スズラン(鈴蘭)とは?特徴・種類・育て方・手入れ方法、おすすめ観光スポットも紹介
肥料がなくとも元気に育つ植物のため、植え付けと花の咲き終わりのタイミングに与えるだけでOKです。
スズラン(鈴蘭)を育てるときに注意したい病気や害虫は?
スズランは毒性があることから害虫が寄りつく心配がありません。特別な害虫対策を施す必要はないでしょう。
また、目立った病気にかかることもありません。水やりのペース・土の湿り気・日当たりなどに配慮していれば、枯れてしまうこともないでしょう。
スズラン(鈴蘭)のお手入れ方法
美しいスズランを育てるためには、定期的なお手入れを忘れずに行いましょう。では、スズランはどのようなお手入れが必要なのでしょうか?基本的な方法を解説します。
スズラン(鈴蘭)の植え替え時期と方法
植物は根から老廃物を排出しています。同じ土の中に植え続けると、老廃物がたまり続け、成長を妨げる原因になることがあるのです。
また、成長した根が土の中いっぱいに広がり『根詰まり』を起こすことで、根が伸びるスペースがなくなり、成長に影響することもあります。
そのため、スズランのダメージを抑えるためにも『定期的に植え替えすることが大切』です。休眠期にあたる10~12月に行うとよいでしょう。
鉢植えの場合は、成長のスペースに余裕がないため『1~2年に1回』のペースで実施します。地植えの場合は、比較的スペースがあることから『3~5年に1回』の植え替えが望ましいでしょう。
スズラン(鈴蘭)を株分けで増やす方法
スズランを増やしたいときは、成長した株を複数個に分ける『株分け』を実施しましょう。地植えの場合は、株分けをすることで1株を小さくすれば、十分な成長スぺースが確保できます。
スズランの株分けは、植え替えと同じ『10~12月』に実施すると効率がよいでしょう。土の中から地下茎を掘り出し、軽く土を落とします。
根から出ている突起の内、大きく膨らんでいるものが花芽です。地下茎を切り分けるときは『一つの茎に4~5個の花芽が付くようにする』ことを意識しましょう。
株分けで切り分けた根は、スズランに適した土を用意して植えれば作業完了です。
美しいスズラン(鈴蘭)が観れるおすすめ観光スポット
春は可憐に咲くスズランを楽しめる季節です。自宅で育てるのもすてきですが、一面に広がる花畑の鑑賞も楽しんでみませんか?ここでは日本国内にあるスズランの観光スポットを三つ紹介します。
北海道『芽生すずらん群生地』
スズランの代表的な観光スポットといえば北海道です。札幌から車で約3時間の距離にある『芽生すずらん群生地』では、5月下旬~6月中旬の約1カ月、スズランで埋め尽くされた光景を楽しめます。
こちらの群生地は、多くの人が足を踏み入れたことで、一時期スズランが絶滅の危機に陥ったことがありました。しかし、約10年の歳月をかけ自然に咲く状態にまで回復させ、現在では元気に咲く姿を鑑賞できます。
6月には『すずらん鑑賞会』も開催され、鑑賞用道路からスズランが風に揺れる可憐な姿を楽しめるでしょう。
- スポット名:芽生すずらん群生地
- 住所:北海道沙流郡平取町字芽生
- 電話番号:01457-3-7703
- 公式HP
長野県『入笠すずらん山野草公園』
長野県にある『入笠すずらん山野草公園』は、東京から約90分と関東エリアからアクセスしやすいスズランの鑑賞スポットです。
標高1780mの位置にスポットがあり、スズランの鑑賞を楽しめる時期は澄んだ空気も味わえるでしょう。シーズン中はエリア内を約20万株のスズランが埋め尽くします。
また、公園から徒歩約10分の位置には『入笠湿原』があり、約100万株のニホンスズランを鑑賞できることも魅力です。
このほかにも公園付近には、季節の花々を楽しめるスポットが点在しているため、一度にさまざまな景色を楽しめるでしょう。
- スポット名:入笠すずらん山野草公園
- 住所:長野県諏訪郡富士見町富士見6666-703
- 電話番号:0266-62-5666
- 公式HP
広島県『男鹿山すずらん群生地』
スズランの鑑賞スポットは、北海道や本州北部など寒いエリアに目立ちます。『男鹿山すずらん群生地』は、本州西部では珍しいスズランの鑑賞スポットです。
5月上旬~中旬にかけて一般公開が実施されます。群生地があるのは、男鹿山の頂上近くの北斜面です。標高634mと東京スカイツリーと同じ高さの山で、標高差もあまり大きくありません。
麓から徒歩約15分で群生地にたどり着くため、比較的楽に登れる山といえるでしょう。麓までは車で行くことも可能ですが、駐車場が整備されていません。できるだけ乗り合わせていく・長時間車を停めないなど配慮が必要です。
- スポット名:男鹿山すずらん群生地
- 住所:広島県世羅郡世羅町大字青近
- 電話番号:0847-22-5304
- 公式HP
まとめ
可憐な印象を持つスズランですが、とても丈夫な植物でもあります。
適切な環境さえ整えれば、大きな手間がかかることなく育ってくれるでしょう。ただし、毒性を持つ植物のため、素手で触らないように注意が必要です。
また、国内には鉱山地域を中心にスズランを鑑賞できるスポットも存在します。鑑賞できる時期は限られているため、事前に開花情報をチェックしておくとよいでしょう。