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ヒノキの花粉症の時期はいつからいつまで? 特徴や対策について解説

春にムズムズやかゆみが気になるなら、ヒノキの花粉症かもしれません。ヒノキ花粉の特徴や飛散する時期、有効な対策方法を見ていきましょう。また、ヒノキ以外にも花粉症を発症する可能性のある植物について紹介します。

花粉症の時期はいつからいつまで?

花粉症の時期はいつからいつまで?

花粉症=春というイメージがありますが、ヒノキ花粉は具体的にいつからいつまで飛散するのでしょうか? 地域ごとに異なる時期について紹介します。

ヒノキ花粉の飛散は3月~5月

ヒノキ花粉が飛散するのは『3~5月』で、4月中旬にピークを迎えるのが例年の状況です。

地域によって飛散する時期は異なります。東北・東海・九州などでは3月ごろから飛散し始めますが、関東や関西では1月ごろから飛散することもあるのです。

北海道でも4月下旬~6月に飛散しますが、他の地域と比較して量は多くありません。

また、気温や天気などの条件によって飛散状況は異なります。日頃の気象情報とともに花粉情報をチェックして、飛散状況に応じて対策しましょう。

飛散時期は対策をしっかり

花粉が飛び始める時期には、日常生活でできるだけ花粉が付着しないよう対策することが大切です。

まずは、花粉情報を小まめにチェックする習慣を付けましょう。飛散量の多い日や時間をできるだけ避けて外出や外での作業を行えば、花粉の付着を少なめに抑えられます。

また、外へ出るときにはマスク・メガネ・帽子・スカーフなどを身に付けましょう。できるだけツルツルした素材の衣類や小物を選ぶと、花粉を払いやすく室内への持ち込みを防げます。

室内に入るときには、うがい・手洗い・洗顔・鼻かみをして、外で付いた花粉を洗い流しましょう。ドアや窓の開閉を最低限にすることや、洗濯物を室内干しにすることも、対策として有効です。

症状には早めの対処を

飛散時期に気になる症状が出る場合には、早めに医療機関を受診し対処しましょう。くしゃみ・鼻水・鼻づまりの他、頭痛や喉のかゆみ・だるさなども代表的な症状です。

早めに医療機関を受診して、花粉が飛ぶ前に鼻炎薬を飲み始めると、飛散量がピークを迎える時期の症状が和らぎ、比較的過ごしやすくなるといわれています。

同時に、規則正しい生活習慣を意識しましょう。しっかり眠り、栄養バランスのよい食事を摂ることで、体力の低下を防ぐよう心がけましょう。

また、アルコールによって花粉症の症状が悪化しやすいことが分かっているため、お酒の飲み過ぎにも注意が必要です。

ヒノキ花粉の特徴

ヒノキ花粉の特徴

4月中旬をピークに春に飛散するヒノキ花粉には、どのような特徴があるのでしょうか?

スギと同じヒノキ科の風媒花

ヒノキはスギと同じヒノキ科に属する常緑針葉樹です。1本の木に雄花と雌花が咲く雌雄同株で、花粉は雌花が作ります。作られた花粉が風によって運ばれていく『風媒花』という種類です。

そのため、気温が高く強い風が吹く日には大量に花粉が飛びます。

ヒノキの花粉が飛散し始めるのは、スギより遅い時期です。しかし、関東や関西など1月ごろから飛び始める地域もあり、近年はスギとほぼ同時に飛散が始まっています。

ヒノキ花粉が飛散する地域

建築物はもちろん家具や建具にも用いられるヒノキは、木材としての価値が高いため、全国的に広く植林されています。北海道や東北地方から九州まで分布しているのです。

また、ヒノキは高木のため、風に吹かれると花粉が遠くまで飛散します。そのため、ヒノキが生育している地域では、広範囲に花粉が飛んでいくのです。

その他の花粉症を起こしやすい植物

その他の花粉症を起こしやすい植物

花粉症はヒノキ以外にもさまざまな植物の花粉により発症します。花粉症の原因になる代表的な植物について、特徴を見ていきましょう。

ブタクサ

『8~10月』に花粉の飛散時期を迎えるブタクサは、夏から秋にかけて症状が気になる花粉症の原因といわれています。畑や牧草地・河川敷・荒地など、さまざまな場所に自生する外来種です。

ヒノキと同様、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどが主な症状ですが、喉や肌のかゆみが出やすいともいわれています。

育っても背が低い植物のため、ヒノキと比較して飛散する範囲は狭いのが特徴です。日頃から生えている場所を確認しておき、飛散時期には近づかないようにしましょう。

シラカンバ

シラカンバはカバノキ科の落葉高木で、北海道でよく見られます。『4月中旬~6月初旬』ごろに花粉が飛散し、スギ花粉のようにくしゃみや目のかゆみが出やすいのが特徴です。

他に、口腔アレルギー症状が出ることもあります。シラカンバで花粉症の症状が出る人は、リンゴやキウィといった果物で口の中がかゆくなることや腫れることがあるのです。

イネやヨモギ

ブタクサの他に、イネやヨモギも夏から秋にかけて花粉が飛散し、目のかゆみ・くしゃみ・鼻水などの症状を引き起こします。

イネは『5~8月』が飛散時期で、夏の花粉症の原因となる代表的な植物です。一方、ヨモギは『8~10月』に花粉が飛びます。全国に広く分布するヨモギは、繁殖力が強くどこでも見かける植物です。

まとめ

ヒノキの花粉は3~5月にかけて4月中旬をピークに飛散します。全国的に広く植林されている針葉樹のため、北海道から九州にかけて広い地域で花粉が飛ぶのです。

風媒花といって風によって飛散する特徴があるため、風の強い日は特に多く飛散します。花粉情報をチェックし、外へ出るときにはマスクやメガネなどで対策しましょう。飛散量が多い日は外出を控える対策も行います。

また、症状が気になるときには、早めに医療機関を受診することで対処しましょう。

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