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ハイビスカスの種類や品種を紹介。タイプ別おすすめ6選

ハイビスカスは南国のイメージが強く、鮮やかに咲き誇り人々を魅了する花です。鑑賞するだけでなく、ハイビスカスティーなど食用としても活用されています。見ているだけで気持ちが明るくなるハイビスカスにはどのような種類があるのか紹介します。

ハイビスカスの代表的な種類(原種)と特徴

ハイビスカスの代表的な種類(原種)と特徴

ハイビスカスはフヨウ科に属する花で、原種は250種以上あります。その原種から、主にハワイで品種改良が行われ、品種を増やしています。まずはハイビスカスの原点でもある、代表的な品種を見てみましょう。

ブッソウゲ

ブッソウゲは和名で、漢字だと『扶桑花』と表記されます。誕生した場所は未だ解明されていませんが、ヨーロッパへは中国のバラという意味を含む『ハイビスカス ローザ シネンシス』の品種名で渡ったといわれています。

ハイビスカスは成長が早く、風や高潮の被害を防ぐほど丈夫なので、沖縄では庭木や生け垣として親しまれています。葉の形は卵型をしていて幅が広く、縁がギザギザとしていて先端は尖っています。

花は赤や白、ピンク・黄色などいろんなカラーがあります。大きな花びらが5枚あり、雄しべと雌しべが合わさった柱を長く突き出すように咲くのが特徴的で、夏のネイルアートなどで描かれるのがよく見られます。朝になると全開になり、夜になると役目を終えたようにしぼむ、はかない一日花です。

フウリンブッソウゲ

アフリカ原産のフウリンブッソウゲは、筒状の雄しべと花が下に向かって垂れるように咲いている姿が風鈴のように見えることから名付けられ、漢字では『風鈴仏桑華』と書きます。またその姿がランプにも見えることから『ジャパニーズ ランタン』や、珊瑚の形と色に似ているので『コーラル ハイビスカス』とも呼ばれることもあります。

花の色には、南国気分をより高めてくれそうな、鮮やかな赤とオレンジがあります。また、濃い赤色を基調とした花びらの中間から先の方に向かって、白やピンクがまだらに入り混ざっているものを見かけることもあります。

大きめの花びらは細長い形をしていて、深い切り込みが入り、後ろに反るようにして開花します。また、花の中心である花柄(かへい)が下に向かって伸びていく姿が特徴的です。ブッソウゲの仲間ですが、花は開花した日の夜にしぼまず、数日咲き続けてくれます。

ヒビスクス コキオ

ハイビスカスの原種を意味する『コキオ』が名前に付いていて、改良品種を作り出すときに使用される原種です。近年では見かけることが少なくなっています。

花の色はピンクと赤、黄色やオレンジといった暖かな色味が多く存在し、南の島にぴったりな雰囲気を演出してくれます。

雄しべにある花粉の袋を支える細い糸状の柄(花糸)が反り返っている咲き方が特徴的で、木全体が6mほどの高さまで成長します。

ヒビスクス アーノッティアヌス

希少なハワイの固有種で、オアフ島で生まれた原種です。『ハワイアン ホワイト ハイビスカス』という英語名で呼ばれることもあります。まっさらな白い花が、太陽がさんさんと輝く南国の中で一際映え存在感があります。

花の色は白が基本ですが、ピンクがほんのり脈のように入ることもあります。5枚の花びらは細長い形をしていて、花の真ん中には長くて赤い花柱が伸び出ています。白と赤のコントラストが何とも印象的です。

葉っぱは先の方がシャープになっていて、縁はギザギザしていない、卵のような形をしています。本来ハイビスカスは匂いが無い花ですが、この品種はわずかな芳香を感じさせるのが特徴です。

品種は大きく3タイプ

品種は大きく3タイプ

現在販売されているハイビスカスは、園芸品種と呼ばれるものです。その数は1万種といわれていますが、大別するとオールド、ハワイアン、コーラルの3つに分けられます。それぞれにどのような特徴があるのか見てみましょう。

オールドタイプ

オールドタイプは交配の歴史が古く、多くの改良品種の元となるメジャーなハイビスカスです。暑さはもちろんのこと寒さにも比較的強く(ただし気温30℃以上で花が咲きにくくなる)、花付きがよいので園芸に適しています。

花は赤やピンク、クリーム、黄色などがあり、基本的には模様などなく単色でシンプルに色づきます。大きさは中輪や小輪のものが多く、葉には切り込みが深く入り、細い枝がよく伸びている姿が特徴的です。

育成している環境によっては1年を通してずっと花を楽しむことができ、園芸を始めたての人でも育てやすい品種といえます。

ハワイアンタイプ

ハワイアンタイプは、ハイビスカスの中で一番種類が多くよく見かける品種です。名前から見て取れるように、ハワイで品種改良が繰り返されて生まれてきたハイビスカスの呼称です。

太くしっかりとした枝に大輪の花が咲きます。丸みのある葉と、花は赤と青、紫・オレンジと色彩豊かで、大きな花びら同士がすき間を作らずに開くため丸いフォルムが特徴的です。その豪華な見た目から、観賞用として育てるのにぴったりといえます。

暑さや寒さへの抵抗力が少し弱く、成長するのにも時間を必要とします。ハイビスカスといえば夏のイメージが強いですが、気候が穏やかな春と秋に咲きます。

コーラルタイプ

コーラルタイプは、原種のフウリンブッソウゲをベースに改良品種が行われ生まれたハイビスカスの品種です。花の形や色が珊瑚に似ていることから、名前に『コーラル』が付いています。

細く下に向かって垂れている枝に、小輪の花をたくさん咲かせます。咲き方はフウリンブッソウゲと同じで、花びらには深い切り込みが入り、花柱を地面に向かって長く突き出しながら後ろに反り返るように開きます。

花の色は赤系が多く、また暑さに強いので、南国や夏の景色に華やぎを添えてくれます。丈夫で育てやすい品種ですが、寒さには弱いので冬季の管理は注意をしっかり払いましょう。

オールドタイプのおすすめ2選

オールドタイプのおすすめ2選

初心者でも育てやすいオールドタイプは、品種改良の歴史が長く盛んに行われてきました。そのため種類が多くありますが、中でも選りすぐりの二つを紹介します。

丈夫で定番の『サマーレッド』

サマーレッドは、「ハイビスカスといえばこれ!」といっても過言ではない、代表的な品種です。切り込みの入った花びらは、フリルのようなヒラヒラとしたフォルムをしています。

名前の通り、燃えるような鮮やかな赤色の花が咲き、ぱっと目につくほど魅力的です。深い緑色の葉とのコントラストも美しく、よりを楽しみにさせてくれるような花といえます。

ピンクが目を引く『ペインテッドレディ』

ペインテッドレディは、シンプルに色づくオールドタイプの中では珍しく模様がかった発色をする品種です。魅惑的な雰囲気の濃いピンク色をベースに、花の中心部は小さな円を描くように赤色が入っています。

その中心から放射線状に伸びる白く細いラインが、葉脈のような模様を表しています。上向きに花柱を突き出すように咲いている様は、見ているだけで元気を与えてくれそうです。

ハワイアンタイプのおすすめ2選

ハワイアンタイプのおすすめ2選

ハイビスカスを国花としている、本場ハワイで生み出されたハワイアンタイプは、なんといっても見事な大輪の花を付けるのが最大の魅力です。種類も一番多くありますが、中でもおすすめの2種類を見てみましょう。

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