日本の桜の種類は何種類?有名どころの見分け方とミニ桜も紹介

2020 11/13
日本の桜の種類は何種類?有名どころの見分け方とミニ桜も紹介

日本の花といえば『桜』というほど、人々に親しまれている桜は、毎年開花を楽しみにしている人も多い花でしょう。桜は種類が多く、それぞれに異なる美しさがあります。桜の有名な品種の見分け方や特徴、家庭で育てられるかわいらしいミニ桜について紹介します。

目次

日本を代表する花『桜』について知ろう

日本を代表する花『桜』について知ろう

毎年、春になるとあたり前のように見かける『桜』ですが、その種類について、きちんと知らないという人は多いことでしょう。桜の生息地や品種など、知っておきたい基本情報を解説します。

桜の基本情報

『桜』は、北半球の温かい地域、主にアジアに分布しており、特に日本で多くの種類が見られる樹木です。日本以外では韓国や中国でも親しまれています。

日本では観光名所や学校、川沿いだけではなく、街路樹や個人の庭でも育てられることがあり、低木で2m・高木では20m以上育つものもあります。

品種全体の特徴として、浅く根を張り、剪定や連作を好みません。一部の桜は耐性がありますが、多くの桜は潮害の影響を受ける品種が多いです。

品種は600以上も存在

桜は品種が多い樹木で、600種類以上もあることが特徴です。日本では『山桜(ヤマザクラ)』や『江戸彼岸(エドヒガン)』『霞桜(カスミザクラ)』などを中心とした9種類をベースに、変種で100種類・園芸品種で200~300種類ほどがあります。

自然交配によって新たな品種が増え続けているため、正確な数は把握されていません。春になると花が咲くイメージの強い桜ですが、品種によっては秋や冬に花を咲かせるものも存在します。

中には、1mほどくらいしか育たない小さい桜もあり『盆栽』や『庭木』としても楽しまれています。

学名と8つの群

植物学上、桜は『バラ科・サクラ属・サクラ亜属』に属している植物です。桜として認識されるのは、サクラ亜属に含まれるもので、『山桜』や『染井吉野(ソメイヨシノ)』『寒緋桜(カンヒザクラ)』などの品種です。

さらに、サクラ亜属に属するものは、以下の八つの群に大別されます。

  • シナミザクラ群
  • エドヒガンザクラ群
  • ヒガンザクラ群
  • チョウジザクラ群
  • マメザクラ群
  • ミヤマザクラ群
  • ヤマザクラ群
  • 自然交配・咲き方など

サクラ亜属の場合、花の柄が長く、萼筒(がくとう)が大きいのが特徴です。サクラ亜族に含まれるかどうかは、果実の特徴やこのような咲き方をしているかによって判断されるのです。

また、サクラ属に含まれるのは、桜だけではなく実は、アーモンド・モモ・ウメ・ウワミズザクラなども含まれます。

桜の種類・品種4種

桜の種類・品種4種

桜は種類がたくさんありますが、特に有名で覚えておきたいのが、次に紹介する四つの品種です。まずは代表的な桜について覚えてみましょう。

全国の約8割に該当『染井吉野(ソメイヨシノ)』

『染井吉野』は、全国各地に植えられています。いわゆる『桜の名所』と呼ばれるところにある桜の約8割はこの品種で、明治時代ごろから広く普及し始めたといわれています。

ニュースなどで桜といわれれば、この品種のことだと考えてほぼ間違いないでしょう。

花が葉っぱより先に咲き、花びらが大きいという特徴があります。淡いピンクから白色の花びらまで色の濃淡がある点も特徴です。

その起源ははっきりと分かっていませんが、これらの特徴から『江戸彼岸』と『大島桜』が交配されたという説が有力です。

濃いピンクが鮮やか『枝垂桜(シダレザクラ)』

『枝垂桜(シダレザクラ)』は江戸彼岸の一種で、京都を代表する花としても有名です。ピンクの花を咲かせ、枝が垂れ下がっている様子から『糸桜』と呼ばれることもあります。

枝垂桜は、ほかにも『紅枝垂(ベニシダレ)』『八重紅枝垂(ヤエベニシダレ」)』『枝垂染井吉野』などの種類もあります。

特に有名なのが、福島にある『三春滝桜』です。この桜は樹齢1000年を超え『日本五大桜』の一つでもあります。

染井吉野よりも1週間早く花を咲かせ、3月下旬~4月初旬に花を咲かせます。

モコモコがかわいい『八重桜(ヤエザクラ)』

『八重桜(ヤエザクラ)』は、花びらの数が多く、モコモコとした印象の桜です。品種名ではなく、八重咲きになる桜の総称のことを指します。

八重桜では『関山(カンザン)』『普賢象(フゲンゾウ)』『御衣黄(ギョイコウ)』などが有名です。大阪の造幣局近辺で楽しめる八重桜が有名です。

関山は、桜の中でも開花時期が遅く4月中旬に見ごろを迎え、濃いピンク色の花を咲かせます。開きかけの花を塩漬けにし、『桜湯』としても楽しまれています。

寒い時期にも楽しめる『寒桜(カンザクラ)』

『寒桜(カンザクラ)』は寒い時期に咲く桜のことです。『元日桜(ガンジツサクラ)』と呼ぶこともあります。

1~3月にかけて咲き始める桜の総称ですが、一品種としても存在します。総称としては『冬桜』と呼ぶこともありますが、『寒桜』と『冬桜』は品種としては別物です。

寒桜は比較的長い期間花を楽しめる品種です。1月から2月に見ごろを迎え薄いピンク色の花を咲かせます。『大寒桜(オオカンザクラ)』『修善寺寒桜(シュゼンジカンザクラ)』『河津桜(カワヅザクラ)』などの品種があります。

