3月に植えたいおすすめ野菜!栽培のポイントや収穫時期も解説
ダイコンにつく害虫は、アオムシ、ヨトウムシなどがいます。防虫ネットを使うと効果が期待できます。病気はウィルス病と軟腐病ですが、ほかに感染しないよう早く抜き、放置したままにせず処分しましょう。
ダイコンの収穫時期
春に種まきをしたダイコンの収穫時期は、種をまいてから50~60日くらいです。外葉が垂れてきて中心部の葉が開いてきたら収穫の適期。
ダイコンの根はねじのように回って地下に伸びるので、抜くときはダイコンの葉っぱの付け根をもって、反時計回りに回しながら抜くと、力もかからずきれいに抜けるそうです。
収穫が遅れると根にすが入りやすくなりますので、適期に収穫を!
ニンジン
ニンジンは緑黄色野菜です。βカロテン、カリウム、ビタミンB、ビタミンCなどを含有しています。
ニンジンのオレンジ色は抗酸化作用があるβカロテンによるものです。βカロテンは活性酸素の発生を抑制し、免疫力アップに効果があり、体内に吸収されるとビタミンAに変換します。金時人参は赤い色素のリコピンを含有し、活性酸素を減らす働きがあり、栄養価の高い野菜です。
根菜系なので、葉も食べられますが主に根の部分を食します。根の赤い部分は生で食べるのはもちろん、煮物、炒め物、浅漬けなど、和洋中とあらゆる料理に適しています。葉の部分はゆでて料理に使います。
料理にニンジンが入ると彩りがよくなりますね。どこの家庭でも常備している野菜でしょう。
ニンジンの特徴
ニンジンは、短根のものと長根のものにわけられます。主に短根種の五寸ニンジンや三寸ニンジンが栽培されています。最近では、リコピンニンジン・ミニキャロット・紫ニンジン・黄色ニンジン・スティックタイプのニンジンなど、さまざまな種類のニンジンが出回っています。長根種では金時ニンジン、熊本長ニンジンがあります。
ニンジンの植える時期
ニンジンの種を植える時期は、春まきは3月過ぎから4月です。初夏まきは6月なかばから7月なかば、夏まきは7月なかばから8月なかば、暖地では9月中に晩夏まきをします。
真冬をのぞいた、春、夏、秋と栽培の時期が多いのが特徴です。小さな苗のうちは夏の暑さに強いので、家庭菜園で育てるときは、夏まき栽培がおすすめです。
ニンジンの栽培のコツ
ニンジン栽培は、畑作りからはじめます。種まきの2週間前位から土壌に完熟堆肥を入れ、苦土石灰、元肥、過リン酸石灰を足し、25~30cmの深さをよく混ぜあわせます。ニンジンの根は土壌で大きくなりますので、根割れの原因になる石ころは取り除き、土壌をよくほぐしておきましょう。
畝の間隔は20cm、中央に2~3cmの深さで溝を作ります。種の間隔は2~3cm、種にかぶせる土は5mmくらいです。クワなどで土を軽くおさえます。
ニンジンの種は吸水力が低いので、水やりはたっぷりとあげるのを心がけましょう。さらにワラなどで乾燥を防ぎます。ニンジンの種は好光性ですので、ワラをかける際は、日光までさえぎってしまわないようにさらっとかけましょう。
5~10日で発芽します。間引きについては短根種のものを紹介します。本葉が1~2枚になったら、1~2cmの間隔に1回目の間引きをします。本葉が3~4枚になったら2回目の間引き、葉が重ならないように3~4cmの間隔にします。本葉が5~6枚になったら3回目の間引き、10~12cm間隔にします。2回目と3回目には化学肥料の追肥を忘れずに行いましょう。間引くときは他の苗を傷めないように、土に水を撒いてからすると抜きやすいです。
夏の時期は病気が発生しやすくなります。ニンジンには葉っぱに黒い斑点ができる黒斑病、葉が黒くなって枯れる黒葉枯病があります。ウィルスではないので殺菌剤を噴霧しましょう。害虫はネキリムシ、キアゲハの幼虫、キンウワバの幼虫に注意です。捕殺するか、できないときは殺虫剤をまきましょう。
ニンジンの収穫時期
ニンジンの収穫時期は、三寸ニンジンは種まきから100日くらい、五寸ニンジンは110~130日程度です。大きく盛り上がってきたら順番に掘り上げます。
掘り上げるときは、ニンジンの葉の根本を持ちやさしく抜きましょう。力で抜くと葉っぱが切れてしまいます。
収穫前に首の部分が見えてきたら、土寄せをして首に日光にあたらないようにしましょう。根の部分に日光があたると、緑色になってしまいます。
3月に植える野菜の栽培のポイント
3月はじめはまだ晩霜が降りることがあります。冷涼を好む野菜や寒さに強い野菜はありますが、この時期は温度管理が必要です。種まきはハウスではじめ、地植えのものはワラなどをかけて霜対策を行ってくださいね。
気温が上がってくると害虫も活動をはじめますので、土壌の消毒や殺虫剤の準備もしておきましょう。
ピーマンのように枝を広げる野菜は支柱をたてるのが栽培のポイントです。根菜系のダイコンやニンジンは土壌をよく耕し、ふんわりとした土づくりを心がけましょう。
まとめ
3月にまいた種は早くて5月ころからの収穫になります。このころは葉物の野菜も一斉に出てくる時期で、色とりどりの春野菜が店頭に並びます。今回紹介したダイコンはミニダイコンにして、ピーマン、ニンジンはプランターでも栽培できますので、植えてみてはいかがでしょうか。
種まきからの栽培を紹介しましたが、初心者の方は苗からだと育てやすいでしょう。自分で作る野菜は、栽培・収穫・料理・味わう楽しみがあり、生活にも活気が出てきますよ。