キンモクセイとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!
カイガラ虫
5~9月頃に発生します。幹に白っぽい綿のような、小さな貝の様なものがついていたら注意が必要です。葉など汁を吸ってしまいます。ひどいと枝枯れ、新芽が出にくくなるといった被害がありますので、見つけ次第ブラシなどでこすりおとすか、薬剤を使って駆除しましょう。
ハダニ
梅雨明けから9月ごろに発生します。葉の裏につく、大きさ1mmほどの赤、黄緑色の害虫です。葉の汁を吸う害虫で、葉が白くなったりかすれたりします。水やりの際などに、葉裏に水をかけることで予防できますが、発生した場合はテープなどに張り付けて駆除するか、葉を取り除きましょう。
炭疽病
4~11月の高温多湿の時期に発生するカビが原因の病気です。葉に黒や赤褐色の斑点ができ、葉が枯れてしまいます。発生してしまった葉はすぐに取り除きましょう。
うどんこ病
4~11月の乾燥した時期に発生するカビが原因の病気です。葉に白い粉のようなものが付き、生育が悪くなります。発生してしまった場合、薬剤または、重曹またはお酢30ccを水1Lほどで薄めたものをスプレーします。
キンモクセイ(金木犀)の増やし方
キンモクセイを増やす方法として挿し木、取り木の2種類があります。挿し木は聞いたことがある方も多いと思いますが、取り木はちょっと珍しい感じがしますね!
挿し木
挿し木でキンモクセイを増やそうとする場合、花が咲くまでに4~5年ほどかかります。挿し木は5月下旬〜7月上旬に行います。準備するものは次の通りです。
- 挿し穂
- 挿し穂を水に浸す容器
- 清潔なハサミ
- 発根促進剤
- バーミキュライトまたは赤玉土
- 挿し木用の鉢
- 割りばし
- ビニール袋
- 長さ15cm程の新梢を根元からハサミで切ります。
- 梢に近い部分の葉を4~5枚残し、あとはハサミで切り落とします。
- 吸水を促すために挿し穂の切り口を斜めに切り、水に1~2時間ほどつけます。
- 挿し木用の鉢にバーミキュライトまたは赤玉土を入れ、たっぷりと水をあげておきます。
- 苗床の中心に割りばしで穴をあけておきます。
- 挿し穂の切り口に発根促進剤を付け、1/2ほどまで土に挿します。
乾燥させないよう、水やりをこまめにしましょう。乾燥すると発根しにくくなります。夏の間は乾燥しないようにビニール袋をかぶせて高温多湿の状態にします。直射日光が当たらない場所に置きましょう。秋ごろになったらビニールをとります。秋冬は暖房などで乾燥しない暖かい場所で管理します。新芽が出てきたら発根し、生長している証拠です。根が出ているか確認するために挿し木を引き抜くのはやめましょう
取り木
取り木とは幹や枝の途中から発根させ苗として増やす方法です。5~6月に行います。
- キンモクセイの木
- ナイフ
- 水苔
- ビニール袋
- ヒモ
- 水苔に水を含ませておきます。
- 生長して2~3年たったキンモクセイの幹の途中をナイフで一周切れ目を入れます。2~3cmほど空けて同じように一周切れ目を入れ、樹皮をはぎ取ります。
- はぎ取った部分に水苔を蒔き、ビニール袋で覆いヒモで結び、密閉します。
- 水苔が乾燥しないよう、水を適宜あげます。水をあげた後は再びビニール袋とヒモで密閉状態にします。
- 発根したら、根が出ている下の部分を切り取ってすぐに植え付けます。
キンモクセイ(金木犀)の香りの楽しみ方
キンモクセイの香りの効果
ストレス軽減効果
キンモクセイの香りには「β-イオノン」というリラックス成分が含まれているので、心が軽くなり、ストレス軽減に効果があると言われています。
食欲抑制効果
人は「オレキシン」という成分が体内で分泌されると甘いものが食べたくなります。キンモクセイの香りにはオレキシンの分泌を抑制する効果があるため、食欲が抑制されダイエット効果があると考えられています。食事の前などに香りをかぐと効果がありそうですね!
切り花
街路樹として楽しむことが多いキンモクセイですが、花が咲いてるときに枝を切り取って一輪挿しとして楽しむのも風情があります。少し触れただけで花が落ちてしまいますが、落ちた花びらのはかなさもあわせて楽しめるとよいですね!
香水
キンモクセイは香料としても利用されています。ブランドから販売されている香水もありますが、自宅でも香水を作ることができます。
香りの強い5分咲きのキンモクセイをガラス瓶など密閉できる容器に半分ほど入れマス。無水エタノールを入れて遮光し2ヵ月ほど保管することで簡単に香水が作れます。遮光のため、瓶はアルミホイルで覆うか褐色のガラス瓶を使うとよいでしょう。
入浴剤
キンモクセイの小さなオレンジの花はお風呂に浮かべれば入浴剤にもなります。秋の初めは体が冷えることも多いですから、リラックス効果のあるキンモクセイの入浴剤を使って、ちゃんと体を温めましょう。
お茶
キンモクセイのお茶は桂花茶として売られていますね。それだけでなく、お家で咲いたキンモクセイをウーロン茶や紅茶にブレンドするだけで、簡単に香りを楽しむことができます。ちょっとお花の味が強すぎるな、と感じる方ははちみつをいれるとマイルドになりますよ!
キンモクセイ(金木犀)と同じモクセイ科の花
モクセイ科の花を花言葉とともに紹介します。同じ科だけあって、お花の形がキンモクセイに似ている感じがしますね!
オリーブ
オリーブの花言葉は「平和」「知恵」です。
ジャスミン
ジャスミンの花言葉は「愛想のよい」「優美」「愛嬌」「あなたについていく」です。
ヒイラギ
ヒイラギの花言葉は「用心深さ」「先見の明」「護衛」です。
ライラック
ライラックの花言葉は「思い出」「友情」「謙虚」です。
オウバイ
オウバイの花言葉は「期待」「控えめな美」「恩恵」です。
まとめ
甘い香りを漂わせるキンモクセイはお庭のシンボルツリーにぴったりです。丈夫で育てやすい木なので、ガーデニングが初めてという方にもおすすめです。管理は難しくありませんが、日当たりの良いところのほうが元気に育ち、たくさんの花をつけえてくれますよ!お花は外で香りを楽しむだけでなく、お茶や香水などの楽しみ方もあります。すぐに散ってしまうキンモクセイですが、その儚さも魅力の一つですね。