全国の桜の名所スポット3選

全国の桜の名所スポット3選

各都道府県では、その土地ならではの有名な桜もあります。開花の季節に足を運んでみてはいかがでしょうか?ここではその例として『川津桜』『山桜』『豆桜』を紹介します。

静岡県で有名『河津桜』

『河津桜』は、静岡県の川津町で発見されたことからその名が付き、静岡県内では3月に見ごろを迎えます。

ピンク色の花が2月上旬ごろに咲き始め、1カ月の期間を経て満開を迎える桜です。大島桜系の品種と、寒緋桜系の自然交配で生まれたといわれています。

毎年、河津桜を目的に100万人を超える規模の人が訪れますが、桜が咲く時期にはムラがあり、早いと2月に花を咲かせてしまうこともあるなど、見ごろの予測が難しい品種です。

京都・奈良の山を彩る『山桜』

『山桜』は日本で昔から野生で生息していた原種の桜です。

奈良県の『吉野山』は、この山桜の名所として知られており、約200種3万本の桜が咲きほこる様子が楽しめます。シーズン中は夜桜のライトアップもされ、昼間とは違った景色も堪能できます。

開花時期は3~4月ごろで、白や赤・緑・黄色など、色のバラエティーが豊富な点も魅力です。染井吉野とは異なり、花と葉が同時に咲くことがあります。

富士・箱根近郊に自生する『豆桜』

『豆桜(マメザクラ)』も、日本に自生している桜の原種の一つです。桜の中でも樹高が低く、花も小さい品種です。富士山や箱根の周辺で見られるため『富士桜』『箱根桜』という別名もあります。

1mほどの高さで花を咲かせるため、庭木や盆栽として育てられることもあります。開花時期は、山桜と同じ3月下旬~5月上旬ごろですが、樹木の高さが異なるため簡単に見分けられるでしょう。

サクランボがなる品種はどれ?

サクランボがなる品種はどれ?

桜の葉が散り、6月ごろになると旬を迎える『サクランボ』もは桜の木になる実のことです。桜の中で、食用として親しまれる『西洋実桜(セイヨウミザクラ)』についても知識を深めてみましょう。

食用サクランボがなるのは『西洋実桜』

『西洋実桜』は、食用のサクランボが楽しめる品種で、日本で収穫されるほとんどのサクランボがこの品種です。花の開花は4~5月ごろで、染井吉野より少し遅れて花を咲かせます。

西アジアやヨーロッパ東部が原産とされており、日本にはほかの桜と同時期の明治時代に渡来したといわれています。

樹高は10m程度と低く、白い花を咲かせはしますが、その見栄えは観賞用の桜にはかないません。葉にはギザギザがあり、先は尖っている点も特徴です。

一般的な桜との見分け方

サクランボがなる品種と、そうでない桜を見分けるポイントは『花びらの色』『実の量』『枝のくびれ』です。

サクランボのなる西洋実桜は、白い花だけを咲かせるため、ピンク色のものは食用の実はならないと分ります。また、6~7月に実を付けるのに対し、一般的な桜は小さな実を付けることはあっても育つ前に落花してしまいます。

枝のくびれでも判断できます。西洋実桜の場合、枝にボコボコとしたくびれがありますが、鑑賞を楽しむ桜の枝にくびれはありません。

自宅で楽しめる桜の盆栽も!

自宅で楽しめる桜の盆栽も!

桜は樹高が高いため「庭で育てるものではない」と思う人もいるかもしれません。しかし、桜の中には『盆栽』として楽しめる品種もあります。ここでは、桜の盆栽として楽しめる品種と育てるコツについて解説します。

育てやすい品種は『旭山桜』

『旭山桜(アサヒヤマザクラ)』は、盆栽として販売されている品種です。大きく育たないため、盆栽として扱いやすいでしょう。

一般的な桜は樹齢を重ねないと花を咲かせませんが、旭山桜は若木のときから花を咲かせます。

小ぶりなサイズながらも、たくさんの花が咲くため見ごたえがあります。盆栽向けの品種の中でも成長が早く、寒さの影響を受けにくいことからも、園芸初心者でも楽しみやすいでしょう。

桜の盆栽を育てるコツ

「桜盆栽を育てたい」と思ったら、まず知っておきたいのは日頃のお世話方法です。ポイントとしては『置く場所』『土』『水やりのタイミング』を意識しましょう。

まず、日当たり・風通しのよい場所に置きます。冬は霜が当たらず、風が直接当たらない温かい場所がよいでしょう。

成長が早いため、水やりは春~秋にかけて1日1~2回の水やりをします。夏は少し多めに与えましょう。冬になったら、2~3日に1回、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。

アブラムシやカイガラムシなどの害虫も発生するため、害虫対策も必要です。春~秋にかけて、殺虫剤を撒いておきましょう。

まとめ

古くから日本人に親しまれてきた『桜』には多くの種類があり、日本各地に観光名所が点在しています。

開花時期や花の色合い、樹高による違いなどの分かりやすい品種もあるため、特徴を知っていると桜の花を見たときの楽しみ方も変わるのではないでしょうか。

家庭で桜の花を楽しみたい場合は『盆栽』に挑戦してみる方法もあります。さまざまな桜を知り、日本の春をより深く感じてみてはいかがでしょうか。

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