無視した育て方をしていると、元気がなくなってしまいます。みずみずしく元気な葉をどんどん伸ばすためには、注意点を守ることが大切です。

日当たりや置き場所

まず注意するポイントは日当たりです。ポトスは明るい場所を好みますが、直射日光が強過ぎると葉が焼けてしまいます。耐陰性があり日陰でも育つため『半日陰』に置くと、葉焼けを防ぎつつ十分な日当たりも確保可能です。

管理する置き場所は気温にも注意しましょう。乾燥した状態で管理すると、ある程度の寒さには耐えられるようになります。ただし、もともと熱帯の植物のため、極端な低温には弱く枯れる可能性も否めません。

具体的には、8℃以下だと枯れてしまうことがあります。そのため、冬でも10℃以上をキープできる環境で栽培しましょう。

屋外と屋内の違い

気温が下がる冬は、屋内で管理しましょう。生育期に入った春から秋にかけては、屋外での栽培も可能です。管理する場所を変えるときには、手入れのポイントも変わります。

屋外で管理するときには、『遮光ネット』や『寒冷紗』があると、日当たりの調節がしやすく便利です。庭やベランダに半日陰になるちょうどいい場所がないときでも、ポトスにぴったりの日陰を作れます。

屋内で管理するときには、レースカーテン越しに日差しの入る場所が向いています。また、寒さに弱いからと、エアコンの風が直接当たる場所に置くのはNGです。エアコンの風で乾燥し過ぎてしまい、株が弱る原因になります。

水やりの方法

多湿を好むポトスには、夏になったらたっぷりの水やりが必要です。表面の土が乾き始めたら、鉢底から出るくらいの水を与えましょう。

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